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第165話 完(全に)KENZENな〇〇回

 ・・・という訳で、(私が)嬉しい温泉回パート2が始まりとなりましたが、私は先ず宣言通りパメラにマッサージをする為、温泉場の隅っこの方・・・マッサージ台が設置してある場所へとパメラを(いざな)います。


「さぁパメラ、こちらへ・・・そうそう、そこにうつ伏せに。あ、タオルは巻いてあると邪魔になるので、一旦外させてもらいますわよ?」


 このマッサージ台が設置してあるエリア、本来ならばフロントに申し出るとプロのマッサージ師が出て来るのですが、私はフロントへ台だけ貸してほしいとお願いをしこの場所を借りられました。・・・多少お金は大目にかかりましたが、まぁそれはこれから起こる出来事に比べれば些細なモノですからね、ええ。


(・・・なんせ合法的におさわり出来るんですもの」


「ん?何か言った?」


「特にどこが凝ってるな~とかあります?」


「やっぱり肩かしら?後は腕ね。槌を振ってるとやっぱりね」


「ふむふむ・・・成程・・・」(スタイルもいいですからねぇ・・・肩が凝るのはそのよく育ったモノの影響もあるんでしょうね」


「え?」


「ん?」


「???」


 心の声がちょくちょく漏れ気味なので気を付けましょう。それにです、今より行うは神聖なる行為(?)。心を引き締めて行わなければなりません。

 なので私は心を研ぎ澄ます為表情をキュッと引き締め、職人が仕事に打ち込む時の様な気持ちで心を静かに落ち着かせます。


「・・・それではパメラ、私の心ばかりの労いマッサージ・・・始めますわね?」


「ええ、ありがとう」


「お礼はこちら・・・いえ、まだ早いですわよ?オホホホホ」


 ですがそんな表情と心持ちは秒でゆるゆるに溶けさってしまいました。・・・でもですよ?仕方ないと思うんです。


 なんせ・・・


「・・・」


「・・・ふぅ~・・・」


 うつ伏せになりムニュッと潰され、その柔らかさを見せつけて来る胸・・・


「・・・」


「・・・っ・・・あぁ~っ・・・上手いじゃない・・・」


 日々槌を振るい鍛えられつつも柔らかさを忘れない、そんな美しくも麗しい背・・・


「・・・」


「あっ・・・そこもいいかも・・・」


 正面から見たら美しく割れていた、くびれのある腰・・・


「・・・」


「んっ・・・ずっと座ってたからかしら・・・んふっぅ・・・意外と気持ちいぃ・・・」


 キュッと張りがあり、美しい丸みを見せつけて来るお尻・・・そしてそれに続く、ほどよく筋肉と脂肪がついた脚・・・


 私は、そんな極上の体を扱っているのですから・・・


「あっ・・・んんっ・・・マシェリー・・・もっとお願い・・・」


 ・

 ・

 ・


「ん~!スッキリ!マッサージ上手いのねマシェリー!」


「ろっ!意外だったろっ!てっきりマシェリーはマッサージされる方だと思ってたろっ!」


「らっ!気持ちよかったらっ!」


「オ~ッホッホッホ!私は受ける方も攻める方も得意でしてよ!」


 あの後、私はほぼKENZENにマッサージを続けました。偶にちょっとアレな所に手が当たったり滑ったりしてしまいましたが、わざとではないのでセーフでしょう。わざとではないので!

 ああ、因みに双子にもちゃんとマッサージはして上げましたよ?大よそKENZENな感じでね?まぁ彼女達はあれですね・・・パメラとは違った良さがあり、あれはあれで最高と申しましょうか、そんな感じです(ニッコリ。


「さて、後はゆっくりと温まるといたしましょう」


 KENZENマッサージも終わったところで、本来のお楽しみである温泉へと私達は移動します。


「あ、マッサージは終わったんやね」


「ええ。ですから後はのんびり温泉に浸かってもらうだけですわ」


「さよか。まぁお姉様もゆっくりしてくださいな」


「そうさせてもらいますわね・・・っふぅ~・・・」


 先に温泉へ入っていたサマンサ達へと合流して湯へ浸かると、そこは熱すぎない程よい温めの温度だったので、長時間のんびりするにはもってこいでしょう。


「マシェリーさん自らマッサージをするだなんて・・・ノワールさんに任せなかったんですか?」


 そこには勿論イリスも居り、彼女は私が自らマッサージをしていた事を不思議がっていました。まぁそれは、私の身分を知っているので当然の疑問ではあるでしょう。


「今はパメラ達もチームの一員ですもの。チームメンバーを労わるのがリーダーとしてのウンヌンカンヌン・・・・」


 勿論の事ながら『合法的に体へ触れられるのでやりました』とは言えないので、私はその理由の表向けの部分を話してあげます。

 すると話を聞いたイリス達は『話に出て来る見本の様な良い貴族だ・・・』みたいな顔をして感心しきっていました。まぁ本当の処を知っているノワールと3人娘はジトォ~っという目をしている気がしましたが。


 兎も角です、そんな話に乗せられて私への今日の印象がバッチリ、更に裸で温泉に浸かり心と体に開放感を感じているイリスは私に無防備に近寄ってきました。

 私としても温泉内で悪役するのは無作法だと思っていたので、今の所は突き放したりしないで引き寄せる所存です。


 ・・・というわけで


「ふぅ~・・・そう言えばイリス、貴女中々歌が上手いんですのね?」


「・・・え?あ・・・いえ・・・そんなことは・・・」


「いえいえ、放課後練習で聞く貴女の歌声は中々素晴らしいですわ。ちょっと羨むくらいに・・・コツはこの程よく引き締まっているお腹に力を入れる事?」


「ひょぇっ!・・・いきなり触らないでください!」


「あらごめんあそばせ?あ、それともこの細い喉に秘密でもあるのかしら?」


「ひょえっ!?だからいきなり触らないでください!」


「まぁまぁ・・・あ、それはそうと・・・・」


 私は雑談をしつつ、イリスへとボディータッチをする事にしました。

 始めは触られるたびに『ひょえっ!?』とか『ぴっ!?』とか言っていましたが、雑談に混じって来たイリアスにも同じ様にボディータッチをしながら話していると、『あれ?これって普通の事なのかな?』と感覚が麻痺した様で、最後の方は腰や肩に手を回しても何も言ってきませんでした。


(ふふふ・・・おバカさんですわね・・・イリアスは既に調教済み!貴女のチームへ合流する以前に慣らしてありますのよ!)


 そう、イリアスは以前私達と共にいた時に軽いボディータッチから始め、最後は抱き着く位なら普通に感じる様に慣らしてあったのです。

 つまりそんなイリアスの様子を見て普通に感じてしまったイリスは見事私の術中に嵌まったという事です。


「あ~・・・あの授業を深く理解するには少しコツがありますのよね。それは・・・・」


「ふむふむ・・・んっ・・・へぇ・・・あっ・・・なるほどぉっ・・・」


 ですので雑談途中に自然にボティータッチし放題です。・・・むむ、イリスも夏キャンプの時から育っていますね。


「あ、マシェリー様、私は作法の事が少し聞きたいんですけど、食事の時にナイフとフォークを持つ時ってこんな感じでいいんですか?」


「そうですわね・・・本物が無いと少し難しいけれど・・・私の正面に来てくださる?」


 更にイリアスへもボディータッチは続けます。

 しかも丁度いい感じの事を言ってきたので、イリアスを私の前へ誘導し後ろから抱き着く様にして手を取り密着します。


「こういう感じで・・・・」


「こう・・・ですか?」


「いえ、こう・・・ですわ」


「んっ・・・こうですね?」


 手を取りつつ姿勢を正すために色々な所へと手を回しつつ彼女に指導をします。・・・そうですよ?指導です。セクハラではありません。


 その様に普段しないイリス達とスキンシップをしつつも、パメラ達とも雑談をしつつスキンシップを繰り広げます。

 その中で不意に『属性剣』に対する思わぬ案が出たりしましたが、それは無粋ですので直ぐに話を打ち切る事にします。


「あはは・・・」


「そういえば・・・貴女とは話をしたことがありませんでしたわよね?カリン様?」


 その中で、私はふとカリンの存在を思い出し彼女に声を掛けます。


「あ、私の事はカリンでいいです。パメラの事も名前だけで呼んでいるみたいですし」


「そう・・・ではそうさせていただきますわねカリン」


「はい」


 カリン・ボルグ・・・ボルグ工房の跡取り娘でしたか?

 彼女は一言でいうなら『地味』・・・ですかね。あまり存在感が無い感じの女性です。決して顔や体型も芋っぽいとかでもないんですけれど、何故か地味に感じるんですよね。


(というか、美人の部類ですわよね?スタイルもパメラには負けるけどよろしいし。・・・というか・・・)


 私はカリンと喋りつつも彼女に近づき、顔や体を観察した事で何かを思い出しそうになりましたが、カリンは私の視線に気づいたのか、恥ずかしそうに体や顔を隠し始めました。

 流石にそれ以上無遠慮にジロジロと見ているとアレですので程々にし、私は他のメンバーも交え会話を続けます。


 ・

 ・

 ・


 そしてそれから暫く温泉に浸かり、存分に色々堪能してリフレッシュした所で私達は温泉を上がることにしました。


「長湯し過ぎてしまったかしら・・・グウェル殿下をお待たせしてしまったかも知れませんわね」


「大丈夫じゃないですか?偶に買い物とかしている時待っていてもらいますけど、特に何も言いませんよ?」


「・・・大物ですわねイリス・・・」


 私達は男性方が待つであろう温泉場の男女共用部へと向かいます。予定ではグウェル殿下は少し時間を置いて合流している筈ですが、私達が長湯していたので既に待っていてもおかしくありません。

 なので若干急ぎつつ待っているであろう場所へと向かうと・・・そこには予想外の人物達まで一緒に居ました。


「・・・!?」


 私はその方達を見て一瞬息が詰まってしまいます。・・・いえ、2人いる内の1人は別に問題は無いのです。


「おう!久しぶりだなマシェリー!」


 はい、別に赤の魔王でも問題はありません。


 問題なのは・・・


「・・・」



 もう1人いる()()の髪と目をした男性の方でした。



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「KENZENでしたね(にっこり」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いです事よ?

 ☆やイイネをぽちっと押すと KENZENポイントがあがりますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【これ位ならば問題ないと信じますわよ神様!】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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― 新着の感想 ―
[良い点] 作者さん、最近の投稿もお疲れ様です! 割とまだまだ健全の話ですねw つまりまだまだ更に深く進められるだと思います(意味深)
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