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第58話 ストーキングではありません。尾行です。

マシェリーよりお知らせ:この物語は現在コンテストに参加しておりますの。イイネ☆ブックマーク等で応援よろしくお願いいたしますわ。

「そう言えばお嬢様、以前この日が近くなってきたら教えてくれと言っていた日が近づいてまいりましたが?」


 サークル活動のおかげで張りを取り戻したおかげもあり、学園生活は順調に日々を過ごせていたのですが、ノワールがそんな事をいきなり言ってきました。


「そんなこと言ったかしら?」


「ええ、学園へ入る直前位におっしゃいました」


「ん~・・・ああ!そうでしたわね!この頃楽しかったので忘れていましたわ!」


「最近イリス様の新たないじり方を開発したからでございますか?」


「ええ・・・可愛いんですものあの子・・・。私本当に悪の道へとはいってしまいそうですわ・・・」


 主人公であるイリスと仲良くなってしまうと色々不都合が出て来るため、私は偶に彼女へと嫌がらせをしてわざと好感度を下げていたのですが、原作の感じだとバリエーションが少なくなんだかなぁと感じていました。

 なので私はオリジナルの絡み方を編み出したのですが、そうして絡んだイリスは私の心の琴線を刺激し、イケない道へと走りそうになっていました。


「・・・っは!いけませんわ私、魔王たるもの淑女であれ、ですわ」


 しかし自分で勝手に決めた魔王(予定)の心得を復唱し、やましい心を律します。


「淑女たれ・・・淑女たれ・・・・・・っと、そういえば頼んでいた日付がちかいのでしたわね?」


「はいお嬢様」


 心が落ち着いた後、そう言えばノワールが《《例の日》》が近いと言っていたのを思い出しました。


「そう・・・いよいよですのね・・・」


 《《例の日》》・・・それは・・・


 ・

 ・

 ・


「と、いう訳で今日はイリスの後をつけますわよ」


「畏まりましたお嬢様。しかし他の方は誘わなくて良かったのでございますか?」


「流石に大勢で行くとばれますもの」


 ノワールから教えられて数日後、この日はサークル活動も休みとなっていました。

 この休みは私が言ったモノではなく、まるで天の采配かの様にシフロート先生が休みにしますと言って出来た日でした。

 まぁもうすぐで期末考査があるのでそのせいだとは思うのですが・・・


「・・・あ、ターゲットが動きましたわ!私達も動きますわよ!」


「畏まりました」


 覚えていた日とずれが無くて良かったなんて考えていると、丁度その時イリスが学園の外へと出かけるところでした。

 なので私達は会話を中断し、憑かず離れずの距離でイリスを尾行し始めました。


 ・

 ・

 ・


(斥候系の技術も学んでおくべきでしたわね・・・)


 意外と難しかった尾行をしながら、私はそんな事を考えていました。


 今回のイベントなのですが、原作では細かく『○○の店へ行って、次は○○、そして○○へ行って・・・』みたいに細かくは表現されておらず、更にイリスに見つからない様にしなければならないので、意外と神経を使う難しいものとなっていました。


(イリスはポヤポヤしているからか予測できない動きをするし、かと思えば妙な鋭さを発揮してこちらの方を見て来るし・・・不思議な子ですわねぇ。って主人公だからかしら?)


 イリスの動きに私は翻弄されてあたふたしていると、私はついにイリスを見失ってしまいました。


「あ!何処へ行きましたの!?」


「あちらですお嬢様」


 しかしノワールがちゃんと把握していた為、何とか見失うことなく尾行を再開し始める事が出来ました。

 そうしてイリスが入って行った細い路地へと踏み込んだのですが、その路地の光景を見た瞬間、私の脳裏にピンッと来ました!


「近いですわっ!」


 何故路地の光景にピンッと来たか、それは原作でイベントが起こった時の背景がこの路地の様子とよく似ていたからです。


「恐らくこの立ち並ぶ店や露店の何処かで・・・」


 この私達が今いる路地は、魔道具や雑貨が売っている店がひしめく場所となっており、その様子はまるで『電気街秋葉原の怪しいパーツショップがひしめく商店街』といった感じでした。


「成程、では気を付けてみる事といたします」


 その様にとても猥雑とした場所の為、ノワールも注意深く周囲を観察する事にしたようでした。

 そうして2人で路地を見て回っていると、ノワールが私の方をトントンと叩いてきました。


「お嬢様、イリス様を発見いたしました」


「どこですの・・・あっ・・・」


「誰かと話し始めましたね。・・・お嬢様?」


「あ・・・あぁ・・・」


 私は見つけたイリスをついつい指さしてしまいました。


 それはイリスがある人物と話していたからで・・・


「もしやあの方が・・・?」


「ええ、そうですわ」



 その人物とは・・・



「あの方が・・・黄の魔王マクシムですわ」



 マシェリーより:お読みいただきありがとうございますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「!?」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですわ。

 ☆がもらえると 魔王が後104人程出てきますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【主人公は妙に勘が鋭い事ってありますわよね?】


 マシェリーより宣伝

【今更ながら作者の作品紹介ですの。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますわ。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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