第2話 俺は神になる!
今日は初投稿日なので、二話目まで投稿します。ストックもうなくなった(笑)。
「おまえは何に成りたい?」
俺はこの答えはずっと昔から決めていた。そう!
「俺は神になる!」
、、、、、俺の名前は、速水勇晤。好きなことは読書と宇宙。
ただ今絶賛中二だが、厨二ではない。俺が初めて転生物を読んだのは中1の最初だった。
あれはラノベ好きな図書委員がクラスにおいていた転生物を初めて読んだときのこと。
すぐに俺は転生物の魅力にどっぷりとハマった。
いまはただの一般人でも、転生したらヒーローになれる。
そんな妄想をしたことはあったが、それがこう本や物語という形になってそこに在ると、また新たな興奮を感じた。
大抵のラノべ好きは誰しも一度は考えるだろう。
自分が転生するとき、どんな能力を「欲しい!」と、言うのがベストだろうか、と。
スライムに転生してドラゴンに名前をつけてもらう、とか、死に戻り!!、、、やっぱ遠慮しておきます、とか。
俺はいろいろなチート能力とか、最強のジョブになって、こう立ち回る、とかを考え、ついに最適解に気づいた。
あれ、どんなラノベにも書かれてないけど、、、、自分のジョブを神にしてもらったら最強なんじゃね?
そう。だから俺は、、、、、、、
「俺は神になる!」
「は?お前何言ってんの?」
ぽかんとした様子で神が言った。さっきの荘厳な口調が、元に戻ってしまっている。
「ですよねー。」
俺はガッカリして言った。やはりか。まあ薄々だめではないか、とは思っていたのだが、あらためて聞くと絶望感が半端ない。まあ、神は無理だったか。流石に神はね。神に神にしてって頼むのはね。
、、、、結構ガチだったんだけどな。
「え?お前本気で言ってるの?いま、心の声が聞こえたんだが。」
「はい。本気です。」
すると、神が腹を抱えて大笑いし始めた。手で床?をバンバン叩いている。
「神。神かー。いやはや、これまでそこそこの時間生きていて、神に成りたいと言ってきた人間は、見たことがないな。やばい涙止まらん。」
なんとも失礼な神(ガキ)だ。こっちはがっかりしているのに目の前で笑っていやがる。
さてどうしよう。他の選択肢を考えなければ。とりあえず一番勝算が高そうな、転◯ラを全部読ませてから、全く同じ世界に連れて行ってもらうという方法で、、、。
「いやできなくはないぞ。多少めんどくはなるが。」
え。
まじか。
「えもしかして本当に俺を神にしてくれるんですかいや自分でも薄々だめなのではないかと思っていましたが本当に神になれるんですかさすがです私もあなたならできるのではないかと思っていましたそすがとしかいえないところで神になるのだったらできれば創世神がいいですが別の何かを司るようなものでも大丈夫ですいややっぱり創世神にしてもらいたいというのが一番大きいかなただ神にはどうやってなるのでしょうかここですぐに神になれるのでしょうかいやそうではないかそれともどこかに連れて行かれて損ね言ったあとに神になるとかもしくは試練のようなも、、、、、」
「うるさいうるさい、うるさーーい。」
いやはや年甲斐もなく興奮してしまった。まだ中二だけど。
「えー、それでどうなるのでしょうか。」
「どうもこうもないな。神になるには神格試験というのを受ける必要があってだな、、、。」
神の話をまとめると、どうやら神格試験というのは、天使やその子供などが神になるために受ける試験らしい。実技も筆記試験もどちらもありかなり難関とのこと。
「いやー。俺の時もなかなかむずかったな。特に筆記が、、。」
どうやら地球の神様はあまり頭がよろしくないようで。
「おい。お前の心の声は聞こえてるんだぞ。」
いやそうだった。
「じゃあどのよんな感じになるのでしょうか。あまり試験勉強は好きではないのですが」
「おれもあまりすきではないな。まあ筆記試験は後回しだ。とりあえず当面の間は、実技試験の方を重点的に対策していくべきだな。」
なるほど。
「でこれからどうします?」
「よし、まずはそうだな。」
なに。神の目がいまキラッとひか光ったぞ。、、嫌な予感しかしないのだが。
「歯を食いしばれ!」
え。
いきなり俺の眼の前が真っ白になって頭が爆発した。
前後も左右もわからない。痛い。とにかく痛い。痛い。意識が蒸発して、痛い。自分の存在が、痛い。気化して痛い痛い痛い。
俺の意識は真っ暗になったあとに、白くなった。
周りは白い部屋で、俺の頭の中は黒くなったあとに、真っ白になるのか。
、、、、白に挟まれて黒が白くなるとか、オセロかよ。