第57話 スクリーンショットの活用法
マシェリーよりお知らせ:この物語は現在コンテストに参加しておりますの。イイネ☆ブックマーク等で応援よろしくお願いいたしますわ。
ロマンスにて使える場所は限られていたけれど、一部のプレイヤーからは非常に評価が高かった機能『スクリーンショット』。
その機能を解放するのに必要なアイテムが、今回私達が『鏡の洞窟』で手に入れた『記録球』です。
この記録球の使い方は簡単で、魔力を操作して画像を記録・投射、しかも限度はあるのですが、いくつも画像をストックしておけるみたいでした。
なので・・・
「ハーイ、笑って笑ってー、表情が硬いですわよーレイラー」
「なんだか恥ずかしいね・・・、これ本当に普通なのかい?」
「普通ですわ普通ですわ。あ、もうちょっとだけはだけてみましょうか」
「こ・・・こうかい?」
「お嬢様、私はもう準備万全でございますよ?」
「解ってますわ解ってますわ!ノワールも後でビューティーフォーかつエレガント、そしてエロティックに撮って差し上げますわ!」
採掘していた場所の近くにテントを張り、撮影会を行っていました。・・・大丈夫、まだ健全ですわ。
「んー!ビューティフォーですわレイラ!では次、ノワールいってみましょうか!」
「はい、ですが次はお嬢様ですよ?」
「いいですわよいいですわよ!それじゃあいってみましょうか!まずは顔の横でダブルピースですわ!」
この後も、恐らく健全に撮影会を続けましたわ まる
・
・
・
少々ハイになりすぎてアレな歴史を作ってしまいましたが・・・いいものが取れたのでまぁ良しとしましょう。
それはともかく、用事も済んだところで私達は王都へと帰ってきました。
「レイラ、2日間ありがとうございましたわ。・・・はい、契約書ですわ」
「お、ありがとねマシェリー。また何かあったらよろしく頼むよ」
「勿論ですわ」
王都へと帰って来た事でレイラのお仕事も終了、なので契約書にサインをしてレイラへと渡しました。
と、ここでスクリーンショットもたくさん撮らせてもらった事だし、追加報酬を渡す事にしました。
「あ、そうですわ。レイラには特別に追加報酬を差し上げますわね」
「ん?いや、この仕事の報酬も普通より高いし、充分だよ?」
「寂しい事を言わないでくださいませ。この写真がたっぷり入った記憶球を差し上げますわ。今回の旅の記憶が入ってますのよ?」
「あぁ~それか、それなら有り難く受け取っておこうかね。・・・って、あたし魔力は使えないから貰っても意味ないんじゃない?」
「魔道具として加工した物を差し上げますので問題ないですわ。後でお送りいたしますわね」
追加報酬としてこの旅の間に取ったスクリーンショット・・・これからは写真と言いますが、写真が入った記憶球を魔道具として加工し、差し上げる事にしました。
「じゃあね『虹色』の皆」
記憶球の送り先を聞くと、姉御肌の美人レイラはそう挨拶してクールに去っていきました。
去り際まで美しいですわーと思いながら私達も挨拶をして見送ると、私達は学園へと戻る事にしました。
未だ日も暮れていなかった為、私達は一度土を落とすためにお風呂へと入った後に部室へと集まる事にしました。
「お帰りなさいマシェリーさん達、問題はなかったですかな?」
「ただいまですわシフロート先生。問題はありませんでしたわよ。時間もあるのでこれからその報告書も書きますわね」
部室へと入るとシフロート先生やイリス達も居て、イリス達は反省会をしている様でした。
私達も反省会と活動報告書を作成する為にテーブルへと座ると、イリス達も私達に気付いたので挨拶をしておきます。
「あ、マシェリー様お帰りなさい。どうでしたか?」
「っふん!貴女に心配されるまでもなく完璧かつビューティフォー、そしてエレガントに終わりましたわっ!これからそれを報告書にまとめるので邪魔しないでくださいます!?」
「あわわぁ・・・はいぃ・・・」
「オーッホッホッホ!解ればよろしいのですわっ!」
悪役としての挨拶をね!
・
・
・
無事報告書も書き終わった事で活動は終了したので、私達は私の部屋へと集まってお茶を飲むことにしました。
「しっかしお姉様、これがほしかったから鏡の洞窟へ行ったんです?」
お茶を飲みつつ雑談をしていると、サマンサが自分の記憶球をふりふりしながらそんな事を言ってきます。
「ええ、もう少ししたら使う予定がありますの」
「へぇ・・・まぁええですわ。それよりこれ、魔道具にするやり方も知ってるという事は売りに出すんです?」
「そうですわね、未だ出しませんが後々・・・今言った使う予定のすぐ後くらいですわね」
「直ぐに出さんのですか?」
「ええっとですわね・・・・・・」
今は単なる雑談タイムのつもりでしたが、丁度いいのでもう少ししたらやろうとしていた事をサマンサ達に話す事にします。
それからその説明をしていたのですが、思ったより時間が長引いてしまったのでそのまま全員私の部屋で夕食をとり、夕食後も話を続けました。
話が終わると結構イイ時間だったので今日は解散する事にして、お休みと挨拶をして全員自分の部屋へと戻って行きました。
「なんだかんだ疲れましたわね。もう一度お風呂に入ったらすぐ寝る事にしますわ」
「畏まりましたお嬢様。準備いたします」
「ええ」
今日はガッツリとは動いていないモノの、前日のダンジョン探索もあってか体が疲れている気がしました。
なので少々早いですがお風呂に入って寝る事にしました。
明日の授業の準備をしているとお風呂が入ったとの事なので私はお風呂場へと移動します。
移動をすると何時もの如く使用人達が私の服を脱がしてくれたので、私はお風呂へとつかります。
(ふぅ~・・・毎度思いますがお風呂は日本式でよかったですわ・・・。布で体を拭くだけとか、サウナ風呂方式だとここまで気持ちよくなれそうもありませんもの・・・。ふぃぃ~・・・)
海外ですとシャワーのみだとか、サウナがお風呂の代わりだとかいう所もあるみたいなのですが、この世界は湯船に湯を張って入ると言う日本方式でした。
元日本人の私としてはとても馴染みのある方式なので、心底これで良かったとリラックスしながらウトウトしていると、チカッと何かが光った気がしました。
「・・・んぇ?」
「どうかなさいましたかお嬢様?」
「ふぁ~・・・何でもないですわ・・・」
「そうでございますか。ならばそろそろお体を洗いましょうか」
「ふぁいふぁい・・・」
湯船から一旦上がりお風呂用の椅子に腰かけると、ノワールやパルフェ達が私の体や髪を洗ってくれます。
それがまた気持ちよく、私をウトウトさせるのですが・・・
『チカッ』
「・・・んぇ?」
「どうかなさいましたかお嬢様?」
「ん~・・・?何でもないですわ」
「そうでございますか。お流しいたしますね」
先程もあった様なやり取りをして再び湯船に入り、再度温まったところで上がります。
すると入る時と逆の要領でノワール達が私の服を着せてくれ、髪も乾かしてくれます。
「もうお眠りになられますか?」
「ええ」
それらが終わると言っていた通り直ぐ眠る事にして、私はベッドに横になります。
「ではお嬢様、ごゆっくりお休みを・・・えぇ・・・ごゆっくり・・・」
「ええ、おやすみなさいですわ」
私がベッドに横になると、何時もならば私が眠るまで傍にいるのですがノワールは挨拶をして直ぐに出ていってしまいます。
何時もなら不思議だなと思う所ですが、もう半分くらい寝ていた私に気にする余地はなく、この後のノワールの呟きも聞こえていませんでした。
『ふふっ・・・お嬢・・・の・・・・・真・・・うふっ・・・・』
もしこの時ノワールのこの声がハッキリと聞こえていたならば、私はノワールを叱っていたでしょうが、結果的にはそうなならず・・・
後に聞いた話ですが、この後ノワールはとてもハッピーな気分になったそうです。
マシェリーより:お読みいただきありがとうございますわ。
「面白い」「続きが読みたい」「スクリーンショットの悪用法?」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですわ。
☆がもらえると この小説がR○○になりますわ。
マシェリーの一口メモ
【ご想像にお任せいたしますわ!】
マシェリーより宣伝
【今更ながら作者の作品紹介ですの。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますわ。
最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/
よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】