幕間:風舞観月の日記帳 ~暗闇の少女~
Date 20xx.11.27
Time pm 10:19
朝起きると、何も見えなくなっていた。
確か六時にセットしておいた目覚まし時計が鳴ったから間違いない。
原因は多分昨日の出来事だ。
私は身体を差し出した。
両親を殺した男を見つけるために。
あの殺人犯に。
それが情報料だと言われた。
エルクロス司祭が直々に探してくださるというのだから、きっと見つけられるだろう。
これで長かった旅も終わる。
私の旅が終わる。
それにしても、気持ち悪い。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
リストカットしたいくらい。
男の人があんなに醜悪に見えたのは初めて。
自分で身体を売ったくせに。
私はもう汚れてしまったんだ。
もういい。
ここで私は終わるのだから。
いろんな意味で。
だから、もういい。
夜になると目が見えるようになったから、今ここに書き記している。
これは困る。
太陽が出ている時に、その人を殺せない。
銃を握って狙いを定めるどころか、歩くのすら覚束ない。だがまあ、これはじきに慣れるだろう。
夜だ。
夜に誘い出して、殺せばいい。
こんにちは、jokerです。
文字数にしてちょうど3万字。
ここまででおよそ三分の一~半分くらいです。
まだまだ続きます。
内容詰め込みすぎた感がありますが、きちんと伏線回収してハッピーエンドにもっていきます。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




