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女神様は男の娘  作者: 猫魂(ねこたま)
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プロローグ

小説はまったくの初心者で、拙作が初作品となります。

よろしくお願いします。

俺は内藤悠人、広告代理店勤務の26歳だ。

会社では若手から、そろそろ中堅に差し掛かる世代で、最近は少しづつ大きな仕事も

回して貰える様になり、ますます、忙しさに拍車が掛かってくるも、その分やり遂げたときの

達成感も大きく、やりがいのある日々を送っている。


今は明日休暇をとるために今週が納期のコピーライティングに悪戦苦闘している。


これはこうすれば最適解に近いものが出て来るなんて法則は無いものだから、

なかなかキャッチーなものは突然、天から落ちてこないでも限りなかなか出てこない。


そもそも突然、天から落ちてきたようなコピーの方が、大抵はデキが良く、

悪戦苦闘して苦心の末に捻りだしたコピー全ボツ食らうことも少なくない。


であれば、苦労してひねり出さなくても、天から落ちて来るのを待ったほうが効率が良いような

気もするが、天からコピーが落ちて来るなんてことは、そうそうないんだよな。


そもそも納期があるから、そんな悠長なことは言ってられないし、などと埒も空かないこと考えながら

作業を進める。


「づぁ~!やっと終わった~」


俺はさっきまで悪戦苦闘していたコピーのプロットから目を上げ時計を確認する。


「やべ!もうそろそろ終電が無くなるぞ」


時計はそろそろ0時を回り日付が変わろうとしていた。


「よぉ悠人、お疲れさん」


そう言って缶コーヒーを差し出してきた男は山本先輩だ。


「お前さん、明日から休日だって?いや~うらやましいね~」


そう言いつつ山本先輩はタバコに火をつけようとする。


「ちょっと先輩!事務所の中は禁煙ですよ!吸うなら喫煙ルームへ行ってください」


「相変わらず固いね~、うちの若きエース君は、なぁにどうせこの時間だ俺たち以外に誰も居ないさ」


そう言って胸ポケットから慣れた手つきで携帯灰皿を取り出し1、2度紫煙を燻らせると。


「そういや明日はやっぱりアレか?そのソロキャンプってやつ?」


「あっ、はい。中古ですけどなんちゃってキャンピングカーを買ったので、その試運転も兼ねて行ってこようかと思います」


「いいね、そういうの、趣味人ってやつ?」


「本格的なお高い奴じゃなくて、なんちゃってですけどね」


「それでも安くないだろうに、いいね~独身貴族ってやつは」


ただでさえ仕事が忙しく、俺は使える時間は全て趣味につぎ込んでしまうような人間なので、

結婚は当分先になるだろうな、と考えながらデスクの整理を始める。


「それじゃ俺はこれで、お先に失礼します。先輩もお仕事頑張ってください」


「お~う、リフレッシュも仕事のウチだ。しっかり楽しんでこいや」


--


翌日俺は中古のキャピングカーを走らせ都内の某所へとやってきた。


ここはちょっと不便なところにあり、設備も古いため人気がなく、いつ来ても人気が少ない。


ただ、他人から干渉を受けず、ソロキャンプが楽しめるので、俺は気に入っており、ここはよく利用している。


今日はラッキーなことに利用者は俺一人らしい。


「しっかし毎回コピーには泣かされるな、ほんと天から落ちてくればいいのに」


そう独り言をつぶやきながら、慣れた手つきでキャンプ道具を取り出していく。


俺のソロキャンプ趣味は学生時代から続くので、もうこの手の準備は何も考えなくても

手が勝手に動いていく。


そしてあらかた準備が整い、もうそろそろ西の空に日が落ちてこようかと言う頃、

急に空気が変わったのを感じた。


首筋に妙に涼しい風を感じ、ふと上を見上げた。


「おいおい、まさか雨でも降ってくるんじゃないだろう・・なっ!」


その瞬間、俺はまるで金縛りにでもあったかのように動きを止めた。


その視線の先には、あまりにも非現実的な光景が広がっていたからである。



「天から地が落ちて来る・・・」


その直後、俺は意識を手放した。


はい、と言うわけでプロローグ、異世界へ渡るまでですが、転移でも転生でもなく、まさかのダイレクトインですw

ちなみにプロローグで広告代理店の仕事の内容について言及がありますが、

作者は広告代理店の仕事は経験がございません。

悠人の趣味をソロキャンプにしたいためにキツくてストレスはたまるが

給料が良いので若くてもなんちゃってキャンプカーが買える職業と言うことで、

作者の勝手なイメージで選びました。

もし内容に不自然なところなどございましたら感想欄などで指摘頂けたら幸いです。

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