食べ歩きが趣味の元サラリーマンが異世界で料理の調査をする話。
送ったものの選ばれなかった作品です。
大食漢にして退職漢である元サラリーマンことオオハラ。
彼は勤めていたブラック企業に退職届を叩きつけ退社すると、大食いチャレンジができる店で早い昼飯を食べてから家に帰ろう、と思いつつ道を歩いていたのだが……そんな時に、偶然出くわした逃走中の食い逃げ犯と激突。不幸にも背後の電柱に頭をぶつけ死亡した。
すると何の因果かオオハラは、食の女神トヨウケ姫に、生前持っていたらしい特殊体質『異世界病無効化』を見込まれ、異世界に転生し、その世界の食べ物の覆面調査をする事に!?
なんでも、異世界転生者や転移者の介入その他もろもろの事情で環境が変貌し、食糧不足に陥ってしまった異世界が多数存在するのだが、神として援助をしようにも、下手にその世界の住民に、その世界から見ての異世界の料理を食べさせれば、その世界の住民の体に異常が起こるため、手を出せないらしい。
しかしオオハラはそれを無効化する事ができ、そしてそんな彼にトヨウケ姫が、肉体の一部を一時的に『食べ物を届ける世界の住民の肉体』に変える『限定変身能力』を与えれば、あらゆる異世界の料理を調査する事ができるという。
オオハラは異世界を救うため、そして異世界の未知なる食べ物につられ、異世界に旅立つ事にするのだが……!?
※近年の飯テロ系異世界ものの中に異世界転生者・転移者が作った料理を食べた者がパワーアップなどという……下手をすれば食べた者を災害級の化け物に変貌させかねない恐ろしい展開があるが、あれこそが『異世界病』である(ォィ