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第92話 ゆーあーしょっく?

マシェリーよりお礼:誤字報告上げてくださった方、ありがとうございますわ。マシェリーポイント、付けておきますわね?

「で、面白い所ってどんな所なんですかリア?」


「まぁまぁ、付いてからのお楽しみですよイス」


「うぅん・・・でも皆にもサークル活動の買い物だって言って出て来てるから、ちょっと悪い気がしてくるんだよね」


「偶にはいいじゃないですか?女の子同士で遊ぶことも大事ですよ?イスは普段あの人達に囲まれてるから感覚がおかしくなっちゃってるんですよ」


「そうなのかなぁ?」


「そうですそうです」



「グ・・・グギギッ!」



 ある休日の夕方近く、キャッキャウフフと仲良く歩く女の子2人とそれを影から見つめる影がありました。


「な・・・何がリアにイスですの!?愛称なんか呼び合っちゃって!やっぱりNTR人間に尻軽○ッチですわっ!」


「いやいや、唯仲良うなって名前を呼ぶときに、『名前が似てるねー?』ってなって愛称にしたんちゃいます?後そんなに体乗り出して大声出してたらばれますでお姉様?」


 そうです、楽しそうに歩くイリスとイリアス、そしてそれを影から見つめて歯を食いしばって悔しがっている私です。


「『後をつけて確認ですわ!』言うて尾行する言うたんはお姉様なんやから、見つからんようにせなあきませんで?」


「そうですお姉様。それに向こうが楽しそうに歩いているならば、こちらも楽しそうに歩けばいいのです。・・・という事でこちら、美味しそうだったので買ってきました。一緒に食べましょうお姉様」


「あ、ちょ、おまっ!ずるいでマルシア!人が真面目に見張ってる隙にお前はっ!」


「少し前は私がメインで確認していたではないですか?ずるくはありませんよサマンサ」


「うふふ・・・2人が争っている間に・・・お姉様・・・これ・・・一緒に飲みましょう?・・・今巷で流行っているそうですよ・・・」


 そんな私にマルシア達は気を遣って色々言ってくれていますが・・・貴女達も十分にうるさいですよ?そしてノワールは何で後方で腕を組んで『存分に争え小娘共』みたいな顔をして頷いているんです?


(うふふ・・・でも私のささくれた心は癒されましたわ・・・っとと、暗黒令嬢から天使系令嬢へと戻ったところでしっかりと2人を確認しませんと・・・)


 皆のキャイキャイしたやり取りに癒された私は、引き続きイリスとイリアスの監視に戻る事にして彼女達の姿を追います。


 そうして監視を再開して少々時間が経ちましたが・・・2人はあっちへフラフラ、こっちへフラフラと、寄り道ばかりしていました。


「中々本来の目的地へと行きませんわね・・・」


「まぁ明らか様に目的地へ一直線やと怪しいからちゃいます?」


「成程ですわ・・・それにしても、本格的な時間になって来たけど大丈夫なのかしらあの2人?」


 元々夕方近い時間だった事もあり、ポツポツとお店や街頭に光が灯されていよいよ夜といった感じの時間になってきました。

 あの2人の目的地・・・というよりは私がイリアスに指示をして連れて行くように頼んだ場所ですが、そこはちょっとアレな場所ですので、あまり遅くに行くと心配になってくるのですが、まぁ・・・事前にイリアスには注意しておいたので大丈夫・・・だと信じたいです。


「あ、お姉様。2人が例の店へ入って行きましたよ?」


「むっ!了解ですわマルシア!なら私達も少し時間を置いて入りますわよ?」


「「「了解です」」」


 言っている内に2人は漸く目的地へと辿り着き中へと入って行ったようなので、私達も見つからない様に少し時間を置いてから店へと入る事にしました。


 ・・・ホストクラブ『輝く星』へと。


 ・

 ・

 ・


 事の発端は勿論『イリス、実はあの態度は全てツンデレだった説』が出た会議です。

 あの時私はサマンサと漫才をしながら・・・いえ、それはあまり関係ありませんでした。とにかく、あの時私はサマンサの発言から、イリスを元の状態に戻すには『ショックを与える』という事を思いつきました。


 もう少し詳しく説明しますと、私に裏切られてショックを受けて態度が変わってしまったのなら、もっと強いショックを与えて『なーんだ、マシェリーにやられた事なんかこれに比べたらまだましだったわー。んー、ならマシェリーにももう普通の態度を取ろうかな?』と思わせたらいい、そう考えたのです。


 ・・・え?そんな風になる訳ないだろうって?・・・やってみなきゃ可能性は0なんですよ?諦めたら試合は終了しちゃうんですよ?


 ・

 ・

 ・


 という事で、それを成すにはある人物がいる筈のホストクラブが最適だと思ったので、私はイリアスへと秘密裏に指示を出し、イリスをそのホストクラブ『輝く星』へと連れてこさせた訳です。


「で、お姉様、ホストクラブってどういう風に入ってったらええんです?普通に入って『一番高い席で』とか言ったらええんです?」


 そろそろイリス達が入って時間も経ったので、さぁ入ろうといった段になった時です、サマンサがそんな事を聞いてきました。

 まぁ確かに由緒正しき貴族の令嬢であるサマンサ達が、この様な場所での振る舞いなど知っている訳は有りませんよね。

 なのでチラリとノワールを見て説明して上げなさいと促すと・・・


「私もこの様な場所には縁もありませんし興味もありませんので解りかねます」


 この様な答えが返ってきました。


 ならば仕方ありませんね・・・と、私は口を開きました。



「・・・さぁ?私も知りませんわ?」



 きっぱりと知らないと、ね!


「「「・・・えぇ?」」」


「いやいや、私も貴女達と一緒のような立場ですし、もっと言えば貴女達より上の立場ですわよ?そんなお嬢様の私が知っている訳ないじゃありませんの?」


「確かに・・・?」


「いやでも、お姉様やったら知っとるかもと思いますやん?」


「うふふ・・・なんせ・・・お姉様神ですから・・・」


「私はお嬢様がこんな不埒な場所の事を知らなくてホッといたしました」


 なんだかんだと言われてますが、私が口に出した様な理由で勿論知りませんし、転生前の『早乙女玲』であった頃も男でしたのでホストクラブなんか言った事は勿論ありません。

 かと言って似た様なお店のキャバクラ等の男向けのお店も、働いていた会社では接待等で行く事もありませんでしたし個人的にも行く事は無かったので解りません。


 つまり・・・


(・・・っ!?は・・・初の大人のお店ですわっ!?)



 社交界等とはまた一味違ったデビュー戦が始まるようです!



 *注:このお話はあくまで創作です。未成年は大人のお店へは行ってはいけません。



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「何故そうなる」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですの。

 イイネ☆ブックマークがもらえると 私の超理論を1時間くらい聞かせて上げますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【注意書きした通り、未成年の方は行ってはいけませんわよ?後、因みにですが、あくまでロマンス世界の中のホストクラブですので、色々オリジナルである事はご了承くださいませ?】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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