雲は甘いんだよ。
実は、雲はわた菓子で出来ている。
余り知られていないが、そんな研究論文がある。
雲は手に取ると、ふわふわしているが、固めると銀色になって、金属みたいに硬くなる。
舐めると、ほんのり甘い。
雲から雨が降ってくる。
途中の空で、糖分が抜けてしまう。
雲から雨が降ると、雲は小さくなっていって、無くなってしまう。
雲と雨は同じものだ。
雲は南の方で生まれる雲と、北の方で生まれる二種類に分けられる。
南の雲はさとうきびから放出される糖分で甘い。
北の雲は海から溶け出す塩分が混じって、少し甘辛い。
南の雲と北の雲が、日本の上で混じり合う。
雨、時々、雪になる。
わた菓子で出来ているので、雲が飛行機にくっつくと、ベタベタする。
飛行機から出る雲は、機械のオイルが混じるので、ベタベタする。
鳥は空中で雲を食べている。
ワシやトビは上昇気流に乗って滑空するので、かなり雲を食べている。
渡り鳥やツバメは長い旅の途中で、雲をデザートに食べる。
もし高いビルで、雨が降り出す前に雲の欠片を掴まえたら、雲は甘い。
じゅわっと一瞬で溶ける。
高い山で、雪に混じった雲をすくったら、ほんのり甘いと登山家が言っていた。