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第112話 徐々に進み出すストーリー

 売り出した記憶君という魔道具が売れに売れてお金がガッポガッポ!予約も殺到!改良点が見えた事で新しい事業の構想も建ち先行きハッピー!


 そんな私はノリに乗って浮かれていた私ですが、記憶君の販売日の数日後に学園長から呼び出しを食らい叱られてしまいました。


 その内容はと言うと・・・『破廉恥だ。けしからん』です。


「あれくらいでアウト判定なんて・・・皆様も『イイネ!』なんて言って喜んでくださっていたのに・・・」


「そら街の広場で大々的にやったからちゃいます?それとペガサスとかに持たせた宣伝用の奴、アレがあかんかったんでしょうね」


「・・・しょぼ~ん・・・ですの」


 広場の撮影会でヒートアップした末に『オゥ・・・セクスゥィー・・・』な衣装に着替えさせたのも駄目だったそうですし、ペガサスに指示して持たせた宣伝用の記憶君の内容、あれも駄目だったみたいです。・・・まぁ確かに今思うと『・・・えっっっ!』な感じの映像でしたしね、ええ。


「まぁ・・・やってもうたもんはしゃあないってことで、映画?やったっけ?それの事を話しましょうやん?」


「あ、私もそれ気になってました」


「うふふ・・・実は私もです・・・」


 学園長に怒られたのは昨日でしたが、未だにテンションが低い私を気遣ってか新しい事をしようとサマンサが誘ってくれました。更に、マルシアとシーラもそれに乗っかる様に話を合わせてくれたので、そろそろ私も気持ちを切り替えねばと思い置いてあったお茶を一気に飲み干します。


「んまい!ノワール!もう一杯くださる!?」


「畏まりました」


 これくらいでは完全には切り替わらないでしょうが、きっかけ位にはなった筈だと自分の心に言い聞かせて無理矢理怒られた事を頭の隅に追いやります。

 そしてそうなったらサマンサの話へと・・・となる所ですが、一旦待ったをかけます。


「さて、それでは映画の・・・といきたい所ですけれど、ちょっとその前にやることがありますの。そしてそれは記憶君の改良にもかかってくるので、そちらを先に済ませる事にしたいんですの。よろしいかしら?」


「勿論やで?」


「「同じくです」」


「ありがとう」


 そこまで行った時に新しいお茶が来たので、クピリと一口だけ飲んで続きを話します。


「やる事とはまぁお察しかも知れませんけれど、イリス関係ですわね」


「イリスが魔道具と関係あるん?」


「直接はありませんわね。関係あるのは、今回イリスが起こすある事の相手方の方ですわ」


「イリスではなく相手?今回の出来事には魔道具師、もしくは魔道具屋でも関わってくるのですか?」


「ふふ・・・もしくは記録球の様に原材料となるモノ関連の相手とか・・・いい線いってたりしません・・・?」


「残念ですわねシーラ。正解に近いのはマルシアの方ですわよ?」


「・・・むむ・・・」


 今回関わってくる相手は、本業?は別にありますがどちらかと言えば魔道具師なので、マルシアにマシェリーポイントをつけておき・・・


 私は彼女達に告げました、今回関わるであろう人物の名を。



「イリス関連で今回関わってくるのは・・・黄の魔王、マクシム・イエロー・ガーロンですわ」



 ・

 ・

 ・


 ここはロマンスと言うゲームの世界・・・と思いますが、最近ではロマンスという物語がベースにある異世界とも考えています。しかしその考えもまた・・・って、今はそれは置いておきましょう。


 兎に角、ここは私が知っている乙女ゲーム『六人の魔王と藍の聖女イリス』と同じ様な歴史の流れを持つ世界。そして解るとは思いますが、ゲームという事は話の流れには絶対的に攻略対象のヒーローである人物達が関わってきます。(特殊な例もありますが、今はそれは置いておきます)

 そんなヒーローたちと会うイベントは私が関わった影響で少しずれてしまいましたが、本来ならば魔王初遭遇となるのは学園祭で赤の魔王となります。


 そしてここからが本題と言うか・・・次に会うことになるのが、黄の魔王という訳なのです。


 ・

 ・

 ・


「因みに、緑はもっと早く会ってるじゃん?と言うのは未だ未覚醒状態なのでノーカンとなりましてよ?」


「「「?」」」


「・・・独り言でしてよ、オホホホホ」


 黄の魔王について少し話している内に頭の中で考えていたことが一部漏れてしまいましたが、サラリとそれを流して続きを話します。


「とまぁそういう事で、記憶君を改良する為に黄の魔王と繋がりを持ちたいので近日中に再びイリスをつけますわよ?そしてその時黄の魔王と接触を確認した後、解散後に黄の魔王とお話しタイムとなりますわ」


「「「了解~」」」


 今私が使っているオーウェルス家御用達の魔道具屋も悪くはないのですが、黄の魔王本人や関連する方々は腕が段違いです。

 なのでこの機に渡りをつけて、出来うることなら協力関係みたいになっておきたいんですよね。


「黄の魔王とは後々どんな関係になるか解らないのであれですけれど、彼関連で知り合える方々ならば恐らくずっと友好関係でいられる筈ですの。なのでベストとしては『黄の魔王と協力関係になる』ですけれど、それが無理でも『彼に関連する方々との協力関係』にはなりたい所ですわね」


「ベスト状態に持ってける可能性はどんなもんなんです?」


「半々くらい・・・かしら?あの方って結構変わり者なので読めないんですわよね」


 黄の魔王マクシムは紫の魔王ヘイズとはまた違った扱いづらい人物です。ゲームだとその行動も決められているのであれですが、解き放たれたマクシムは何をするか解りませんので私には読み切る事が出来ません。・・・彼も普通にしている分には普通そうに見えるんですがねぇ。


「だから現実的には彼に関連する方々に協力を取り付けた方がいいかもしれませんわね。正直黄の魔王と協力関係になっても『あ、違う事やりたいからごめんね?』とか言われて、フラッと消えられるかもしれませんし。・・・ベストと次点を入れ替えた方がよさそうですわね」


 自分で言っていて気づきましたが、黄の魔王は放って置いて人を紹介してもらうだけの方が良さそうです。あの人、能力はあるんですけどねぇ・・・。


「まぁ・・・そういう事で、えっと・・・恐らく2日後にイリスが外出するはずなので尾行いたしますわよ?」


 粗方話も終わったのでそう締めくくり、私達はイリス尾行計画について話をシフトさせる事にしました。

 それはイリアスにも協力を仰ぎ、良い感じに計画は進んで行きました。



 そして尾行作戦の日、私はそれから長い付き合いとなる彼女達と出会うことになりました。



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「(*´Д`)<不味い、もう一杯!」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですの。

 イイネ☆ブックマークがもらえると 青汁一箱プレゼント・・・しませんわ。


 マシェリーの一口メモ

 【久しぶりに出ましたが『六人の魔王と藍の聖女イリス』はロマンスの正式名称ですわよ?何故そう呼ばれているかは1話参照ですの。】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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