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アベンジャー

大賢者フリードはクリスタルを見て刮目した

「なんじゃアレは・・・」

思わず声が漏れてしまった


「あら何か計算違いでもしたのかしら?」

場違いな程に温かみのある声

どこかおっとりとした喋り方

フリードは音も無く背後を取られたことで

額に冷たい汗をながした


「なんじゃヘレナではないか」

「いつからそこにおったのじゃ」

敵意が有る物は入室できないだろうと

思ってはいるものの

無自覚に背後を取られては

やはり安心はできないのである


「あらあら一つの物事に集中しすぎじゃないかしら?」

「それにしても賢人会に相談せずに事が性急すぎやしませんこと?」


「緊急事態だったのじゃ」

慌てて弁明するもやはり冷や汗が止まらないフリードであった

なんせヘレナといえば撲殺天使とか

傾国の魔女などの異名持ちで

見た目と雰囲気に騙されると

それはそれは痛い目を見るという


「観察者であるあなたが傲慢な行いをすれば」

「お母様に裁かれるわよ?」

「申し開きできまして?」


ヘレナの御母上は義憤などと呼ばれた

ちょっとヒステリックな御方なので

本当に勘弁してほしい


「ちょ まつのじゃ」

「そもそもヴァーミリオンの暴走じゃろ」

「そなた達はあの娘に何の加護を与えたのじゃ」


「樹木に関するものとだけ」


フリードは突然ヘレナの気配が消えて

静寂が戻ったのを確認すると

禁則事項に触れたか

お・し・お・き かの


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一方その頃オルトロス

たまたま兄が居なかった

珍しく門が開いた

入ってこず

出てもいないはずだが

門の外に自分の世界の者の気配を感じる

もし通してしまったなら名折れになると

潜ってしまった

自分自身が禁を犯し

あまつさえ門を閉じられる

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