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vtuberさんただいま炎上中  作者: なべたべたい
第5章 新たなるステージ
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55話 反撃の狼煙

バーチャルキャバクラの配信が無事終わりそれから数日後、俺はこの企画をする前は女性vtuberの蔑称の様なものを配信の企画にしてある時点で、絶対に炎上すると思っていた。


と言うか始まる前は燃えていた。


だが企画をやってみたらびっくり!思っていたよりも企画は好評で最近謎炎上続きだったのだが、一部は今まで通り騒いでいたがその他、特にライブでの謎炎上で俺の事を知った人たちからのまさかの好評で、今までとは違い炎上が鎮火してからチャンネル登録者が減る事はなく、今回の企画の成功も含め俺の登録者は2万人を突破した。


そしてこの事をツイートすると、ハジメやホムラガールズの皆んなに、ユメノミライのメンバーからお祝いのメッセージが届いた。


それも俺とはほとんど交流の無いクラゲさんを含めた3期生のメンバーからも、お祝いのメッセージが来た時は何だか昔の様に自分がユメノミライのメンバーの様に感じ、そして最近はゆっくりながらもそこそこ自分の知名度と人気が上がっている事で自信が付いてきた為、俺は久しぶりに表立ってユメノミライのメンバーに返信を返した。


その事に界隈の一部が少しざわついたが、俺は今までとは違いそんなどうでもいい事は気にしない事にした。


そんなこんなありながらも俺の日常は特別何かが変わった、と言う事はなくいつも通り配信をしていた。


配信でも以前より俺への誹謗中傷は減り、それ以上に俺への応援の声が増えた事により、俺の配信は前の様などんよりとした空気は無く普通のvtuberの様な配信になっていた。


そして俺はここで今までの自分と変わる為にも、昔ユメノミライとのゴタゴタのせいで連絡が取れなくなっていた、俺のと言うかは九重ホムラのママに当たる絵師のmeme先生に連絡を取る事にした。


『お久しぶりですmeme先生。九重ホムラです。この度は運営を通さず連絡をしてしまい申し訳ありません。本日はmeme先生に折り入ってお願いしたいことがありまして連絡させていただきました。もしお時間大丈夫でしたらお返事よろしくお願いします。』


俺は緊張から震える指でキーボードを叩き、そのメッセージをmeme先生のメールに送った。


だがメール送ったはいいものの、正直俺はmeme先生から返信が返ってくるとは思っていなかった。


実は俺とユメノミライの運営ゴタゴタがあった時、詳しい事はわからないが運営がmeme先生に結構失礼な事をしたらしく、その事に怒ったmeme先生は当時俺に謝りながら、「もう2度とユメノミライとは仕事をしない」と言わせてしまったんだ。


だから俺はmeme先生から返信は来ないと思っていたのだが、なんと驚いた事にメールを送信してから1時間も経たない間に、meme先生から返信が返ってきた。


その事に驚きながらもたとえどんな内容であろうとも、返信してくれた事に喜びを感じながら俺はそのメールを開いた。


『こちらこそお久しぶりですホムラさん。それでご用件というのはなんでしょうか?』


開いたメール内容が俺のことを批判する事ではなく、昔と同じ変わらない様子で返信してくれた事に、少し嬉しく感じた。


そして俺はそのままの勢いで今回メールを送ろうと思った内容を返信した。


『今回私はmeme先生に一つご依頼したいことがあり連絡をとらせていただきました。勿論meme先生が個人からの依頼や、ユメノミライとの依頼を取っていない事も承知ですが、今回はmeme先生にしか頼めない事なので依頼をお願いしたいと思います。』


その俺のメールを送ってから数分で返信が来た。


『今回のご依頼はホムラさん個人からという事ですか?もしそうであるのなら内容次第ですがお受けしたいと思います。』


そのまさかの依頼内容にもよるが、了承に近い返信に俺は驚きながらもその場でガッツポーズをすると、俺はまだまだ先の話になるのだが、俺がやろうとしている事とその際に使いたい九重ホムラの新衣装を依頼したい事を説明した。


その俺の計画を聞いたmeme先生は、その計画が本当に上手くできるのか?と聞いてきた。


俺はそのmeme先生の質問に確定では無いが、ほぼほぼの確率で出来ることを伝えた。


実は前にユメノミライの事務所に行った時に、園野さんと交換していた連絡先にあれから何度も連絡しており、今回計画についてを園野さんを含めた、一部のスタッフさんと話を進めていた。


その計画とは一言で言ってしまえば、九重ホムラの権利を俺がユメノミライから買い取ると言うことだ。


以前から俺はもっと自由に色々なことをやりたいと思っていたのだが、どうしても企業所属の身である為ある程度以上の事は、運営と相談してやらないといけない為、運営から無視されている俺は自由に活動が出来ず、ずっとそこが気がかりだった為、俺はこの計画を思いついた。


ここまで聞いたものなら、そんなクソみたいな企業辞めて個人にでもなればいいんじゃ無いか?と思うだろうが俺も自分が所属している事務所が、ユメノミライじゃなければもうとっくの前に辞めているだろう。


だが俺は例えこんなクソみたいな運営の元であろうとも、それ以上にユメノミライが大好きなんだ。


勿論キラメ達ユメノミライのメンバーも好きだし、昔から俺達の活動をサポートしてくれていたスタッフさん達も好きだし、そんな全てをひっくるめたユメノミライと言う事務所自体も大好きだ。


だから俺はどうにかしてユメノミライの事務所に席を置きながらも、自分が自由に動ける環境を整えようと考えたのが、今回俺が考え結構前からゆっくりと進めていた計画の全貌だ。


だからもしその計画が成功して、俺がもう一つ上のステージに上がった時には、俺を除いた一期生のメンバーがアイドル売りをする際に、俺達の始まりの衣装を脱ぎ捨てて上のステージへと駆け上がったのだ。


だからこそ俺も自分の中で一つ上のステージに上がる際は、今の衣装から新しい衣装へと進化しようと考えたのだ。


そしてその話を聞いたmeme先生は、俺の依頼を受けてくれる事になった。

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