始めての共同作業
更新遅れてすみません
なるべく見てて面白くなる小説を書くので
応援よろしくお願いします
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
「はいそれでは
クラスにおける重要な係決めを
やりたいと思います」
「まずこのクラスの学級委員長
を決めていきましょう
立候補のある人は、挙手を願いします」
シーン……
もちろん自分から手をあげるやつなんていなかった
もちろんおれもする気はない
誰かが手を挙げるだろうと思っていた
その時
近くに寄ってきた蚊を払うようにして
手を振りあげた
あ、翔太くん立候補してくれるんですね〜
は?
ええええええええええええええ
ふざけんなよ!蚊のやろう!
なんと振り上げた手が
挙手と勘違いされてしまったらしい
彩
(翔太が立候補したなら私も!)
心
「わ、わ、わたしも立候補します!」
彩
(あ…私が翔太とやりたかったのに……)
「はいこれで決まりですね!
ということでさっそく2人には、
職員室からクラス会議のプリントを
持って来てもらえるかしら?」
〜職員室〜
「重たいからしっかり運べよ」
たしかに重かった
心は、持てるのだろうか
「あっ…!」ばさっ!
言った通りだ
大丈夫か?
ごめんねドジで
プリントを拾う
「あっ!」
「あっ!」
手と手が触れあった
心の指先は熱ったかく
まるで太陽のようなここちだ
「ごめん!」
「いや大丈夫!」
なかなか学級委員も悪くはないかもしれない
彩
(抜け出してきてみたら
2人で手をさわっている…)
私は幼い頃から翔太のことがすきだ
翔太の笑う横顔が好きで
この思いは、伝えるはずだった
この気持ちをかかえたままの4年間は、
私が勇気をだせなかった4年間だ……
「私のバカっ!」
伝えたいのに伝えられない思いは、
嫉妬の心で埋め尽くされていた……