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第200話 新たな考えと、記念の水着回

「10日にも及ぶ合宿でしたが、これで終了となりますわ。後は帰るだけですのでお守りは必要ありませんわよね?という事で、私達はお先に失礼いたしますわね!ちんたら帰るのも嫌ですもの!オーッホッホッホッホ!あ、レイラ、申し訳ありませんがよろしくお願いしますわね」


「あいよ」


「では失礼!オーッホッホッホッホ!」


 本来の予定より少し伸びてしまった合宿ですが、無事終わりを迎える事が出来ていました。イリス達の出来上がり自体はまだまだ不満でしたが、これ以上長引かせると彼女らのストレスや都合がよろしくないので、またの機会に鍛え上げるとしましょう。


「というか、イリスに関しては不満も不満。寧ろ不可ですわよ・・・はぁ~・・・」


 私は帰りの馬車の中で彼女らの出来上がりなどを思い出していましたが、素でクソでかため息を吐きながら頭を抱えてしまいます。

 何をそんなに悩む事があるのか・・・それは全て、我らが主人公イリスの成果が思わしくない事が原因でした。


「彼女の特性上仕方ないのかもしれませんけれど、あれではフレッドのワンパンで焼きイリスになってしまいそう・・・んん~・・・レベルを上げて物理で殴るを地で行かせる為に、もっとえげつないレベルアップをさせるべきかしら・・・」


 いつぞや言ったかも知れませんが、ゲームでは主人公であるイリス、彼女は魔王と仲良くなる、若しくは倒す事で能力が解放されていきます。

 それはゲーム的な演出ではあったのでしょうが、現実になるとそれは最悪の枷でしかなく、恐らく魔王と戦うことになるであろう事態が待っているのに、彼女は劇的パワーアップが出来ない貧弱なまま魔王達と戦わねばならなさそうでした。・・・まぁ先程私が言った通りに、不可視ではありますが存在はしているであろうレベルを上げまくり、マッチョイリスに仕立て上げれば何とかなりそうではありますが。


「んん~・・・あ」


 そうやって成果が芳しくなかったイリスのマシェリーズブートキャンプ生活を悔やんでいると、私は唐突にある事を思い出します。


『『『・・・ジー・・・』』』


『また何かやってる』的な3人分の視線を受けつつも、私はその思い出した事を実行する為に急遽計画を練る事にしました。


「そう・・・そうですわ・・・マッチョにならなくてもドーピングすればいいんですわ・・・あれがあそこに有って、あそこはあれだから・・・。いえ、この荒んだ心を癒すために先ずは・・・うふふ・・・」


 ますます訝し気になる視線にもめげず、私はアーダコーダいいつつ計画を練り・・・そして・・・


 ・

 ・

 ・


「う~みですわ~!」


 私達は海へとやって来ました。

 そして海と言えばやはり『水着でしょう!』という事で、連れて来たパルフェ達使用人以外は、全員水着を着ていました。



「さっ・・・さっむぅ・・・」



 まぁ、まだ6月に入ったばかりなので、1人はガクガクと体を震わせていましたが。


「我慢ですよサマンサ。お姉様が私達に水着を着ろと言うのです、私達はそれに従いお姉様へと水着姿を見せつけなければ」


「・・・ふふ・・・ですです・・・」


「いっ・・・いやいや・・・お前ら魔法使って暖とっとるやろう・・・!ウチはそんなん使えんねんで!?」


 因みにサマンサ1人だけ体を震わせているのは、彼女だけ寒さを遮断するような魔法が使えないからだったりします。

 そしてそんなサマンサに悪いので、魔法をかけてあげます。


「ふぃぃ・・・おおきにお姉様・・・って、元はと言えばお姉様がこんなクソ寒いのに屋外に来たんが原因やん!屋内じゃあかんかったん!?」


「オホホホ、ごめんあそばせ。やはり海に来たからには海に向かって叫ばねばならないと思いましたの」


「・・・さよか」


「でももうノルマは達成しましたので、屋内プールへと向かいましょうか」


 様式美は大切ですからね。っと、そんな事を言いつつ私達は屋内の温水プールへと向かいます。


「はいな。んじゃあ案内しますわ。あ、未だ建ったばっかりで、使うのはウチラが初めてや言うてましたで」


 この温水プール施設ですが、数年前に来たリゾート地『マルタ』に有り、私がぽろっと漏らしたアイディアを元に作られた施設だそうで、今回マルタへと来た一番の理由は遊ぶためではないのですが、今日はゆっくり休養を取るため本来の目的は一旦置いておく事にします。


(ええ、一旦あれは置いて置かねば、目の前の美少女達への無作法というものですわ)


 本来の目的を置いて置くのはいけない事ですが、あれは逃げるモノではありませんし、私達にも休養は必要なのです。と、自己弁護をマックスにして、私は目の前で誘う様に揺れているサマンサのお尻を凝視します。


(・・・生には生、下着には下着、水着には水着の良さがありますわね。よろしくてよ・・・よろしくてよ・・・)


 そうやってカルガモの子供みたいにサマンサの案内に付いて行く事数分、私の目の保養タイムは終わりを迎えました。


 ですが終わりがあれば始まりはあるモノ・・・


「着いたで。ここが温水プール本体や!」


(水着美少女との楽しい時間が・・・始まりましたわね!)


 今度は触れ合いタイム?が始まりました!


「ここ、今でこそ温水やけど、勿論暑なってきたら冷水に変わ・・・・」


 サマンサが施設の紹介をしていますが、私はそれを半分聞き流しつつ獲物を見定め始めます。


(・・・先ずはオーソドックスでいきましょうか)


 私は先ず、私的オーソドックスのマルシアに狙いを定め、彼女へとスススと音もなく近寄っていきます。

 そして真横まで来ると・・・彼女の腰へと抱き着きます。


「・・・?なにかありましたかお姉様?」


「いえ?ただボーっとサマンサの説明を聞いているのもアレだったので」


「そうですか」


 マルシア達には日常的にこういう事をしていたりするので、彼女は特に疑問には思わなかった様です。

 ですがそれはそれで複雑な心境になるので、私は彼女のニーハイグリーブと競泳水着風の水着の間に出来た素晴らしいゾーンを撫でまわしておきます。


「引き締まりつつも柔らかい、最高の感触ですわね・・・」


「ありがとうございます」


 しかしそれにも大した反応が無かったので、一通り撫でまわした後もう一度抱き着きマルシアから離れます。

 そして次にターゲットとしたのはすぐ傍に居たシーラです。

 マルシアの時と同様にスススと近づき、彼女には後ろから抱き着きます。


「・・・んん~マ~ベラス・・・」


「・・・え・・・?」


 シーラはそれほど私と身長が離れていないので、背伸びをしつつ肩に顎を乗っけて密着します。

 するとどうでしょう・・・モッチリとした感触と少しスッと来る薬草の匂いが相まって、まさしく至高のヨモギ大福です。・・・というか、大福は目線を下に送ると大きなものが2つもありました。


「・・・何で同じ様な体型の筈なのにここはこうも違うのかしら・・・?」


 片やペッタン、片や柔らかな大きい大福。

 私は無常を嘆きつつ、黒いビキニに収まったその大福をこねくり回します。


「・・・んっ・・・あぅ・・・」


「・・・」


「・・・あの・・・んっ・・・きっとこうやってサレているから・・・だんっ・・・と・・・思いますぅっ・・・っ!」


「成程・・・つまりこれは私が育てたんですのね・・・」


「・・・はいぃっ・・・」


 どうやら至高の大福を作り上げたのは私の手腕だったようです。・・・グッジョブです私。


 ・・・しかし解せません。


「それほど揉まれては無いにしろ偶に揉まれていたのに・・・何故私のは・・・」


「・・・あっ・・・え・・・その・・・すいません・・・」


「・・・」


 優しく慰められたことにより傷づけられた私は、未だ説明をしていたサマンサの元へ行き、彼女の胸へとダイブします。


「・・・・でな?このシステムを使う事によって波が・・・んん?どないしたんですお姉様?」


「私の仲間は貴女だけですわっ!!」


「んん?」


「・・・いえ、前言撤回。やはり仲間ではありませんでした」


「んん???」


 ダイブしたサマンサの胸もそれなりには有ったので、彼女はペッタン同盟には入隊不可でした。

 しかしそれはそれでいいモノだったので、感触を楽しんでおきます。


「それにしてもサマンサ・・・貴女今回は()()じゃありませんのね?」


「ん?あー、まぁそうやね。()()やと、こういう時にお姉様が速攻脱がしてきますし」


「そんなことはしま・・・せんわよ?」


「ならその間はなんやったんです?」


「オホホホホ」


 私達が言う()()とは、サマンサが以前海に来た時最初に来ていた『マイクロビキニ』の事だったりします。

 正直体が育ち、良い体になった今だったら最高にエクセレントだったのに・・・惜しい事だと少しガックリしてしまいます。


「お嬢様、私の方には来て下さらないんですか?」


 と、サマンサと抱き合いイチャイチャしていると、フワッと体が持ち上げられ、そのままお姫様抱っこをされました。

 前言からするに彼女も構ってもらいたかった様なので、私はニッコリと笑顔になり彼女へと話しかけます。


「あらノワール、この後行くつもりでしたわよ?私、メインディッシュは最後に取っておく派ですからね」


「・・・そうでしたか。ありがとうございます」


「こちらこそありがとうございますわノワール。やはり貴女がナンバーワンですことよ!」


 お姫様抱っこをされているので、必然的に真横が幸せな感触になるので私はお礼を言っておきます。寧ろ揉んでおきます。


「相変わらずのスタイル、そしてそれに似合う水着・・・何度見てもいいですわね」


「ありがとうございます」


 ノワールは以前来ていたのと同じような水着を着ていましたが、これがまた彼女の雰囲気とマッチし似合っていました。恐らく普段の彼女を知らない人からしたら、何処かの姫君かと思ってしまうほどでしょう。

 そんな彼女にいつまでも抱かれているのもいいですが、そろそろ遊びたくもなって来たので降ろしてもらい、私は皆へと声を掛けます。


「さぁ皆、今日は目一杯遊んで休みますわよ~!」


「「「おー!」」」



 こうして少し早い私達の水着回は幕を開ける事となりました。



 マシェリーより:という訳で、200話記念として水着回をブッコんで見ましたの。反論は許しません事よ!

 そして先程言った通りこれで200話となりましたが、ここまで書き続けれたのも読んでくれる方が居るからこそです。なので読者様には最大級の感謝をお送りいたしますわ。

 そしてどうぞこれからもよしなにお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 200話突破はおめでとうございます! 水着回はありがとうございましたw
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