第59話
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※ネタバレ防止の為に本文へタイトル記載
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【第59話 黄の魔王『マクシム・イエロー・ガーロン』】
黄の魔王『マクシム・イエロー・ガーロン』、彼は雷魔法の使い手にして発明王。
魔法も一流なら魔道具作りの技術力も一流というキャラクターで、彼のガーロン家は魔道具の大家という設定になっています。
歳は確か現在20台半ば、普段はよれよれの研究服を着て髪等もボサボサですが、ビシッとしたらシュッとした輝く金髪を持つイケメンというキャラです。
(ですが微妙に隠れてないイケメン力・・・。顔の形や口、鼻だけでもイケメン力が漏れ出していますわよ!)
今回は確か、魔道具の市場調査と新たなアイデアを求めてこんな場所へとやって来た所、同じく魔道具を買いに来た主人公と出会い意気投合し、お茶を飲みながら話をする・・・といった感じになる筈のイベントです。
黄の魔王はこんな感じにチョコチョコと会い好感度を高め、後々正体が解った時に稼いでいた好感度により対応が変わってくると言った攻略方法のキャラクターで、サイトを見て出現日時と場所さえつかめば攻略は意外と簡単でした。
人格的にも偶に奇行はあるモノの、割とまともな部類なのでお勧めではあります。
(・・・っと、考察はこの辺りにして)
長々と考察していると、イリスとマクシムはお茶でも飲みながら話そう!と話が進んだのか移動を始めたので、私達は尾行を続けることにしました。
「行きますわよノワール。先程よりも注意して・・・ね」
「畏まりました」
イリス達は和やかに談笑しながら歩いてはいますが、主人公と魔王、油断は禁物です。
私とノワールが見つからない様に注意を払いながらネットリと観察を続けていると、イリス達は一軒の喫茶店へと入って行きました。
私達もそれに続き近くの席へと腰を下ろすと、適当にお茶とケーキ等を頼み2人の会話に聞き耳を立てます。
「中々いい感じのお店ですね」
「ええ、なのでここいらに来た時には良くよるんですよね。あ、このケーキがお勧めですよ?」
「あ、じゃあそれにしようかな!」
イリスも普段とは違う環境だからか、少し学園内とは違った印象でした。やはり貴族が多数いる学園内では緊張をしているのでしょうか。
2人はその後、和やか~に魔道具の事を話したりしていました。
途中で『あーしのがっこうでさー、まーじうざいやついるんだよねー』とか喋り出すんじゃないかと少し恐怖していましたが、イリスはそんな裏表がある性格でなかったらしく、私はホッとしていました。
(良かったですわ・・・。これで実は腹グロだとかだったらファン止めるところでしたわ!・・・っと、そろそろメモの準備をしなくては・・・)
今回の尾行ですが、実は主人公と攻略対象の出会いを観察するという目的だけではなく、もう1つ目的がありました。
「ええ、実はですねこれ、今度発売する予定の魔道具なんですよ。俺はテスターって事で特別に持ってるんですがね、これがまた・・・・・」
(ふむふむ成程・・・という事は関連する資材の需要が高まりそうですわね。なになに・・・へぇ・・・あんな所に隠れた店があってそこでお値打ち品が・・・)
それは・・・発明王マクシムがもたらす魔道具関連の情報でした。
ロマンスではマクシムと交流をすると魔道具関連の情報を聞くことが出来、それによって店の品物が変わったり安くなったりと、アイテム関連のイベントが起こったりしました。
私はここに目を付け、現実ならば魔道具界隈の有用な情報が効けるのではないかと予想していたのですが、どうやらまさにその通りの様でした。
(ふふふ・・・この情報をサマンサに渡せばいい結果を出してくれそうですわ。おっとそうだ、今のうちに写真も撮っておきましょう)
この情報は後でサマンサへと渡して私達の軍資金を稼ぐ手助けにしてもらうとして・・・皆様にめったに見れない魔王の姿を見せて上げようと、私は記憶球でマクシムの姿を数枚保存しました。
え?盗撮?ノンノン、この世界には肖像権などないので問題なしです。・・・まぁ私が記憶球を魔道具にして売り出したら、実家の力を使って肖像権を作り出しますがね!
私とノワールはその後もイリス達が別れるまで監視を続け、2人が別れると学園へと帰りました。
マシェリーより:お読みいただきありがとうございますわ。
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☆がもらえると 黄の魔王がカレー好きになりますわ。
マシェリーの一口メモ
【作者が今回の物語を書く時に『タイトルでネタバレってのも味気ないかもしれない』と思った事により、タイトルは本文へと記載となったようですわ】
マシェリーより宣伝
【今更ながら作者の作品紹介ですの。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますわ。
最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/
よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】