00 序
投稿しないと書き続けられないダメ人間がテストで投稿している作品です。
一話辺りが短めです。
十話以上続けられたら、もしくは誰かがブックマーク追加したら、二十話以上は書く事を誓います。
「異世界に行ってみたい」なんて、どれだけ甘い考えでいたのだろうか。
エルフや獣耳娘がいて、チートな魔法を使って、現代の知識で人望と富を得て、幸せな異世界生活を送る。そんなストーリーはどこにでも落ちていたから。
別に誰が悪かった訳でもない。巷に溢れる虚構の世界を現実に応用できると信じ込んでいただけ。夢見る世界は妄想の中にしかない。
世界は甘くない。地球でも当たり前の事実を私達が理解していなかっただけ。地球でも所変われば言葉も文字も文化も政治も食べ物も全て変わるのに。
世界の闇は私達も区別しない。いみじくも世界は平等だ。
獣に襲われた者を見捨てた。衛兵に捕まった者達を見捨てた。物を盗んだ。人を騙した。
私達は主人公ではない。私達は無力な登場人物に過ぎない。
転移から約一月。一緒に転移した四十人の内、逃げ出せた者のは十人に満たない。
更に半年。この世界に順応できた者はきっと数人だろう。
開くだけでなく読んで頂き、誠にありがとうございます。