2
「お待たせ致しました。」
出されたのは、 たっぷりの野菜スープに柔らかなパン。
数日食べていないだろうクーフェンの為に胃に負担がかからないメニューにした。
カーマインとベルライナ用の食事も用意して一緒に食べる。
クーフェンが1口食べてから手が止まった。
「クーフェン?」
「お口に合いませんでしたか?」
「…………あったかい」
クーフェンの心は冷え切っていた。
サテライトが帰ってこない。
ヤル気も起きないし食欲もない。
1口口にしても何も感じなかった。
だけど、 このご飯は暖かくて優しい味がしていて。
まるでサテライトとご飯を食べているようで
「……………おいしい」
泣き腫らして痛みすら感じる瞳にまた涙が溜まる。
そんなクーフェンに2人は顔を見合わせて小さく笑った。
ちゃんと食べてる、 笑ってる。
生きるために前を向いてる。
だから、 クーフェンは大丈夫だろう。
「ありがとう、 なんだか元気になったよ」
まだ赤い目で、 それでも笑うクーフェンに2人は笑った。
「また何時でもおいで」
「おまちしています」
2人の歓迎する声にクーフェンは照れたように笑い
「2人の邪魔はしたくないからね!たまーに来るよ!……二人とも良かったね」
そう笑って手を振ったクーフェンにベルライナは顔を真っ赤にして俯き、 カーマインは目を見開いた。
それからふわりと優しく笑ったカーマインはベルライナを見た後にクーフェンを見た。
「ありがとう」
「あーあー、 ご馳走様!ベルちゃん!なんかあったら私に言うんだよ!このクーフェン様がいくらでも相談に乗るんだからね!」
「あ…ありがとう、 ございます」
「いいさ!私はいつだって恋する女の子の味方なんだからね!!」
小さな胸を張り言うクーフェンに、 カーマインはクスリと笑った。
「良かったですね」
「ああ、 少し前を向いたみたいだね」
「まだ無理して笑っていましたけども」
「すぐには受け入れにくいよね……クーフェンはサテライトが好きだから……」
クーフェンはカーマイン、 そしてベルライナと同じような感情でサテライトが好きだった。
だからこそ2人を祝福したし、 何かあったら力になると言ってくれた。
だからこそ、 2人はクーフェンを放っておけないし力になりたいと、 そうおもうのだ。
大切な友人だから。




