第207話 続く改造計画と楽しいキャンプ
女子会キャンプ2日目、先日は早い時間から寝てしまっていた事もあり、私は早朝に目が覚めてしまいました。
「・・・ふぁ~・・・」
「おはようございますお嬢様」
私と同室になったノワールは何時のも如く何時の間にか起きていて、私が起きるなり挨拶をしてきます。
「おはよう・・・今日もいい天気そうですわね・・・」
「はい。過ごしやすそうな天気の様です。失礼します」
そんな彼女へと挨拶を返すと顔を洗うための桶をセットし始めたので、私は顔を洗うため洗面桶の方へと体の向きを変えます。
そして顔を洗ってもらうと、その流れで髪型のセット、着替えも済ませていきます。
「お待たせいたしました。・・・今日も完璧でございますお嬢様」
「ありがとう。ん~・・・未だ皆起きていないのかしらね?」
「恐らくは。お茶でもお飲みになりお待ちになりますか?」
「そうですわね。朝食は揃って食べたいですから」
起きた時点で日は昇っているものの、何時もならまだ寝ている時間という事もあり誰も起きていないようです。なので私は皆が起きて来るのを待つため、リビングでお茶を飲みながらゆったりとする事にします。
「む・・・何時もと何か違いますわね」
「はい。この山の水を使って入れてみました」
「成程。・・・イケますわね」
「ありがとうございます」
のんびりとお茶を楽しんでいると、ある部屋から物音が聞こえてきました。
(朝から元気ですわねぇ・・・っは!)
だからと言って私が何かする事もないのでそのままお茶を飲んでいようと思っていたのですが、私の頭にある事が思い浮かんだので、私はノワールを連れその部屋へと向かいました。
「朝から元気がよろしいじゃありませんの!ですがもっと優雅に・・・お邪魔だったかしら?」
ノックもせずにバーンと扉を開けながら挨拶をしたのですが、私はその挨拶を途中で止めてしまいます。
・・・というのも
「あ、ち・・・違うんだよ?マシェリーさん」
「はい!お邪魔ではないですよマシェリー様!唯単に成長の確認をしているだけですから!」
なんと、イリアスがイリスの後方から手を回し、ガッツリと胸を揉んでいたのです。彼女ら曰く成長の確認という事ですが、私はてっきり2人がそういう関係なんだと・・・
「成程・・・ならあやかる為に私も確認させていただきましょうか」
「え?」
「お、マシェリー様も確認しちゃいますか!?どうぞどうぞ!」
しかしそういう事ならば、私も参加させてもらう事にしましょう。
・・・と言う事で、私は少しの間嬉しさと悔しさを感じながら人体の成長というモノを確認する作業を行いました。
「っく・・・私も・・・私もこれ位・・・っは!?」
「はぁぅぅ・・・ぅぅ?」
ですが途中でこの部屋へと何故来たのかという事を思い出したので、私はイリスの体を弄る事を止め彼女から少し離れます。
そしてノワールへと合図をし、本来の目的である『イリスの服装コーディネート』を始める事にしました。
「え?え?一体なんだい?」
「私と一緒に行動するのに、芋っぽい恰好をしていられると困りますの。ですから昨日同様コーディネートして差し上げますわ。あ、ノワール、それじゃなくてあれにしましょう。あのギリギリっぽいやつ」
「畏まりました」
一体何故イリスの服装をコーディネートするのかと言うと、前述の通り・・・ではなく、先日のイリス改造計画第1弾の継続の為です。・・・姿から気持ちを変えていこうと言うあれですね。
なので私とノワール、それにイリアスを交え、イリスの服を今着ているイケメンコーディネートからモテカワコーディネートへと変えていきます。
結果・・・
「ちょっとこれおかしくない・・・?」
「えぇ~?私の記憶では、短ければ短いほど可愛いのが平民の間で流行していると聞きましたけどォ~?(棒」
「大変お似合いです」
「うんうん。似合ってるよイス」
ロングスカートが普通のこの世界に、ミニスカ女子(結構ギリギリ)が誕生する事となりました。
(自分でやっておいて何ですけれど・・・けしからんですわねこれは・・・ゴクリ・・・)
私はそんなイリスのミニスカ姿に、生唾をごくりと飲みこんでしまいます。なんせ程よい太さにいい形の足と、兎に角足が綺麗なのです。
「み・・・見過ぎだよ!」
「し・・・失礼。オホホホホ」
そんなイリスの魅惑の足に私の目は釘付けになってしまったのですが、あまりにジッと見過ぎていたのかイリスから怒られてしまいました。
そうなると流石にそれ以上ジッと見る事も出来ないので目線を外し、今度はイリアスの方へと目を向けます。
「さて、次はイリアス、貴女の番ですわよ?」
「え?・・・えっ!?私もですか!?」
「勿論ですわよ?ねぇイリス?」
「そっ・・・そうだよリア!私の恰好が芋っぽいなら、リアの格好だって芋だよ芋!ド平民スタイルだよ!」
「ガッ・・・ガーン!」
私はノワールに合図をし、強制的にイリアスも着替えさせていきます。
(ごめんなさいねイリアス。イリスに難癖をつけた手前、貴女も着替えさせないとおかしいでしょう?ね?)
一応そう言う建前を心の中で立てつつ、イリアスもミニスカ姿へと着替えさせるとそろそろ朝食の時間だったので部屋を出る事にします。
「あら、おはよう3人共。あ、どうかしらこの子達」
そうやって私がミニスカ平民2人組を引き連れリビングへと移動すると、残りの3人娘も起きて来ていたので挨拶をし、次いで後ろのミニスカ2人を披露してみます。
一応事前に『このキャンプ中、イリスの服装をコーディネートする』と説明してあったので大きな驚きはなかったのですが、それでも結構衝撃的だったのか『おぉ・・・』と3人共が唸りながらイリス&イリアスを見ていました。
「と、それより朝食としましょうか。ノワール、お願いできるかしら?」
「勿論でございます。5分ほどお待ちください」
しかしいつまでもファッションショーをしている訳にも・・・いかなくはないのですが、取りあえず朝食とします。
・
・
・
そして朝食が終わるとファッションショーの開幕・・・とはいきませんでした。
「ねぇリア・・・下着見えてないよね?」
「大丈夫だよ!・・・多分」
その代わりに、私は衆人観衆に見せつける様、外を練り歩きます。・・・まぁ、整備されたキャンプ地とはいえ、そこまで人は居ないのですがね。
そんなこんなでミニスカ組を見せ歩き、着いた先は1軒の小屋でした。
「ここの様ですわね。ごめん下さいまし、ここで陶芸が出来ると伺ったのですけれど?」
「いらっしゃいませ。はい、合ってますよ」
このキャンプ地の周辺では良質な粘度もとれるらしく、陶芸が体験出来るとの事なのでやってみる事にしたのです。正直『女子会キャンプに陶芸って・・・?』とも思いますが、皆が『楽しそう』という事で、満場一致でやる事が決定したんですよね。
(意外と楽しそうですものね、陶芸。それに、自分で創った花瓶に花を飾るとか、かなり粋ですわよね!・・・流行らせたら商売のタネになるかも知れませんわね)
次なる資金集めのネタが浮かびましたが、まぁそれは後でサマンサにでも相談する事にしましょう。
という事で、皆でレッツ陶芸!なのですが・・・
「ここは・・・こういう感じにゆっくりと力を入れて貰えれば・・・ほら、イイ感じになりますよ?」
「ええ!とてもいい感じですわね先生!でもまだまだ不安ですので、お手伝い願えますか?」
「はい、いいですよ~」
陶芸体験と言うだけあり講師の方が着いて教えてくれたのですが、それがまた素晴らしいモノでした。
何が素晴らしいかって?それはですね・・・美人の女性講師が後方に密着し、手取り足取り教えてくれるのですよ!
これ、講師がおじいちゃんとかごついオジサマとかだったら『・・・Oh』と言う感じですが、相手が美人の女性なら・・・ね?
「お嬢さん筋がイイですねぇ。これならもう補助はいらなそうですね」
「いえ先生!私まだまだ不安ですの!是非ともお手添えをお願いいたしますわ!」
「そう・・・ですか?解りました。では・・・」
「おぅふ・・・」
『・・・ジー・・・』
何やらミニスカ女子から視線が飛んできている気がしますが、私は気にせず美人講師に手取り足取り教えてもらいます。
そうして大満足となった陶芸体験の後は、温泉へと移動しました。
「いい天気に安全で素晴らしい自然。最の高ですわね」
『真昼間から温泉!?』とは思うかもしれませんが、これもまた乙なものですし、特に予定もないのでいいでしょう。という訳で、私達は温泉に浸かりながらこの後の予定なども決めていく事にします。
「もうちょっと山昇ると、何やら鍾乳洞もあるみたいやで?」
「・・・ふふ・・・ここ・・・なんでもありですねぇ・・・」
「まぁいいんじゃありません事?害があるという訳でもありませんし。じゃ、次は散歩のついでにそこへと行ってみましょうか」
「「「さんせーい」」」
こうして私達の楽しい女子会キャンプは過ぎていき・・・
マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。
「面白い」「続きが読みたい」「ミニスカ?もっと詳しく話したまへ」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いです事よ?
☆やイイネをぽちっと押すと 私が熱く語ってあげますわ。
マシェリーの一口メモ
【ミニスカにはやはりニーソックスを合わせるのが定番ですけれど、あえて今回は生足とさせて・・・うんぬんかんぬん・・・】
マシェリーより宣伝
【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。
最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/
よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】




