表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/255

第88話 3章プロローグ

 曰く、『世界からの通知』とは『神』が知らせるモノでなく『世界』そのものが、この星に生きるモノ全てに重大な事が起こった時に知らせるモノだという。


 しかしその内容は何もしなければ誰も知る事は出来ず、教会にいる上位の方達がそれぞれの神にお伺いを立てる事により初めてその内容が解るのだとか。


 こういった事実を今まで私『マシェリー・フォン・オーウェルス』は知らなかったのですが、どうやら他の人は知っていたみたいです。


 それは誰に聞くまでもなく、生まれた時から何故か知っているのだとか・・・


 しかし、この『世界からの通知』はめったにある物でもなく、人によっては一生涯聴く事もないそうなのですが、ここ100年程は魔王の世代交代が頻繁にあるからか聞いた事のある人の方が多いそうです。


 そしてこれらを踏まえてですが、私にとって重大な事実が判明しました。


 それは私が『世界からの通知』を聞いたことが無かった事や存在を知らなかった事・・・等ではなく、魔王が任命制であり、昔から一定数存在していた事です。


『昔から存在していた』、この点に関しては、この世界が長い歴史を刻んできた確かに存在する世界という事を認識しているのでいいのですが、問題は『魔王が任命制』、こちらです。


 超越的な力さえ持っていれば自動的に人々、ひいては国に認識され『魔王』になれると思っていた私ですが、『世界そのもの』に認識されて任命されなければいけないなんて・・・。


 強くなる素質はあるものの、私の知っている流れでは唯の強い『悪役令嬢』にしかなれなかった『マシェリー・フォン・オーウェルス』。



 そんな人間が果たして『魔王に成れる運命』があるのか・・・



 それは正に『世界のみぞ知る』・・・という事なのかもしれません。




【悪役令嬢は嫌なので、魔王になろうと思います。第3章・開】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ