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雲は甘いんだよ。

 実は、雲はわた菓子で出来ている。

 余り知られていないが、そんな研究論文がある。

 雲は手に取ると、ふわふわしているが、固めると銀色になって、金属みたいに硬くなる。

 舐めると、ほんのり甘い。


 雲から雨が降ってくる。

 途中の空で、糖分が抜けてしまう。

 雲から雨が降ると、雲は小さくなっていって、無くなってしまう。

 雲と雨は同じものだ。


 雲は南の方で生まれる雲と、北の方で生まれる二種類に分けられる。

 南の雲はさとうきびから放出される糖分で甘い。

 北の雲は海から溶け出す塩分が混じって、少し甘辛い。

 南の雲と北の雲が、日本の上で混じり合う。

 雨、時々、雪になる。


 わた菓子で出来ているので、雲が飛行機にくっつくと、ベタベタする。

 飛行機から出る雲は、機械のオイルが混じるので、ベタベタする。

 鳥は空中で雲を食べている。

 ワシやトビは上昇気流に乗って滑空するので、かなり雲を食べている。


 渡り鳥やツバメは長い旅の途中で、雲をデザートに食べる。

 もし高いビルで、雨が降り出す前に雲の欠片を掴まえたら、雲は甘い。

 じゅわっと一瞬で溶ける。

 高い山で、雪に混じった雲をすくったら、ほんのり甘いと登山家が言っていた。





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― 新着の感想 ―
[気になる点] ウチの親父がいいそうだな、と思いました [一言] ウチの親父は昔昭和○念公園の道端でいきなりこの野草って食べられるんだぞ、得意げに言い出して 嘘だぁ~と信じずにいたら 目の前で野草を貪…
2018/10/13 05:27 退会済み
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