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第90話 自業自得?

マシェリーよりお礼:誤字報告上げてくださった方、ありがとうございますわ。マシェリーポイント、付けておきますわね?

 冒険者サークルでのミーティングが終わった後、私は寮の自室で頭を抱えていました。


 それと言うのも・・・


「あ・・・あぁ・・・私のイリアスが寝取られて・・・あぁぁ・・・」


 そうです、私の可愛子ちゃんが寝取られてしまったからです!

 そんな事が起こってしまったので、私はミーティングの途中からの記憶がなく、気が付いたら寮の自室で椅子に座っていました。


「あぁぁ・・・イリアスぅ・・・今頃きっと酷い目に・・・」


「いやお姉様、別に寝取られてはおらんし、ひどい目にも合ってないと思うで?」


「いいえ!寝取られましたしきっと酷い目にあってますわ!NTRですもの!今頃きっとダブルピースさせられてますわ!」


「いやいや・・・訳がわかりませんて。っていうかイリスの言うとった事も間違いやないし、しゃあないんじゃありません?まぁグウェル殿下が返って来るまでって事やし、ここは辛抱するとことちゃいます?」


「うふふ・・・それにイリアスも嫌そうでもなかったです・・・」


「そんなことありませんわっ!あの時イリアスはっ・・・」


 私はイリアスが主人公の魔の手に落ちていった瞬間を思い出します。


 あの時彼女は、『助けてぇ!』と言いながらその金色の瞳に涙を・・・


「浮かべてませんでしたわね?というか、若干ニコニコしていた・・・?」


「うふふ・・・ですです・・・」


「・・・あ・・・あの尻軽○ッチ!!優しくしてくれる女なら誰でもいいんですのっ!?○ァックですわっ!」


「お嬢様、その様な言葉は今使ってはいけません。使うならば夜中に私と2人きりの時に使ってくださいませ」


「おだまりっ!・・・というか本当に黙ってくださる?」


 イリアスに裏切られたと思った私は激昂していましたが、ノワールの変態的な発言を聞いたことにより頭がスッと冷えました。

 そして変態的発言は慎めという意味を込めてノワールのお尻を軽く叩いたら・・・何故か少し嬉しそうにしていました。・・・彼女は一体何処に向かっているのでしょう?」


「それはお嬢様もではございませんか?色々棚上げはよろしくございません」


「・・・えっ!?貴女、私の心を読んでっ!?」


「いえ、口に出してらっしゃいましたよお嬢様」


「あら・・・失礼しましたわ」


 ウッカリして口に考えを口に出していた様です・・・っと、そろそろ話をもどしましょうか。


「おほん・・・で、あの尻軽○ッチは喜んでイリスの元へ向かったと、私を弄んだという事でよろしいんですわよね?」


「えっ・・・いや・・・違いますよ・・・?」


「・・・え?」


「ええ、シーラの言う通り違います。というかやはりイリアスが言った事を覚えてなかったんですねお姉様?」


 話を戻してイリアスが私をポイ捨てしたと確認を取った所、『違う!』という事を言われました。


 なので詳しく話を聞いて見ると・・・


「な・・・成程ですわ。まぁ私はイリアスを信じていましたけれども!」


 どうやらイリアスはこっそりと『マシェリー様がイリスさんの事を気にしている様だから、私スパイ活動しますね!何かあったら報告するようにします!』と伝えてきた様です。

 そしてそれをイリアスが言ってきた時の私の状態が『イリアスNTRショックで魂が何処かへ飛んで行っていた状態』だったので、まんまと聞き逃していたみたいです。


「え~っとぉ・・・あぁ~・・・で!イリアスが今ここに居ないのは正にスパイ活動中という事ですわね!?」


「そうです」


「親睦を深めるたら、グウェル殿下が抜けたポジションの話し合いたら言うてましたね」


「うふふ・・・後、『今日からは極力向こうのメンバーと過ごして取り入っておきます!』って言ってましたね・・・」


 そしてこの段になってようやく正気を取り戻した私は、この場にイリアスが居ない事に気付き尋ねると、どうやら今日からはイリス達と過ごす事にしたそうです。

 私はそれに頷き、何となく周囲を見回しました。


「・・・事情は分かりましたが、イリアスが居ないと寂しいモノですわね。彼女と過ごした時間は半年もいっていませんでしたけど、すっかり私達の一員でしたわね」


 何となく感じたことを呟くと、マルシア達もそう感じていたのか頷いていました。

 彼女は決してゲームに登場したキャラではありませんでいたが、そんな事も感じさせないくらいに私達に溶け込んでいたのです・・・いなくなって寂しくないわけありませんでした。


「ふぅ・・・新しいお友達でも確保しようかしら・・・」


 なのでついついそんな事を呟いてしまいました。

 するとです・・・その場にいる全員から『コイツ・・・』といった感じの目で見られていることに気付きました。


「な・・・なんですの!?」


「お嬢様・・・」


「いやいやお姉様、そんなことしとったらまた今回みたいな事になるで?」


「・・・え?」


「お姉様、今回の事は確かにグウェル殿下も少しは絡んできますが、事の発端は恐らく夏季休暇中の合宿であった事件のせいですよ?」


「うふふ・・・そうです・・・お姉様がイリスを弄んだのが始まりですよ・・・?・・・流石にあれは私達もどうかと思いましたし・・・」


「え?・・・あぁ~!」


 何でそんな目で見て来るのか解らなかったので聞いて見ると、どうやら事の発端は合宿の最後に起きた『悪役令嬢から主人公への婚約破棄劇』、あれが関係している様でした。

 そう言えば確かに、あれ以降イリスは私に会うたびに歯をむき出し唸るようになっていたのを思い出します。


「あぁ・・・つまりイリアスを寝取っていった時のあの嫌味な令嬢っぽい言葉と視線、あれは未だあの事を引きずっていたんですのね」


 先程ミーティングであった時は歯をむき出し唸る事をしていなかったのですが、どうやら彼女の態度を見ると私への怒りはまだ収まっていないらしい事が解りました。

 ここまで怒りが継続しているとなると、流石にもう一度誠心誠意謝った方がいいかなぁとも思いましたが・・・


(でも見ようによってはいいかもしれませんわね?だって敵対しててこその『悪役令嬢』と『主人公』ですものね?)


 一応世界の流れを本来の流れから大きく壊さないようにしている私としては、今の状況もありといえばありです。

 なんせ『悪役令嬢』から絡みに行かなくても『主人公』の方から敵対してくれるんですから。


(と、なると、謝るのはなしですわね。・・・ということで、放置でいいですわね)


 マルシア達からの好感度も下がるかも知れませんが、イリスに謝る事は止めて放置する事に決めた私はシフロート先生から言われたという活動についての計画書を書くことにしました。・・・これは何回も書いていますが、所謂予定表ですね。


 こうしてNTRショックから立ち直り正気を取り戻した私とパーティーメンバーは、サークル活動についての話し合いを始めました。


 因みに私はこの時・・・


(その内イリスの心情が収まって絡んでくるのを止めたら、また私から手を出さなくちゃいけませんわね。となると、狩場でばったり会ってそこから難癖をつけるパターンもいいかもしれませんわね~)


 等と考えていたのですが・・・



 ・

 ・

 ・


【ある日の事】


「あ~らマシェリーさん、そんなところをのんびり歩いていたら邪魔ですよぉ?」


【別のある日の事】


「おやおやぁ?まだその課題終わってないんですかぁ?」


【また別のある日の事】


「ちょっとちょっとマシェリーさん?先程言っていた事ですが、あの説は古いんですよぉ?知らないんですかぁ?」


【またまた別のある日の事】


「あれれぇ?何でここにいるんですかぁ?お強いマシェリーさんにはこの狩場は合いいませんよぉ?ねぇぇ?」




 と、この様にイリスの絡みは止まる事は無く・・・


「オーッホッホ!トロトロしていないでくださぁ~い?」


 微妙に『主人公』が『悪役令嬢』化してきてしまいました。



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「口、悪すぎでは?」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですの。

 イイネ☆ブックマークがもらえると ノワールがお望みのような言葉をアナタにも差し上げますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【偶には口が悪くなることだってありますわ。だって人間ですもの byマシェリー】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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