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サクリファイス~主従の契約  作者: くみたろう
第4章 唯一の宝
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2

「お待たせ致しました。」


出されたのは、 たっぷりの野菜スープに柔らかなパン。

数日食べていないだろうクーフェンの為に胃に負担がかからないメニューにした。


カーマインとベルライナ用の食事も用意して一緒に食べる。

クーフェンが1口食べてから手が止まった。


「クーフェン?」


「お口に合いませんでしたか?」


「…………あったかい」


クーフェンの心は冷え切っていた。

サテライトが帰ってこない。

ヤル気も起きないし食欲もない。

1口口にしても何も感じなかった。


だけど、 このご飯は暖かくて優しい味がしていて。

まるでサテライトとご飯を食べているようで


「……………おいしい」


泣き腫らして痛みすら感じる瞳にまた涙が溜まる。

そんなクーフェンに2人は顔を見合わせて小さく笑った。


ちゃんと食べてる、 笑ってる。

生きるために前を向いてる。

だから、 クーフェンは大丈夫だろう。
















「ありがとう、 なんだか元気になったよ」


まだ赤い目で、 それでも笑うクーフェンに2人は笑った。


「また何時でもおいで」


「おまちしています」


2人の歓迎する声にクーフェンは照れたように笑い


「2人の邪魔はしたくないからね!たまーに来るよ!……二人とも良かったね」


そう笑って手を振ったクーフェンにベルライナは顔を真っ赤にして俯き、 カーマインは目を見開いた。

それからふわりと優しく笑ったカーマインはベルライナを見た後にクーフェンを見た。


「ありがとう」


「あーあー、 ご馳走様!ベルちゃん!なんかあったら私に言うんだよ!このクーフェン様がいくらでも相談に乗るんだからね!」


「あ…ありがとう、 ございます」


「いいさ!私はいつだって恋する女の子の味方なんだからね!!」


小さな胸を張り言うクーフェンに、 カーマインはクスリと笑った。











「良かったですね」


「ああ、 少し前を向いたみたいだね」


「まだ無理して笑っていましたけども」


「すぐには受け入れにくいよね……クーフェンはサテライトが好きだから……」


クーフェンはカーマイン、 そしてベルライナと同じような感情でサテライトが好きだった。

だからこそ2人を祝福したし、 何かあったら力になると言ってくれた。


だからこそ、 2人はクーフェンを放っておけないし力になりたいと、 そうおもうのだ。

大切な友人だから。





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