第55話 姫プ!・・・ではありませんよ?
マシェリーよりお知らせ:この物語は現在コンテストに参加しておりますの。イイネ☆ブックマーク等で応援よろしくお願いいたしますわ。
っとまぁ、冒険者サークルの姫とは言いましたが、実際はただの主人公(確定)と真面目な魔王(予定)と騎士(予定)です。
「ふわわぁ・・・」
『『『キリッ』』』
とかなってますが、決して姫プと囲いではないのです。
まぁ実際の所、主人公がグウェル殿下の好感度を順調に稼ぎ緑の魔王ルートに入るならば、私としてはスムーズに婚約破棄に繋がるので本当に姫になってもらってもいいのですが・・・
「はわわぁ・・・」
『『『キリリッ』』』
今は考えない事にしましょう。
そんな風に姫と騎士達を見ていると、シフロート先生がパンパンと手を叩いて注目を集めます。
「さて、自己紹介も終わった様なので本日の活動を始めますぞ。昨日から居た方達は解っていると思いますが、班毎にどういった活動をしていくのか決めてもらいます。取りあえず1か月分を決めてもらい、それが決まったら書面にして私へと見せてもらえますかな?それによって私も色々対応しなければなりませんので」
シフロート先生は、先日決めれなかったこれからの活動についてを書面にして提出してほしいと言ってきました。
私達は予め大体の事が決まっていたので、それを書面へと記入しシフロート先生へと持っていこうとしたのですが、イリス達の班も予め決めてあったみたいで、私達が持っていく前にシフロート先生へと渡していました。
なので私達は大人しくイリス達の予定を聞きつつ待つことにします。
「ふむふむ・・・。今週は新メンバーが入ったのでもう一度草原1へ行ってくると・・・。その結果により、再度草原1で鍛錬を積むか、もう少しレベルの高い『王都周辺の草原2』へ行くと・・・。準備は・・・ふむ、これらならいつでも補充できる物資でしょうし、問題なさそうですな」
「「「はい」」」
「念の為行く場合には・・・・・・」
どうやらイリス達は班員の真面目な気質が出ているらしく、かなり堅実な計画となっていました。
まぁゲームと違い死んだら終わりとなっていますので、この計画はかなりまともな良い計画といえます。
それに比べて私達と言えば・・・
「では次はマシェリーさん達のモノを見せてもらえますかな?」
「解りましたわ」
「ふむふむ・・・。ふむ・・・。次がここで大丈夫ですかな?ここは草原1と比べてレベルが一気に上がるので、もう少し段階を踏まれてもよいのではないですかな?」
「大丈夫ですわ、シフロート先生も先日私のメンバー達の実力はみましたわよね?」
「うぅむ・・・。確かにあれならここも・・・」
「シフロート先生、ここは冒険者サークルですわ。冒険してこそですわよ!」
「いやいや・・・冒険者だからといって危険に飛び込むのは・・・」
「冒険ですわっ!」
私達と言えばイリス達の堅実な計画とは違い、のっけから危険な場所へ行く気満々でした。
とはいえ実力的には行ける筈なので、無謀な計画という訳ではないのです。
先程は『冒険ですわっ!』とごり押す様に言いましたが、私達の実力と行く場所の情報も記してあったので、それを使って理性的に話を進めて行きます。
「成程。確かにここに書かれてある通りならば大丈夫そうではありますな。ですが流石に貴女達だけで行かすのは心配なので私が付いて・・・」
感情論ではなく、理性的に話す事で解ってくれたらしいのですが、流石に私達学生だけというのは許可できなかったらしく、シフロート先生が付いて行くと言いかけたのですが私はストップをかけます。
「あ、私達の方は外部から人を雇いますわ。シフロート先生はグウェル殿下達の方についてくださいまし」
「ふむ・・・、殿下達の方に学園から人を付けてもらうつもりでしたが、それでいいならば私が殿下達の方につきますかな。とはいえ、あてはあるのですかな?下手に外部の者を雇うと危ないですぞ?」
「私の家の力を使って冒険者ギルドから人を雇うので大丈夫ですわ。一応顔が聞きますので」
「成程。公爵家の方から紹介をしてもらうように言うのならば大丈夫そうですな。解りました、行先については許可しますぞ。後は物資や情報収集についてですな、ここに書いてある通りなら・・・・・・」
実は冒険者ギルドに顔が効くのはオーウェルス家ではないのですが、それは秘密にしておいて物資調達や先程言っていた行先以外の事も話を進めて行きます。
計画書自体は出来るスーパー使用人ノワールに手伝ってもらっているので、おかしな点等もなく、シフロート先生からもお褒めの言葉を頂きました。
そして2班とも問題なしと判断されたところで、シフロート先生は全員を呼び寄せます。
「さて、それでは2班とも活動計画に問題がなかった為、今日若しくは明日よりそのように動いてください。もし私に何か聞きたい事や相談したいことがあればこの部室か教員棟に居りますので、気軽に相談してください」
「「「はい」」」
「では私からは以上になりますので、ここより先はそれぞれの班長が動いてください」
「解りましたわ」
「解りました」
シフロート先生の言葉に私とグウェル殿下が返事をし、それぞれの活動を開始し始めます。
グウェル殿下達はどうやらこのまま部室で話し合いから始める様で、先日ミーティングに使っていた机の方へと移動をしていきました。
そして私達は・・・
「情報の収集や物資の調達に外へと行きますわよ」
学園外の冒険者ギルド・図書館にて情報収集や物資の調達をする事にしました。
これは昨日予めある程度は話し合いがしてあったのと、ノワールのアイテムボックスがあるので調達した物資が場所を取らないからです。
普通だと事前に購入し過ぎると場所を取る物資ですが、アイテムボックスがあればあら便利、場所取らずですっきりなのです。
そして外へ行くにはその他にも、当日の食料の発注や移動の手配、後はシフロート先生に言った外部の人の雇用なんかの用事も有りました。
「さて・・・学園を出たところで二手に分かれますわよ」
「「「はーい」」」
その様にしなければならない事が色々あったので、私達は学園の外へ出るとマルシア・シーラ・イリアスが情報収集班、私・ノワール・サマンサが物資や諸々の手配と分かれる事にしました。
「じゃあマルシア・シーラ・イリアス、頼みましたわよ。といっても本番まではまだ日があるから焦らなくてもいいですわよ。正確さ重視でお願いしますわ」
「「「了解です」」」
焦らず確実にと頼むと3人が図書館の方へと歩いて行ったので、私達も出発する事にします。
「それじゃあノワール、サマンサ、私達も行きましょうか」
「畏まりました」
「了解やお姉様!交渉はまかせてや!」
「ええ、頼みましたわ!大阪の商人の力見せてくださいまし!」
「?」
私が何となく似非関西弁を教えただけなので『大阪』が伝わりませんでしたが・・・それは置いておき、商いを営む家系のサマンサが交渉を進め、物資を購入すればノワールが収納と、順調に準備を進めて行きます。
そうして本日進めるべき分が終わったところで、まだ時間もあったので冒険者ギルドに寄る事にしました。
「まだ時間もあるから冒険者ギルドに行きますわよ」
「畏まりました。それではこちらを・・・」
「ええ」
冒険者ギルドに行くと宣言すると心得たもので、ノワールがアイテムボックスから衣装を取り出し渡してきたので、私達は冒険者ギルド近くの物陰でそれを装着します。
「完了ですわ。行きますわよ」
「「了解です」」
そして準備が出来たところでいざ冒険者ギルドの中へ入り、受付へ行きあるモノを出すと・・・
「これを・・・後応接室を借りたいですわ」
「お預かりします。・・・畏まりました、こちらへどうぞ」
受付嬢は少し驚いた表情をした後、私達の案内をします。
「ようこそいらっしゃいました。お噂は聞いておりますよ」
・・・私達冒険者パーティ『虹色』を。
マシェリーより:お読みいただきありがとうございますわ。
「面白い」「続きが読みたい」「姫じゃないもん」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですわ。
☆がもらえると 刺客を送り込んでクラッシュさせて差し上げますわ。
マシェリーの一口メモ
【ファンタジー世界に良くありがちな冒険者ギルド登場ですわ。これまたありがちなランクというモノもあり、F~Sと存在いたしますわ】
マシェリーより宣伝
【今更ながら作者の作品紹介ですの。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますわ。
最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/
よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】