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よく判らないが
炙り出し、というのをハルトは初めて体験した。
・・・と言っても、彼が思っていたよりもずっと簡単で、存外、つまらないものではあったが。
何せ、画としては地味なことこの上ない。
火を熾こして、それで紙を翳すだけなのだから。
まあ、でも何であれ経験は大事である。
実践しなければ解らない事も山ほどあるわけだから。
と、ひとまずその事は置いといて、本編に戻る事にしよう。
そうして、炙り出しを行った紙に、俺と桜海は何か、文字のような何かを見た。
『┣エ○┗\∃∠⊃上』
なんだこれ・・・?
謎が謎を呼ぶのだった。