お前だけは譲れない
ヤンキー × 優等生|嫉妬・独占欲・甘々BL
登場人物
黒瀬 蓮:高校2年。金髪で目つきが悪いヤンキー。口も悪く、喧嘩っ早い。でも好きな相手には独占欲が強い。
白石 湊:高校2年。成績トップの優等生。誰にでも優しく、無自覚に人をドキドキさせる。
第1話「……誰、それ」
「白石くん、今日の放課後、勉強教えてくれない?」
「あ、いいよ! 図書室でいい?」
教室の窓際。
湊がクラスメイトの男子と楽しそうに話しているのを、蓮は廊下から見ていた。
——なんだよ、あいつ。
いつもは俺にしか見せないと思っていた笑顔。
誰にでも、あんな顔するんだ。
「黒瀬?」
隣にいた友人が声をかける。
「……うるせぇ」
「いや、まだ何も言ってねぇけど」
蓮は舌打ちすると、教室に入った。
「白石」
「ん? あ、蓮。どうしたの?」
「帰るぞ」
「えっ、でも今日、勉強を——」
「……あっそ。そいつといれば?」
低い声だった。
湊が目を丸くする。
蓮はそれ以上何も言わず、自分の席に鞄を取りに行った。
本当は、帰りたくなんかなかった。
ただ、湊が自分以外の誰かと楽しそうにしているのが、どうしようもなく嫌だった。
友達なら、誰と仲良くしたっていい。
そんなことはわかっている。
なのに。
——俺だけ見てろよ。
そんなわがままが、喉の奥につかえて離れなかった。
第2話「嫉妬してんの?」
放課後。
蓮は校門の近くで、ひとりで湊を待っていた。
帰るぞと言ったくせに、結局待っている。
自分でも馬鹿みたいだと思う。
「……蓮!」
振り向くと、湊が小走りでやってきた。
「先に帰ったんじゃなかったの?」
「別に。帰ろうと思ってただけ」
「ふーん?」
湊は少し考えたあと、蓮の顔を覗き込んだ。
「もしかして、怒ってる?」
「怒ってねぇ」
「じゃあ、なんで今日ずっと機嫌悪いの?」
「普通だろ」
「いつもより三割増しで怖いよ」
「殺すぞ」
「ほら、怖い!」
湊が笑う。
つられて笑いそうになって、蓮は慌てて顔を背けた。
……こいつ、ずるい。
こんなふうに笑われたら、怒っていたことなんて全部どうでもよくなる。
「ねえ、蓮」
「なんだよ」
「今日のこと、気になってた?」
「……は?」
「勉強教えてって頼まれたこと」
湊は少しだけ首を傾げた。
「もしかして、嫉妬してくれた?」
「っ、んなわけねぇだろ!」
思わず声が裏返った。
湊が目をぱちぱちさせる。
それから。
「……そっか」
少し寂しそうに笑った。
「俺は、蓮に嫉妬してほしかったんだけどな」
結構作るのに時間かかった…。初めて作ったのでまだまだ未熟です。応援よろしくお願いします
間違って短編にしてしまいました(汗)まだ続くのでぜひ見てください




