第76話 待ちに待った・・・
リゾート地について2日目の朝、目が覚めた私の耳に優しく響く波の音が届き、目が覚めた瞬間から心地よい気分になりました。
「んん~・・・はぁ・・・控えめに言って最高ですわ。昨日もビーチでのんびりしていただけだけど気持ちよかったですし・・・」
先日はエステ組と別れた後、ビーチ組の私達はひたすらのんびりとしていました。その結果なのか、私は物凄い眠気に襲われエステ組が返ってくる前に眠りについてしまうほどでした。
しかしそのお陰と言ってはなんですが、今日の私は元気いっぱいです。これなら存分に海を満喫できるでしょう。
そうして今日の事に思いを馳せていると、部屋の扉が開いてノワールが顔を見せました。
「・・・っ!?も・・・申し訳ありませんお嬢様!すでに起きていたとは・・・」
「ああ、いいんですのよノワール。けど珍しいですわね?貴女が私が目を覚ましてから現れるなんて」
「申し訳ありません・・・この空気に当てられてか、つい気が緩んでしまい・・・」
「あぁ~成程ですわ。まぁたまにはいいじゃありませんの。折角のリゾート地なのです、昨日みたくゆったりしていてもバチは当たりませんわ」
今回はノワール達使用人にも必要最低限しか仕事は振っておらず、残りはのんびりしていていいと言ってあります。
なので昨日の様にだらだら過ごしてもいいのですが、真面目なノワールはいつも通りに私の世話をしようとしていました。
「折角のバカンスですわ、自分の趣味とかに時間を使ってもいいんですのよ?」
ですが折角ならノワールにも休んでほしい、なので私は趣味に時間を使う事を進めます。
するとノワールはそれに反応し、少し考えるそぶりをした後尋ねてきました。
「本当によろしいのですか?」
「ええ、いいですわよ?」
「ならば許可を頂けますか?」
「ええ?何の許可か解りませんがいいですわよ?あ、もしかして海には行かずその趣味とやらをするためにですの?」
今日は使用人も全員含めた皆で海で遊ぼうとしていましたが、趣味に時間を使いたいと言うのなら止めはしません。水着姿をまじまじと見れないのは残念ですが、やりたいことがあるならいいと思います。
するとノワールは珍しくニッコリしてから答えました。
「ああ、いえ。許可さえもらえればいいのです。海には勿論行かせていただきますよ?私も楽しみにしておりますので」
「そうですの?まぁ解りましたわ」
「はい、それでは着替えをいたしましょう」
「ええ」
あくまで普段通りの仕事はするつもりなのか、ノワールは着替えを用意し始めます。しかし何故か水着も用意されていたので尋ねると『予め来ておけば楽かと思い』との事。流石は出来る女です。
「・・・・・・・・ふぅ、申し訳ありませんお嬢様。時間が掛かってしまいました」
「ふふっ。問題ないですわ。」
そうして着替え始めたのですが、ノワールも水着の着付けはやった事が無かったのでしょう、いつもより時間が掛かりましたし、着付けも戸惑っていたのかくすぐったかったです。
「では食堂へいきましょうか」
「今日はパルフェ達が他の方達へ着いているので、私は片づけをしてからまいります。・・・ふふふ」
「解りましたわ」
私はノワールに水着on普通の衣服へと着替えさせてもらい、先に食堂へと向かう事にしました。
食堂へと入るとすでにイリアスが居たので喋っていると、妙に肌艶がいいサマンサ達が食堂へと現れました。
「「「ごきげんよう、お姉様」」」
「ごきげんよう」
「おはようございます!」
挨拶をした後サマンサが私の隣へと座ったので、私はサマンサの顔をまじまじと見ます。
「これがエステの効果ですの?ちょっと舐めてましたわ」
サマンサの肌は磨きがかかり、昨日まで美少女だったのに今は『超!美少女』という感じになっていました。
「ふふふ、エステの人員も道具も最高峰のそろえてあるんですわ!ウチの頬っぺた触ってみてくださいよお姉様!」
「どれどれ・・・おぉ・・・もっちもちのプルプルですわ」
「でしょ!」
これは現代エステも吃驚じゃないでしょうか?・・・と言っても、転生前は言った事が無いので解りませんが!
しかし前世で『エステ行ってきたー。どう?どう?』と言っていた知り合いと比べても効果が違うように感じます。もしかしたら魔法的な何かも使っているのかもしれません。
そんな事を考えているとマルシアとシーラも席から立ち上がりやって来て、私に自分達の肌を見せてきたので、私はそれぞれ褒めていきます。
そして2人を褒め終わると、サマンサが何故か耳打ちをしてきました。
「お姉様・・・ウチの水着姿も期待しててや・・・」
今は服で隠れていますが、胴や手足も凄くなっているのでしょうか?サマンサが選んでいたスポーティーな感じの水着を思い出し想像します。
「ええ、楽しみにしてますわね」
「くふふ・・・はいな」
不思議な笑いをしたいのは私の方なのですが、ここは我慢です。
「お待たせいたしました。朝食をご用意いたしますね」
そうしてわちゃわちゃしているとノワールやパルフェ達が食堂へやってきたので、朝食となりました。
この後海へと入るので軽めの朝食にし、それを終えると一旦部屋へと戻って着替える事にします。
ですが私は予め来ていたのでちゃちゃっと脱ぎ、先にビーチへ行って待っていることにしました。
外へと出る為に別荘のドアを開けると青く晴れた空が姿を見せました。
「ん~・・・いい天気ですわね」
私はその空に向けて体を伸ばし、気持ちいい太陽の光を受けます。
「まさに絶好の海日和ってやつですわね。海も・・・うん、穏やかで良い感じですわ」
ビーチへと歩きながら海の様子を見ると、波は非常に穏やかになっており、あれだとサーフィンは出来ないかもといった具合でした。・・・サーフィンなんてこの世界にあるか不明ですが!
「やり出したら流行るかしら・・・。水魔法や風魔法を使えばさらに楽しめそうですし、一考の価値が・・・」
「あ、マシェリー様!早いですね!」
「イリアス!・・・うーん可愛いですわ!」
サーフィンの可能性について考えているとイリアスが別荘から歩いてきたので、私はその姿を見て可愛いと評価をくだします。
彼女が着ているのはワンピースタイプの水着で、随所にフリルが付いた可愛らしい水着となっています。
彼女の外見とよくマッチし、『きゃわわ!』と言った感じです。
「ありがとうございます!でもこれ高かったんじゃ・・・」
「ああ、いいんですのよ。私のを買ったついでですし。ほら、おそろいですわ」
「あ、言われてみれば確かに!・・・いやけどマシェリー様ならもう少し攻めた感じでもよかったんじゃ?あぁいえ!これでも全然可愛いいんですが!」
「ふふ、ありがとうですわ」
私の水着はイリアスと色が違うだけの物なのですが、未だ発展途上の私達はこれくらいでいいんですよ。というかまぁ、正直自分の水着はそこまで興味が無かったので、イリアスに合う水着を選んだ後に私もそれの色違いを買っただけなんですがね。
それに本当に攻めた水着が似合うのは・・・来ましたね。
「お待たせいたしましたお嬢様。椅子や飲み物等を設置いたしますね」
「「「「お待たせいたしましたお嬢様。私達も設置を・・・」」」」
そう、攻めた水着が似合うのはノワールやパルフェ達の様な成熟した美女
達ですよ!
(あ~・・・たまらないですわ・・・。人目が無かったら拝んでいたかも知れませんわ)
ノワール達が来ているのはビキニ!この世界では結構攻めた水着と言えるでしょう。
そしてそのスタイルと相まってか・・・これがまたよく似合ってるんですよ!
(学園でそのポテンシャルを見せつけていたらエライ事になってますわよノワール!解っていますわね!・・・でもよくよく思い出したら・・・)
普段は男装をしている為解りませんでしたが、黒い水着に収まるたわわな果実に細い腰つき、そしてそんな腰つきにもかかわらずパッツリとしたお尻と、ノワールは中々の物をお持ちでした。
そして普段の男装姿ですが、そういえば腰やお尻が妙に艶めかしく見える時もあったなと思い出しました。
(隠しきれていないという事ですわね。また今度チェックしてあげなければなりませんわ!そう、入念に!しかしパルフィ達も・・・ええ、これは彼女達もチェックですわね。私に仕えているのだから厳しくチェックですわ・・・おほほ・・・)
ノワールの事ばかり言っていましたがパルフェ達も中々の物で、それぞれの魔力に合わせたのか色なのか、黄、青、赤の水着で、その美味しそうなモノを包んでいました。
(よろしくてよ、よろしくてよ!・・・っ!?)
そうして使用人達を見ていると・・・私はある事に気づいてしまいました。
青髪をした、かつて病気の治療を手配した事もあるヘリンダという使用人、彼女は・・・
マシェリーより:お読みいただきありがとうございますわ。
「面白い」「続きが読みたい」「有能。」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですわ。
イイネ☆ブックマークがもらえると ノワールの趣味が判明しま・・・
マシェリーの一口メモ
【ノワールの趣味は『Oh...HENTAI』と言われてしまうので掲載不許可ですわ。】
マシェリーより宣伝
【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。
最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/
よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】