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最強のSランク冒険者?…実は神の使徒です  作者: VAN
第2章 アーリジャ大陸編
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第三十話 楽しい時間



僕達が滞在している森にカリンとヘルディが戻ってきた。

副マスターも一緒に来ていた。



「待たせたな」

ヘルディが僕達に言った。



「「え…!?」」

ザーグトさんのパーティーメンバーがヘルディを見て驚く。


ザーグトさんも目を見開いていた。



「はは……コーキって何者だ?こんな凄い仲間がいるなんて…」


ザーグトさんは引きつりながら僕に聞いてきた。



「あら?この人がコーキの言ってた人?」

カリンが聞いてくる。


僕は頷いた。


「ふふ。そう。初めまして、私はカリン。さっきの問いだけど…この中で一番強いのはコーキよ」


カリンが悪魔の笑みでザーグトさんに言った。


あなた聖女でしょうよ…


「「「…………………」」」


ザーグトさん達は言葉を失った。


クラさん見て、ヘルディ見て、その後僕を見る。

何度も繰り返しながら、ぽか〜んっと口を開けていた。



「まぁそういう反応になるよな…」

ヘルディはうんうん、と頷いていた。



「お前達…黒龍と戦ったと聞いたが……怪我はないのか?」


副マスターのジョルさんがザーグトさん達の姿を見て、疑問に思いながら問いかける。


「それが……戦ったけどボロ負けして…気付いたら回復薬使って治してくれたんだ…」

ザーグトさんが苦笑いしながら答える。


「手足は縛られてたけどね…」

隣にいる仲間の魔法使いの女性が情報を付け足す。


「命があるだけ良かった」

仲間の弓使いの男性が、しみじみとした感じで言った。




「そうか…何はともあれ……無事で良かった」

ジョルさんは安堵の表情でそう言った。



「んじゃ、お前達、もう帰るぞ。これ以上この方々の邪魔をするわけにもいかない」


ジョルさんはそう言い、僕達に一礼した。

ザーグトさん達は今日まで一緒にいるつもりだったみたいで、残念がっていた。


ユーリちゃんの作るご飯…美味しいもんな。

分かるよ。その気持ち。


ザーグトさん達は帰り支度を始めた。


「じゃあな、コーキ。コーキには本当、助けられてばかりだ…。いつか必ず、今度は俺が助ける!」


そう言って、ザーグトさんと僕は握手した。


「はい。お兄さんもお元気で。また会いましょう」


握手を交わした後、王都の方へ歩いて行った。


―――――――――――


――――――


―――


「……で、結局あいつはルージア神の使徒じゃなかったんだな?」


ザーグトさん達の姿が見えなくなった後、ヘルディは大事な事を確認した。


「ああ、我が戦った限り…とても使徒とは思えんかった。やつは違うだろうな」


クラさんがその問いに答える。



「なら……誰だか分からないわね。残り2人の候補も疑う必要はあるでしょうけど…。その2人はヘルディとユーリがよく知る人物だし…」


カリンが悩みながら話した。


「他に考えられる奴はいないのか?例えば…ガドーネス王国とかで」

ヘルディが僕に問う。


「そうですね…神殿跡地にいた衛兵…とか、謝罪に来たギルドマスターとか…くらいですが…。その時はカリンも居ましたし…」


ガドーネス王国の事を思い出してみるも…そんな強そうな人はいなかったな…。


「あ!そういえばコーキ。ガラム帝国入国して最初に寄ったギルドでも揉め事起こしてたでしょ?その中には怪しい人いないの?」


カリンが思い出して、明るい表情で聞いてくる。



「あ〜。あの時、カリンは神殿で僕はギルドにいたので、そこにいる可能性もありますね。ですが、そこで僕が会ったのは弱い冒険者と受付のお姉さんだけです。そこのギルドマスターには会っていません。冒険者達なら倒しましたし、お姉さんがルージア神の使徒だとは思えない…」


僕はあの時の事を思い出しながら言う。



「そう…」


カリンはしゅんとしてしまった。



「考えても出て来なそうだな。なら…取り敢えず当初の予定通りドュラザ大陸に向かうか?」


ヘルディが提案する。



「そうですね。今まで会った人で覚えている人を片っ端から当たるのもいいですが、それよりも文献を見て、少しでもスキルアップのヒントになるものを見た方がいいでしょう」


僕は当初の予定通りで行く事に賛成する。


「私もそれでいいと思うわ」

「私も!!」


カリンとユーリちゃんも賛成のようだ。


「ドュラザ大陸に行くにはソルクド王国から行く方が早いわ!一旦私の家まで行きましょ!」


クラさんはドュラザ大陸に連れて行くわけにはいかない。

ドュラザ大陸に行く前にコンさんにも会いたいらしいし、ユーリちゃんの家に行くのは賛成だ。



「そうと決まれば、早速出発しよう」


僕達はクラさんの背中に乗り、ユーリちゃんの家を目指した。



―――――――――――――――――――――


☆ソルクド王国【ユーリちゃんの家】


1日半程でユーリちゃんの家に着いた。



家の前でコンさんが待ってくれていた。



「ユーリや、おかえり。」


「コンちゃん!!」


ユーリちゃんがコンさんこフワフワした毛に抱きつく。


コンさんは嬉しそうに向かい入れた。



「それにしても…ふえとるのぉ」


コンさんがカリン達を目を細めながら見る。


「安心しろコンよ。こ奴らは仲間だ」

クラさんがコンさんに言う。


「今日一日ゆっくりしてって!」


ユーリちゃんがみんなに言う。



「また何処か行くのかぇ?」

コンさんが寂しそうにユーリちゃんに聞く。


「うん!ドュラザ大陸!!」


「!?」


それを聞いたコンさんがすごく驚く。


「ユーリや、気をつけて行くのじゃ…ドュラザ大陸は昔、妾が住処にしていた森があってのぉ。当時の妾では到底敵わぬモンスターがいたのじゃ…」


コンさんが敵わないモンスター!?

コンさんとは戦ったことはないけど…クラさんレベルの強さがある事くらいはわかる。


そのコンさんが…昔とはいえ勝てない相手とは…。

それとも昔のコンさんはそんなに強くなったとか?


何にしても、森に入った時は用心した方が良さそうだ。


僕達はこの日、ユーリちゃん家に一泊した。


夕飯は焚き火でモンスターを丸焼き。


スープはユーリちゃん、ご飯はカリンが炊いてくれた。


コンさんとヘルディが、どっちが角兎を多く狩れるか勝負していたため、当分食料には困らなそうだ。


僕は2人が取ってきた角兎をありがたく《空間収納》にしまった。


ワイワイ騒ぎ、楽しい時間を過ごした。


ふと、家族の事、婚約者の事、師匠の事、沢山の事が気になってきた。


みんな元気にしているだろうか?


ゴースリア王国を出てからかなり経った。


みんなに会いたい。


まだ習得出来ていない《転移》 魔法、大賢者様の文献に何かヒントはないだろうか?


気にかかる事はあるが、僕はドュラザ大陸に行くのが楽しみになった。



でも今は…このひと時を楽しもう!



―――僕達は遅くまで騒ぎ、いつの間にか寝ていた。



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