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第18話 ある日の授業 〜その次の日(上)〜

ひたすら設定回です。つかれました。当分は一話4500文字前後で毎週日曜日投稿ってことでどうですかね、、?

俺はまたあの草原の中にいた。不思議と心が落ち着く。

何となく俺は座り、柔らかい草の上に寝っ転がった。

横に誰かが座った気がする。しかし横は向かない。横を向くとそれが消えてしまう気がしたから。

俺の心が静かに澄み渡り、煩わしい何もかもから開封されるような気持ちに、、。


ゾワッとして俺は飛び上がった。

「なんだ?」

チリチリと焼け付くように喉が渇く。何か大きなだれかと対峙しているような気持ちになり、俺はパッと後ろをむいた。

そこには、、、、。







「っん。」

開いた目に高級そうな木材と、所々が石で補強されている中世ヨーロッパ風の天井が目に入る。

俺は寝転がっていた体を起こした。体を支えている手にシーツのカサカサとした触感を感じる。

働かない頭のまま周りを見回す。ふんだんに使われた木目調が鮮やかな木で作られている部屋だ。その木はぼんやりと光っていて魔法的な加工が施されていることがわかる。

大きさはカプセルホテルより若干大きいくらいで、廊下と呼ぶには短すぎる通路に並列に、風呂とトイレのドアが設置されていた。

さすが神様作というべきだが、中身は見た目ほど狭くなくて、9畳ほどのかなり広い浴室と、3畳ほどのトイレ、と空間を拡張しているとしか思えない広さになっている。


昨日の夜、ものを透視する眼術でドアの中を開けずに覗いてみたら壁しか見えなかった。

どっかに空間をつないでるんじゃないだろうか。

ていうかさ、やっぱりあのアタオカ着物担任って空間魔法使いだよな。それを言ったら師匠も俺を学校前の校門近くにぶっ飛ばしたときに空間の裂け目っぽいの使ってたし、、。それこそ虚構神だって名前からして明らか空間系の中心的な神様じゃねぇか!!俺の師匠一体全体何者だよ!!


まあいいや、見た目は一畳中身は9畳!神風呂マジ天国!!

、、神様だけに。

言っとくけど、神(の作った)風呂、マジ天国(にいると思っちゃうくらい気持ちいい)ていう意味な。

ていうか、字面だけ見るとめちゃめちゃ意味かぶってるし。



うーん。なんか変な夢を見たきがするけど、、変じゃない夢なんて見たことないしなー。いやー、一番すごかった夢は俺のクラスメイトがバレエの服着て踊ってる横で、俺と俺の家族全員で組体操してる夢だったし、今日の夢はかなり常識的な夢と言えるんじゃないかな?


まぁ、人間だったときと違って俺は天使ですから。エンジェルですから。はい。ぶっちゃけ毎日寝る必要はないんですけども。寝たいじゃん。ね?いや、師匠の修行が一回一回長過ぎて全然一区切りつかない上に、休みが貴重すぎたせいで俺はゲームをするのに忙しかったのだよ。つまり俺はウン百万年くらいずっと寝てないんだよ!!寝かせてくれてもいいじゃんか。


まあ今日は学校行かにゃならんし、時間も結構押してるから、さっさと着替えて行きますか。

と思ったはいいが制服なんてないし、俺の服は死んだ?時のままの現代日本人の服装のままだったことに気付く。

師匠が謎パワーで作ったっぽいから全然壊れないし、もはや私服ではなく戦闘服といったほうがしっくりくる代物だけどね、、。


まあいいか学校に行こう。通路を歩いて突き当たりにあるドアに手で触れる。

一瞬で視界が切り替わり、俺は校門の前に立っていた。

パッと目の前に薄くて半透明のエメラルドの板が浮かび上がる。それに手を触れると、気づけば俺は教室の扉を背後にして立っていた。

周りを見回すと教室には俺の他にはヴィナにグラス、グラスの妹、ラウラしかいない。ライトと文字弾丸少女(結局名前なんなんだよ!!)はいないようだ。


少し待っていたが先生が来ないので、グラスに近寄った。

「いやーなんというかさ、、ちょっとお前が弱過ぎたからさー。えー。けなしてクソ眼鏡とか読んじゃってゴメンな(笑)。」

と俺が謝ってあげたにもかかわらず!アヤツは事もあろうに

「あっはいはい。まあ腕っぷしでは負けましたけど頭では負けませんからね。」

とか(バーカ)と副音声でついてきそうな言い方で俺のことを小馬鹿にしてきたのだ。

「あ゛?」

「あ゛?」

にらみ合う俺とグラス。

「オニーチャン、トモダチデキテヨカッタネ。」

何故かそこに参入してきたグラス妹。

べ、別に友達になってほしくて声をかけたわけじゃ、ないんだからね!

「つーかお前の名前なんていうの?」

「あなたに教える名前なんてこの子にはありません。」

そして参入してきた妹にさらに参入してくるグラス。

「オニーチャン、ハズカシガリヤダカラ、ナカヨクシテアゲテネ。」

「うんうん。この速水くんが仲良くしてあげましょう。」

「ヨロシクネ。ワタシのナマエはグラファ、ッテイウヨ。」

「じゃよろしく。」

間にグラスを入り込ませないように手を突っ張りつつ、ってこいつもしや、ドエムなだけじゃなくてシスコンなのか!?変態×2じゃねえか。


そんなこんなして言ううちにがらっと扉をあけて先生が入ってきた。扉の向こうは職員室っぽくないっていたから、職員室は物理的?に先生しか入れなくなっているみたいだ。

「じゃー。始めますか。眠い、、。んー。ほとんどみんないますし、、出席取らなくてもいいんじゃないですかね。ふわぁ。先生朝は低血圧なんですよー。」

神に低血圧とかあるのだろうか。

それよりも7人のうち二人も足りないじゃねえか。気づけよ!

と思ったら入口付近に魔力が集まりフッとかすかに音がして文、字弾丸少女が扉の前に出現した。

「おぉぉくぅぅううれぇぇぇぇまぁぁぁしぃぃぃたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

みんなの心が一つにな(ry)

(以下省略)


結局ライトは3時限目まで来ず、来たあとも先生に引っ掴まれてどこかに消えてったのだが、、。


「えー。それでは、今年度は顔ぶれから何までずいぶん特別ですが、なんとかの名高い魂学の最前線の研究者のアリスト・ガルス様が100万年ぶりに特別授業をしに来てもらうことになったので、私からは適当に授業っぽく一般常識を話してワタシの授業時間を稼いどきます。なので皆さんは適当にくっちゃべっていていいてすよ。」


「「「、、、、えええええぇぇぇぇーー。」」」

俺以外のほぼ全員が叫んだ。グラスがめっちゃ興奮して喋ってる。

「アリス、アリえええぇぇぇぇ!!!。」

「すいません。あの有名な?」

「そーですよ。というわけで私は給料アップのために時間を稼ぎます。今は一瞬も惜しいので始めますよ。」

先生がガヤガヤうるさいクラスメートを気にかけず話している。まあ話しているのはグラスくらいなのだが。


まあ俺は一般常識にすら疎いわけで、そこそこ真面目に聞くことにする。結構面白かった。みんなも目新しい?(聞き新しい?)ことが多かったのか、最初は騒いでいたが、段々と静かになっていった。


「えー。神とは主に神族のことを指します。一応邪神族も学術的には神なのですが、、まあここはデリケートな部分なので詳しくは言いません。

そして、天使族、つまり君たちと神族の最も大きな差はより上位の魔素を操れるかどうかという部分です。上位の魔素は事象などが起きる速度が下位の魔素よりも早く、威力や効果、規模も下位の魔素と比べて段違いです。そのため下位の魔素使用者と上位の魔素使用者が戦った場合、上位の魔素使用者が負けることはまずありえません。まあ、かなり有名な史実の一つに下位の魔素使用者、、この場合は人間ですね、が神を破った事例はいくつかは存在します。速水くんはよく知っているのではないでしょうか。(、、まったく知らんのだが。by速水)

しかしあれは例外なのであまり気にしなくても良いでしょう。

速水くんの事例ではその人間、いえ言い方が失礼でしたね。アウゲラス・キュロス様は、人間であった当初から眼術が使用できたというため、神に人間が勝利した事例としてあげるのは不適当かもしてませんが、いずれにしてもみなさんがめでたく神になったときに、人間であるからと言って一方的に見下していると痛い目にあうかもしれませんから、気をつけておいてくださいね。

少なくとも可能性はゼロになりえないのですから。

まあ他にも様々な差があります、天使の場合あくまでも区分は生物で、その本体は肉体です。一方で神の場合は本体は肉体ではなく精神、つまり魂です。なので普段は魔術で仮初の体を作ってはいますが、本来の姿は光の玉です。このように。」

といった先生の体が透き通り、薄くなった体がぎゅっと中心部に圧縮され、光の玉となった。しばらくふわふわ浮かんでいたが何時の間にか元の姿へと戻っていた。

「ごほん。まあこのあたりは私ではなくアリスト・ガルス様に話していただきましょう。ちょっと私にはどうにもややこしくて、、。

まあ、はい。そして、うーん他に話すことあったかな、、。じゃあ神の階級とかざっくり、、?うん。そうしよう。

ゴホンゴホン。えー。神の階級というのは明文化されたものが存在するわけではないですが、一般的には超級神、上級神、中級神、下級神というふうに区分されています。ちなみに私は上の下くらいですね。えっへん。

そして神界の最上位に祝福を授けることのできる女神様(オリジン)が、邪神界の頂点には邪神が、そして、超級神を超える真の最強として女神さま(オリジン)と邪神の下に、属性をを司る属性神と原初の5柱が君臨されています。知っての通り、今回来ていただくアリスト・ガルス様は原初の五柱のうちの”智”を締めている方です。

そして、肝心の神へ成る方法はたった一つ。女神、オリジン様に祝福として神の力を授けていただくという方法です。

この儀式の前に神にふさわしい力量を持っているかの神格試験が行われています。これは一年に一回というかなりの頻度で開催されているのですが、かなり狭き門であるというのは間違いないでしょうね。試験の内容は実技と筆記の両方がありますが、実際のところ筆記よりも実技が重んじられているので、勉強できなくても強ければ受かるんです。そう、私のようにね。、、なんですかその目は。

毎年大体1000億人ほどの天使が参加するはずだったけど、、(細かい数字は忘れたけどいいや)。ええ、そうです。合格者はたったの7人しかいませんね。倍率は、、(いくつだっけ?えーとえーと。まあいいや)かなり高いと言っていいでしょう。ちなみにこれは豆知識ですが、、。」

「ちょっとまったぁぁ。そこから先は私に話させてはもらえないだろうかね?」

(グラスじゃねえか!!)

(グラスだな)

(グラス、、。)

(グラスくん?)

(、、はあ。)

(タメイキツイテルケド、オニーチャンモ、ドウルイダトオモウナ。)

(聞いてはいたけどびっくりー。)

みんなの心が揃った(?)のか?


気づくと教室の扉の前にはグラスそっくりの背格好で、メガネだけが違って銀色の、アリスト・ガルスが立っていた。

(神々の箱庭を完結まで書くことができるのだろうか、、。)

ブクマありがとうございます。これからもがんばります。

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