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第94話 輝く星のウェ~イ・上 ≪イリス視点≫

マシェリーよりお礼:誤字報告上げてくださった方、ありがとうございますわ。マシェリーポイント、付けておきますわね?


お詫び:ホストの名前修正。

 ≪イリス視点≫


 ある日の事です、私は所属するサークルの班員であるイリアスと街へ出かけていました。


「ん~・・・学園も悪い所じゃないけど、やっぱり街に出るのはいいですねぇ~」


「ですね!」


 私が所属するサークルは冒険者サークルといって、ダンジョンや未開の秘境等へと出向き、そこにある宝や資源を回収してくるといった活動をしているサークルになります。

 でも何故かそこに所属するメンバーはいずれも貴族の方々で、サークルメンバーの中で平民は私とイリアスだけとなっています。


 だからでしょうか・・・


「で、面白い所ってどんな所なんですかリア?」


「まぁまぁ、付いてからのお楽しみですよイス」


 イリアス・・・リアは最近一緒の班になったばかりなんですが、私達は直ぐに仲良くなり、今では愛称で呼び合う仲になりました。・・・まぁお互いの名前が似ているので、呼びやすい愛称でお互いに呼び合いましょうという理由もあるのですが・・・今となってはどうでもいい事です。


(学園では平民の子は・・・少ないから、リアと居ると気を遣わなくて済むから楽ですね。まぁキャンプ中のあの人も・・・ううん、あの人の事を今は考えては駄目!今はリアと一緒にいるんだもの!)


 私はふとある人物の事を頭に思い浮かべてしまったので、それをかき消す様にリアとの話題に集中する事にしました。


「うぅん・・・でも皆にもサークル活動の買い物だって言って出て来てるから、ちょっと悪い気がしてくるんだよね」


「偶にはいいじゃないですか?女の子同士で遊ぶことも大事ですよ?イスは普段あの人達に囲まれてるから感覚がおかしくなっちゃってるんですよ」


 実は今回街へと出てきているのは遊ぶためです。

 本当はこんな理由で学園の敷地内から出る事は駄目なのですが、今回はリアがどうしてもと押し切ってきたので、駄目だと思いつつも了承してしまいました。・・・まぁ街へ出て遊びたいという気持ちはあったので、私も結構乗り気ではあったのですが!


 しかし、リアが言うあの人達・・・サークルの同じ班員の男子達、彼らも一緒に遊ぶとかでは駄目だったのでしょうか?


「そうなのかなぁ?」


「そうですそうです」


 リアはそう言うと私の腕に自分の腕を絡ませてきました。


「男の子がいると野暮になる事もあるんです。イスはそう感じたことがないんです?」


「ん~・・・特に感じた事はないよ?だってみんないい人だし?」


 私がそう言うとリアは何故か肩を竦めていましたが、何かおかしかったのでしょうか?

 私が首を傾げていると、あっちに行こうとリアが腕を引っ張ってきたのでそちらへと進み、それからしばらく興味の向くまま街にあるお店や屋台を見て回りました。


 そうしてしばらく経った頃、リアが一件の店の前で足を止めました。


「どうしたのリア?」


「ここですよイス!私が案内したかった場所は!」


「ここ・・・?・・・え!?ちょ・・・ちょっとリア!ここって・・・」


「ふふ・・・イスもこういうお店は知ってはいたみたいですね!」


「まぁそれは・・・地元にもあったし・・・」


 リアが「ここ!」といったお店、それは所謂大人向けのお店でした。

 まぁ大人向けとは言いつつも、平民の間では早くからこういう店へと通う人も多く、私も知識としては知ってはいました。


「でも・・・私達にはちょっと早いよ・・・」


「大丈夫ですよ!このお店はそこまでアレなお店じゃありませんから!ホストクラブって言って、カッコイイ男の人とお話ししたり遊ぶだけのお店ですから!」


「そ・・・そうなんだ?」


「ま、ま、百聞は一見に如かずです」


「え・・・ちょっと・・・私は・・・」


「まぁまぁ・・・まぁまぁ・・・」


 流石に面白い場所と言われてもこういう場所で遊ぶ気にはなれなかったのですが、リアはニコニコしながら「まぁまぁ・・・」と言って私の背中を無理矢理押しやってきました。


 そうしているうちに『輝く星』という看板がかかった店へと入ってしまい・・・



「いらっしゃいませお嬢様方。お席へ案内させていただきます」


「はーい!いらっしゃいましたー!」


「あー・・・はぁ・・・」


「こちらお絞りとメニュー表になります。当店のシステムのご案内はお必要ですか?」


「おねがいしまーす!」


「・・・おねがいします」



 待ち構えた店員に案内されるまま席へと着いてしまいました。



 ・

 ・

 ・


 その後、ゴスペルと名乗った席まで案内してくれた店員の話を聞き、私達は飲み物を頼みました。


「それではスタッフがお飲み物をお持ちいたしますので少々お待ちください」


「はーい」


「はい・・・ちょっと・・・リア・・・」


 私はペガサスさんが離れていくと、直ぐにリアへと声をかけました。流石にこういうお店で遊ぶのはどうかと思ったからです。


「まぁまぁ・・・イスもストレスが溜まってることがあるでしょう?それをここでパァーっと発散すればいいんですよ!」


「えぇ・・・」


「発散といっても色々あるじゃないですか。私はここをお話しする場所っていったでしょう?」


「ええ」


「なら溜まっているストレスをここのプロの人にぶちまけちゃえばいいんですよ!ここの人とはここに来ない限り会わないし、丁度イイじゃないですか?壁や人形に向かって話すよりかはスッキリ出来ますよ?」


「えっ!?何で知ってるんですかっ!?」


「・・・えっ!?例えだったのに・・・。イス・・・そんなことしてたんですか?」


「えっ!?あっ・・・あぁぁぁ・・・」


 やっぱりやめておこう!と説得しようと思った私は逆に説得を受け、最後には自爆をしてしまい説得成功という結果になってしまいました。

 そうやって私が自爆により顔を覆ってアウアウ言っていると、リアが飲み物を持ってきたスタッフに何やら言っていました。


「・・・・・・でおねがいしまーす」


「ウェ~イ!残念だけどかしこまりぃ~可愛いレディ~。伝えてくっからちょいマッチね~?あ、待ちが発生してるかも知んないから、伝えて来たら俺いったん戻ってくるからね~」


「はいはーい」


「・・・リア?」


「はいイス、これ飲み物です。あ、今さっきのはですね・・・」


 リアから飲み物を受け取り、説明を聞いて見ると・・・


「指名?」


「はい、そうです」


 どうやら、リアは特定の人物を指名した様でした。



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「ウェ~イ!!」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですの。

 イイネ☆ブックマークがもらえると チョリッスしますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【イリアスは明るい人物で、仲間内でも1,2を争う陽キャでしたわ。因みに競っているのは勿論、我らがチンピラちゃんですわ。】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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