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vtuberさんただいま炎上中  作者: なべたべたい
第6章 過去の思い出
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75話 け、計画通り

「おら!ホムラビトのみんな久しぶり!今日は動画だ!」


俺は以前にも来たコスプレとお面に、今回はそれにプラスしてエプロンとコックが被っている、あの長い謎の帽子を被っていた。


「そして今日は何と俺1人じゃないぞ!それでは先生自己紹介お願いいたします!」

「はい、本日は私母出マミのお菓子作り教室へようこそ。ユメノミライ学園書記の母出マミです。」

「あ、俺は副会長の九重ホムラです」


俺は今更自分が自己紹介をするのを忘れていた事を思い出し、母出さんの後で適当にしておいた。


「そして今回のお菓子作り教室に通うのは俺だけではありません!どうぞ」

「はーい!どちらかと言うと食べる方が好き!ユメノミライ学園生徒会長の星野キラメです!」

「という訳で今回の動画は俺達3人でやって行きたいと思います。ここであれ?軍神さんは?と思ったら人もいるでしょう。実はこのここのスタジオ予算の関係でどう頑張って詰めても、最高2人でしか調理ができない為、先程星野さんとの、味の審査係をかけた勝負に勝った為、別室でワクワクしながら待っているのでご安心を!」


という感じで俺のおふざけ動画シリーズの第2回目の撮影が始まった。


因みに星野さんも母出さんも、特にコスプレとかしていないので今回も動画に映るのは俺だけです。


すまんな!星野さんや母出さんのコスプレ姿期待してた皆んな!


そんな第2回おふざけ動画シリーズだが、この動画にはとある作戦が埋め込まれている。


その名も母出さんのお菓子作りのうまさを見せて、お料理系vtuberを目指そう作戦!


と言うのは母出さん達に伝えた嘘の作戦で、本当の作戦はうまく料理が出来ずにイライラ、母出さんの元ヤンの記憶を呼び覚まそう!清楚系が実は元ヤン!ギャップで新規リスナーを大量ゲット作戦だ。


この作戦はその名の通り、母出さんのお菓子作り教室で、何度も何度も注意してもうまく出来ないことに苛立ちを覚えさせて、そのまま噴火させる作戦だ。


こんなガバガバな作戦が本当に上手くいくかって?


上手くいくに決まっている。

何たって事前に俺が星野さんと軍神さんの、調理スキルを調べるために簡単な料理を作った時に、ガチギレしたからな。


いやーマジで米を洗剤で洗う民がいたとはな……ビックリだよ。


そんな米すらまともに炊けなかった方の星野さんを使えば、必ず母出さんのイライラゲージもすぐに溜まることだろう。


「それでマミ先生!今日は何のお菓子を作るんですか?」

「そうね……今日は、簡単にマカロンを作ってみましょうか」

「あの先生マカロンは簡単じゃないと思いますけど?」

「そうですか?でも事前にホムラさんに質問した時には、マカロンでお願いしますと言われましたが?」

「そらその選択肢の中で聞いたことがあるのがマカロンだけだったら、誰だってマカロンを選びますよ」


因みにその出された選択肢というのが、一つ目が皆さんご存知マカロンで、二つ目がサントレーノに三つ目がタルトタタンだ。


な?この中からなら普通にマカロン選ぶだろ?


そんな言い訳を心の中でつらつらと並べながら、俺たちはオーブンを余熱で温めたり、器材の用意などの動画に載せても面白くないマカロン作りの準備を進めた。


「それでは準備が出来たので、まずは卵を割って黄身と卵白を別けます」


そう説明された俺達は自分用のボウルに卵白を入れ、黄身はこの後俺が卵焼きでも作るつもりなので、そちらは一纏めにしようと決めたのだが


俺の隣の方からバキやバキャなどの嫌な音が聞こえてくる。


「あの〜先生隣の人がさっきから卵をめちゃくちゃ無駄に使ってるんですが……」

「そうですね。キラメさん今度は私と一緒に卵を割ってみましょうか」

「はーい」


そう言って母出さんが星野さんに覆い被さる様にして、一緒に卵を割り始めた。


それをカメラマンの園野さんが手元だけ写している間に、俺はカメラに写っていない間に星野さんが、黄身と卵白と殻を拳1つで一緒くたにしたボールから、殻を取り出してそれを黄身を入れていた別のボールへと移して、空になったボールを軽く洗った。


俺が1人そんなことをやっているうちにも撮影は進み、何とビックリ母出さんの手によって、星野さんは綺麗に黄身と卵白を分けることに成功していたのだった。


「やった!上手くできた!」

「そうですねよく出来ましたね。キラメさん」


くそッ失敗か!

次の作戦だ。


「それでは次はその卵白をハンドミキサーを使ってかき混ぜたいと思います」

「すみません先生!資金の問題でハンドミキサーはありません!あるのは手動の泡立て器だけです!」

「では、それを使いましょう」


という訳で資金の問題でハンドミキサーを買えなかった俺達は、安い泡立て器を使って卵白をかき混ぜた。


俺は何度かお菓子作りをしたこともあり、泡立て器を使った事があった為、少し大変だったが問題無くかき混ぜることに成功した。


だが星野さんはどうかな?


彼奴は卵すらまともに割れない。

そんな奴がこれを混ぜられるとでも?


そうして星野さんは俺の想像通り、勢いよく泡立て器を使って卵白をかき混ぜ、その卵白を周りに撒き散らした。


もちろん真横に居た俺は星野さんの卵白で汚された。


どうだ!母出さん怒ったか?


「星野さん。卵白は腕で混ぜるのでは無く手首で回してくださいね。それと動画映えのために手に持って、無駄な動きをしながらかき混ぜるホムラさんの真似はせずに、ボールを机においてかき混ぜてくださいね。それとホムラさんはコスプレについた卵白を拭いてきてくださいね」

「はーい」

「あ、はい」


その後も無自覚な星野さんからの攻撃を、母出さんは綺麗にかわし、そのまま星野さんと動画映えの為に大袈裟な動きをしまくる俺に、いい感じのアドバイスをしてくれた。


そうして星野さんの真横で料理をしているせいで1人ボロボロな俺と、和気藹々とした2人と色々撒き散らかされて汚れたスタジオを見て、この動画を終えた後の後片付けを考えて、園野さんはカメラを持ちながら肩を落としていた。


そんな何故か本来の作戦ならばボロボロになるはずだった2人が元気にやっており、作戦をしている俺と園野さんはボロボロになっていた。


「それでは最後にマカロンを焼きましょうか」

「はーい!」

「はい」


流石の星野さんも決められた時間を焼くだけ、それも母出さんがしっかりと監修してくれているおかげで、失敗する事無く無事綺麗なマカロンの外側が完成した。


そうして完成したマカロンの間に、母出さんが難しいらしいので、作って来てくれたガナッシュを挟み、俺達のマカロンは完成した。


「はい、これでマカロンの完成です」

「やったー!」

「流石にちょっと疲れた〜」

「それじゃあ早速この出来立てのマカロンを持って、ミリーさんの所に行ってみましょうか」

「「はーい」」


という訳で俺の考えていた作戦は無事失敗し、母出さんは一切微塵もキレた様子はなかった。


その後俺達は軍神さんの元にマカロンを持って行ったところ、軍神さんは大いに喜び作戦は失敗したが、俺たちのマカロン作りは大成功を収めた。


因みにこの動画を投稿後は、俺の想定とは違い母出さんはその圧倒的母性を感じさせられる態度に、リスナーは母出さんにバブみを感じ、そのままそっち方面で人気が出た。


後日それを見た自称エースに、出来ない子に優しく教える事で、今後人気の出るであろう星野さんとカップリングを作れた事と、それに加えて母出さんを清楚から聖母にジョブチェンさせたんだな!流石だ!


と、よくわからんけど褒められたので俺は「まぁな」と、今回の予期せぬ出来事を全て俺の手柄の様に語っておくことにした。




まぁ結果的に母出さんが人気出たから大丈夫だよな!

感想とかブクマとかいいねとかレビューとかいただけると嬉しいので、まだやってないよ!って人はこれを機会に是非やってみて下さい!


それと感想を全く返さなくてごめんなさい。


けど感想が付くといつも、ぐへへっと気持ち悪い笑みを浮かべながら、何度も読み返しているので、面白いよ!など一言でもよろしいので、お暇な方は是非よろしくお願いいたします!

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