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第91話 悪役娘に進化?しかけている彼女

マシェリーよりお礼:誤字報告上げてくださった方、ありがとうございますわ。マシェリーポイント、付けておきますわね?

「オーッホッホ!それでは高貴で麗しいマシェリーさんはそこで優雅にお辛い後片付け、頑張ってくださいねぇ~?」


「あわわ・・・マ・・・マシェリー様・・・お・・・お疲れ様です!それじゃぁっ!」


 ある授業の実習の後、持ち回りの片づけをしている際にイリスが去って行く時にそんな台詞を吐き、あまつさえ遠ざかって行く最中にこちらを睨み付けていきました。

 この台詞や行動は勿論私だけでなく、私と片づけを共にしていたマルシア達も聞いていたのですが・・・彼女達は怒りというよりも呆れた表情を『私に』向けていました。


「ちょっと・・・何で私をそんな目で見るのかしら?」


「いえ・・・今回のは・・・」


「うふふ・・・そうです・・・」


「お嬢様、私はイリス様の気持ちは解りますが、あえて黙っておきます」


「ちょっと!それでも私に優しい声とかかけるべきじゃありませんの!?ねぇ!?」


「「「・・・」」」


 マルシア、シーラ、ノワールはそんな事を言って私よりもイリスを擁護している様な雰囲気を出していました。

 しかしです、私へ昔からノワール並みの執着心を見せ、性格も過激派なサマンサならば私を擁護してくれるでしょう。


 そう思いサマンサの方を見ると・・・


「・・・」


 サマンサは顔を俯かせながら手をプルプルとしていました。


(流石サマンサっ!怒りに打ち震えていますのね!?さぁ言っておやりなさいな!『お姉様も悪気があってしたんちゃうやん?色々考えがあるから仕方ないんやて』とっ!)


 私は怒りの波動に目覚めたサマンサがそんな事を言って私の擁護に回ってくれると思っていたのですが・・・


「わ・・・解る・・・解るでイリス・・・」


「・・・えぇ?」


 何故かサマンサはイリスの態度に『共感』をしていました。・・・何故にっ!?

 そんなサマンサの様子に、余りにも訳が解らなかったので尋てみると・・・


「何が解るんですのサマンサ?」


「お姉様・・・あれはツンデレや・・・」


「・・・えぇ?」


 余計に訳が解らなくなりました。・・・怒りの波動に目覚めたのではなく、宇宙からの怪電波でも受けたのでしょうか?


「ウチには解るんや・・・」


「・・・はぁ?」


 解るというので解説をしてもらうと、どうやらサマンサ曰く先程の台詞は私を気遣っていたそうな・・・どうしたらそうなるんです?


「しかも去り際にお姉様を見て、『声をかけたら手伝いますからね!?だから早く何か言ってくださいよ!!』って目で見てましたわ・・・」


「・・・えぇ?」


 更にサマンサはイリスの去り際の一睨みもその様に解釈しましたが・・・超曲解理論では?


 そんな風にサマンサの超謎解説を聞いていると、ノワールがため息を吐きました。


「ふぅ・・・サマンサ様が仰ってしまったので言いますが、その通りでございますお嬢様」


「・・・えぇ?」


 そんなマシェリーマイスターのノワールさん曰く、以前の発言にも意味が込められていたのだとか。


 例えば・・・『おやおやぁ?まだその課題終わってないんですかぁ?』ですと、『解らないんだったらいつでも手伝いますからね!?だから話しかけてきてもいいんですよ!?』だそうです。

 他にも一例出すと、『ちょっとちょっとマシェリーさん?先程言っていた事ですが、あの説は古いんですよぉ?知らないんですかぁ?』なら『実は新しく説があるんです!気になりますよね?だから話しかけてきてもいいんですよ?』らしいです。


「「成程ぉ・・・」」


「流石姐さんや・・・解っとるで・・・」


「・・・えぇ?」


 3人娘はノワールの話を聞いて感心していましたが・・・本気なんですそれ?・・・というかですよ?それツンデレとかじゃなく『構ってちゃん』なのでは?


 考えれば考えるほど困惑してしまいますが・・・まぁいいでしょう。


「解りましたわ。取りあえずその説を信じますわ」


 私はあの状態が放置していれば治まるだろうと思っていました。ですが様子を見ているとそうとも言えない様な気もしてきましたし、先程のノワールやサマンサの話を参考にするならば、この先もあの状態が続くかもしれません。

 そうなると流石に色々不都合が出て来る筈なので、元に戻したい私はマルシア達へと意見を聞く事にしました。


「それでイリスがツンデレだと仮定して、ツンデレじゃ無くすにはどうすればいいと思いますかしら?流石にずっとあの状態だとあれなので、元の状態に戻したいのですけれど・・・」


「素直に謝ればいいのではないでしょうか?」


「あの状態やと余計にツンデレるか、下手したらヤンデレ化するで?」


「ふふ・・・なら第三者に間を取り持ってもらうとか・・・」


「私達以外の前では以前の様な状態でいるらしいので、あまり効果はないかもございません」


 マルシア達はこの様に色々な意見を出して考えてくれましたが、中々いい感じの案は出てきませんでした。


 しかしふとこんな意見を聞いて私の中にある考えが閃きました。


「ならドストレートにこういうのはどうや?『素直になれや―!』って言いながら突っ込みをいれる。そうしたら・・・・・」


「それですわっ!」


「えっ!?本気なんお姉様?」


「本気ですわ!」


「マジかぁ・・・なら突っ込み入れる練習します?ウチがイリス役、マルシアがパパ役でシーラがママ役。姐さんは・・・ペットの犬役?」


「って何でパパとママと犬が出て来るんですのっ!そしてノワールは犬と言われて喜ぶんじゃありませんわっ!」


「「「おぉ~(パチパチ」」」


「って素直になれと言いながら突っ込みを入れるのをするわけではありませんわよっ!」


 何故かサマンサと漫才をしてしまいましたが、そうではありません。

 私が考えたのは『突っ込み=衝撃を与える』・・・つまりショックを与えるという事です。



 つまり・・・



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「マシェリーマイスター!?」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですの。

 イイネ☆ブックマークがもらえると マイスター資格を差し上げますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【マシェリーマイスターの朝は早いのですわ。先ずマシェリーが起きる前にベッド脇で待機して、寝顔をネットリと確認するところから始まりますの。その後は、マシェリーが顔を洗った水で湯を沸かし、そのお湯でお茶を入れて一服・・・というのは私の妄想で、そんなマイスター職業ありませんわ。・・・タブン】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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