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第224話 一石三鳥の抱え込み

 作者よりお詫び:最近ネタに詰まり気味で更新が遅れがちです。申し訳ありません。

 私達が次の対魔王戦の話し合いを続けた結果・・・


「それではマクシム、今日から私の為に頑張ってくださいましね?」


「了解です会長。あの報酬に見合った分は頑張りますよ!」


 黄の魔王『マクシム・イエロー・ガーロン』を雇う事にしました。


 ・・・え?意味が解らないし展開が唐突?ふむ、では少しだけその経緯をお話ししましょうか。

 事の始まりはそう、やはりあの話し合いでしょう・・・


 ・

 ・

 ・


「・・・今の所解っている紫についての情報、傾向、対応装備については以上となりますわ。では次、黄の方についてですが・・・」


 祝賀会からエスケープを決め込んだ後の話し合いで、私は先ず紫の方について話し、次に黄の方の事を話し始めました。


「知っているとは思いますが、黄の魔王の名はマクシム。代々魔道具の生産で名をはせているガーロン伯爵家の次男坊ですわ。一見くたびれた容姿ですが・・・」


 取りあえずは彼についてのざっとした経歴等を話していきます。因みにこれ、公式や販売された設定資料集の内容から話しているので、偶に皆が『え?そうだったんですか?』と驚いています。

 と、そんな余談は置いて置き、次は彼の戦闘方面について話していきます。


「マクシムが魔王に認定されたのはフレッドと大体同時期だった筈ですから、戦闘力はフレッド並と見るべき・・・なのですが、よく戦いを起こしていたフレッドとは違いマクシムは魔道具の生産・研究ばかりしていたので、戦闘経験はあまり無いと見ていいでしょう」


 戦闘経験はゲームだと『戦闘経験?いや、データで決められた通りの強さですが?』と全く関係ないのですが、現実世界だとこれが全く逆になります。

 なので、もしかするとマクシムはフレッドより弱い可能性もあるのですが・・・


「が、彼は恐らく戦闘に魔道具を用いるので、そこが懸念点となりますの。先程言った通り魔道具の研究ばかりしていた男ですからね、私達が思いもよらぬ魔道具を出して来たりするかもしれませんわ」


 しかし一筋縄ではいかないのがこの世界の魔王という存在です。

 ゲームでも魔道具は使ってきたりしましたが、現実ともなると使う魔道具の多様性が段違いになる筈なので気は抜けません。


「なので黄の魔王を相手にするならば彼の属性である雷系統の対策と、それとは別に魔道具についての知識を覚えると効果的になる筈ですわ」


「・・・つまりお姉様、私達に勉強をしろと?」


「いぐざくとりー!ですわ」


「まじか・・・」


「・・・ひぇぇ・・・魔王恐るべしです・・・」


 その為少しでも楽にするために勉強をするよう言ったのですが、どうやら3人娘にとっては唯強くなるよりもその方がきつそうでした。

 しかも・・・


「イリス次第では、彼女が倒して『ハイ終わりー』となってしまうので無駄になるかも知れませんが、頑張りましょうね?」


「「「えぇぇ!?」」」


 私達がマクシムと戦うのは『イリスが倒せなかった時』になるので、無駄になる可能性も無きにしも非ずなのです。

 が、それはそれ。彼女らは裏で糸を引く黒幕系令嬢になった私に付き従っているので、それなりには頑張ってもらわなければならないのです。


「マルシア、サマンサ、シーラ、ふぁ~いと!ですわよ?」


「「「ふぁい・・・」」」


「お嬢様、私には応援の言葉を頂けないのでしょうか?」


「あら、ごめんなさいねノワール。貴女は言わなくても完璧だと思っていましたから。ですがほしいのなら差し上げますわ。のわーるふぁ~いと☆」


「・・・滾ってまいりました。1か月の間には資格を取ってご覧に入れましょう」


「オホホ、流石私のノワール。言いますわね。・・・と、話がまだ終わっていないので続けますわね?」


 彼女らと少し戯れた所で場の雰囲気を戻し、続きを話していきます。


「2人の魔王の基本情報や対策についてはこれで大体終わりとなるのですが、赤の魔王の時同様にちょっとした作戦を実行しようと思いますの」


「へぇ?またスパイでもするん?」


「接触するという点では同じですけれど、少し違いますわね。というのも、黄と紫はフレッドみたく実家を巻き込んで内乱を起こす訳ではないからです」


 赤の魔王の場合は戦う理由が『腐った国に思う所があって・・・』とまともな理由でしたが、黄と紫はそうではありません。というか、あの2人はかなりぶっ飛んだ理由となっています。


「黄の魔王は『普段使えない魔道具を思いっきり使ってみたい』、紫の魔王は『人が嫌いだから』という理由で内乱・・・と言うより大災害を引き起こしますの。ですから陣営に付くというのとは少し違いますの」


「「「え?やば・・・」」」


 3人娘がかなり引いていますが・・・まぁ引いて当然ですよね。だって理由がサイコパスすぎますもの。


「というかお姉様、流石にそんなヤバイ奴らなら暗殺等も考慮に入れては?」


「せやで!やばい事仕出かす前にサクッとやった方がええやん!」


「・・・ふふふ・・・何なら・・・私がそう言うお薬を調合して・・・」


 そんなサイコパスすぎる理由に、彼女らは事を起こす前に始末してはどうかと提案をしてきますが・・・


「ああ、いえ。今は未だそう言う考えではない筈ですから大丈夫ですわ。それに、大災害は引き起こしてもらわねば困りますの」


 私はそれを否定します。なんせ今は未だ血迷っていないですし、彼らが大災害を起こしイリスに倒されてくれないと、後々にもっと不味い事になってしまう筈ですから。


「「「え?そうなんですか?どうして?」」」


 ですがそんな事を知らない彼女らは当然の如くそう言ってきました。


「そういうものですから」


「「「成程。解りました」」」


 が、彼女らは既に調教済み。私がした適当な返事にすんなり納得してしまいます。それどころか・・・


「流石お姉神様。今回も未来を読んだのですね」


「これやからたまらんわ!未来読んどるからか商売も上手くいくばかりやし、最高すぎやで!」


「・・・バンザーイ・・・バンザーイ・・・」


 勝手に忠誠心と好感度が上がっていくのです。流石私、凄すぎるでしょう。


(いや、おかしいですけれどもね?まぁいいですわ・・・)


 と、また話が脱線したので元に戻し、黄と紫の魔王に行う作戦の事を話します。


「それで作戦の話に戻るのですけれど・・・黄の魔王に付いては、雇ってみてはどうかと思いますの」


「雇う・・・ですか?」


「ええ」


 黄の魔王に取る作戦としてはズバリ『雇用作戦』です。


「雇って彼から魔道具の知識を教えてもらい、同時に彼が隠している、又は開発しようとしている攻撃性の高い魔道具を調べていくんですわ」


「お~、流石お姉様、ナイスアイディアやん。しかも雇うとなったら新しい魔道具開発してくれるかも知れへんし・・・最高やん・・・」


「・・・お薬を作りやすくする魔道具とか開発してくれませんかねぇ・・・そうしたらより一層・・・うふふ・・・」


 雇用して先生役になってもらい、更に彼の手の内を調べ、おまけに新たな魔道具を開発しお金をゲットと、この作戦は一石二鳥どころか一石三鳥の作戦となっています。


(ゲームでは美顔器の魔道具を作らせに絡んでいっていましたが、そんなちんけな事はしないのですよ!私はね!)


 ゲームだと最高にショボイ理由でストーリーに絡んでいたので、流石にそうはならない様に何とか考えた作戦でしたが、皆の反応も上々ですので考えた甲斐がありそうでした。

 後は『そもそも彼が雇われてくれるか?』という問題があるのですが、これに関しては私の中にあるアイディアを彼に売ればどうにかなる・・・筈です。


(機械文明という前世から来た私のアイディアなので、彼の興味を引けるとは思うのですが・・・まぁこればかりは試してみなければ解りませんわね。と、マクシムについてはこれくらいで、次は・・・)


 そして黄の魔王への作戦が終わったら、次は紫の魔王についての作戦です。


「よし、では次は紫の魔王への作戦なのですが・・・」



 私はこれまた考え抜いた作戦を皆に話し・・・



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「魔王って雇えるんですね?」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いです事よ?

 ☆やイイネをぽちっと押すと 私を雇う事ができますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【魔王達と戦う事になる理由ですが、サイコパスなのは黄と紫の2名くらいですわよ!後は腐った国に関する真面目な理由ですことよ!あ、でもあの方だけは・・・】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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― 新着の感想 ―
[一言] そういえばタイトルである、マシェリーさん自身が魔王に成るという理想はもう考えが有りますか?
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