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第109話 撮影会

マシェリーより再度お詫び:最近作者のネタ出しが詰まって来たので、更新頻度が2日に1回程度に落ちそうですの。楽しみにしていてくださる方々にはお詫び申し上げますわ。

「撮影会を・・・開きますわよっ!」


「いやいやお姉様、聞こえとるで?」


「大事な事なので、2回目を言っただけですわよ?」


「そうなん?」


「ええ、そうですのよ。様式美という奴ですわね」


 様式美も終えたという事で・・・ポカーンとしている皆に話をする事にします。


「で、撮影会をしようといった訳ですが・・・何故そう言ったかお解りになりますかしら?」


「お姉様の趣味なのでは?」


「ふふ・・・海でも私達を撮ってましたしね・・・」


「黙秘権を行使しますわ」


 何故撮影会をするのかと問うた所、私の趣味嗜好や行動について言及がされてしまいましたが、私は即座に黙秘権を行使します。・・・そんなモノこの世界にはありませんが。

 そんな風に私達がおバカな事を言いあっていると、サマンサが何かピーンと来たのか口を開きました。


「あ、成程。そういうことなんか。・・・やっぱお姉様天才やな!」


「流石サマンサ、撮影会をする意味がお解かりになったのね?」


「恐らく大体は」


 家が商いを行っているサマンサが大体察してくれたようですが、私は改めて皆へと説明を行います。


「マルシアやシーラにも教えておきますわね?要は、実演販売をするという事ですの」


「実演販売・・・ですか?」


「そうですわ。お店に行って品物を見たり、家に呼んで品物を見せてもらうのではなく、人前で商品を実際に使いながら『これこれこういう商品です』とその商品のアピールをしながら販売するのですわ」


「・・・成程・・・記憶君は絵や映像を残すモノだから撮影会・・・なんですね・・・?」


「イグザクトリー!ですわ!・・・ああ、褒め言葉ですわよ?」


 説明を行った所解ってくれた様だったので褒めたのですが、イマイチ伝わりませんでした・・・。

 まぁそれはさておき、何故撮影会を行うか解ってくれたところで次のステップへいきます。


「で、ですの。撮影会を行うのですけれど、これは主に平民層向けのアピールとなりますわ」


「そうなんですか?」


「あー、あれやろ?貴族の方はそんなんせんでも買うてくでやる必要が無い、やろ?」


「イグザ・・・その通りですわ」


 再び『なにそれ?』となりそうだったので言い直し、話を続けます。


「貴族方にはもう情報が回ってしまっていて、『販売されたら買う』状態になっているので必要ないのですわ。しかしやはりと言っていいか、平民の方々には記憶君の情報が回っていないので宣伝が必要なんですの」


「それで撮影会・・・実演販売ってわけやね?・・・でもお姉様、そもそも平民層はそんな魔道具買わんのとちゃいます?」


「ふふふ・・・甘い・・・甘いですわねサマンサ!この新作クッキーより甘いですわ!」


 サマンサのズバリとした指摘に、私はシーラが持ってきたクッキーを掲げて答えます。・・・うん、おいしいです。


「モグモグ・・・って食べている場合ではありませんわね。んーそうですわねサマンサ、こういう言葉を聞いたことがあるかしら?」


「どんな言葉です?商いで使うような言葉なら聞いたことあると思いますけど?」


「・・・ごほん。かわぬらな かわせてみせよう ほととぎす・・・ですわ」


「聞いたことあらへんな・・・ってか、ほととぎすってなんなん?」


 有名な句を使ったネタでしたが、まぁ解る訳はありませんでしたね!


「ほととぎすは置いておいて、つまりは・・・その商品を『買いたい!』と思わせればいいということですの」


「なるほど?」


「私は撮影会を開いて実演販売を行うと言いましたが、サマンサは何を撮影するとおもいましたかしら?」


「え?それはお姉様やろ?」


「・・・え?」


「いや、お姉様がポーズでも取ってくれると思っとったんやけど、違うん?」


「「私達もそう思っていました」」


「お嬢様がポーズなど取って『撮影して良し!』となった日には・・・それはそれは誰も彼もがありがたがるでしょうからね」


「・・・」


 ひょんな質問から『!?』な答えを聞いてしまいましたが、私は被写体にはなりませんよ!?というか、今の私を撮って喜ぶのは一部の方々のみですよ?まぁ数年後にはほぼほぼの男性方が喜ぶようにはなるでしょうが。


「違いますわよ?」


「えっ!?・・・なら、ウチ?」


「それも違いますわよ?」


「なら・・・姐さん?」


「それは・・・アリですが違いますわ」


「え?なら誰ですの?」


「ふふふ・・・それはね・・・」



 ・

 ・

 ・



「はいはーい、押さんといてやー!並んで並んでー」


「そこ、それ以上は近寄ってはいけません。その装置に繋いで撮影をお願いします」


「ふふ・・・あ、そうです・・・そこを押すと撮れます・・・」


 撮影会を計画して数日後、撮影会場は人の波で溢れていました。それはさながらコミ○のコスプレ会場の様に。


「あらあら・・・流石にこれは予想外ですわ」


「お嬢様、応援が到着しました」


「助かりましたわ・・・。ノワール、応援の皆様にやる事を説明して差し上げて?それで説明が終わり次第動いてもらってくださる?」


「畏まりました」


 凄いことになっちゃったーと思っていた時、少し前に要請した応援が現場に到着したみたいだったので、ノワールに応援の方々の説明をお願いしておきます。


「何でこんなことになりましたの・・・」



 私は溢れる人の波を見て、遠い目をしながら撮影会の始まりを思い出しました。



 マシェリーより:お読みいただきありがたく存じますわ。

 「面白い」「続きが読みたい」「一部の方とは紳士ですか?」等思ったら、☆で評価やブックマーク、イイネを押して応援してくだされば幸いですの。

 イイネ☆ブックマークがもらえると 紳士又は淑女の称号を授与しますわ。


 マシェリーの一口メモ

 【よんだなら ほめてあげるぞ ほととぎす。】


 マシェリーより宣伝

【他に作者が連載している作品ですわ。こちら緩く読めるファンタジー作品となっておりますの。

最弱から最強を目指して~駆け上がるワンチャン物語~ https://ncode.syosetu.com/n9498hh/

よろしかったら読んでくれると嬉しいですわ。】

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