暴走した感情
同刻、博麗神社。
「おいおい……勘弁してくれよ、私まだ数十回しか戦闘経験無いのに」
「充分あるじゃない。あと今更だけど、魔除けの札をあげるわ」
「私自身魔なんだが……まぁ良いか、
スペルカードに出来るかな?」
「好きにしなさい」
神社の中では色々と危ないので、外に出て戦う事にした。
これは湖季も承諾した。
「じゃあ……まず、緑野。
あんたから行きなさい」
「うぇ!?何で!?」
「実力を確かめるためよ」
「来るなら来なさいよ、下等者」
「まだ下等者なのか私!?」
「……」
またもやシカトされた。もうやだ。 by緑野
「じゃあ……行くぜ?
魔符「マジックボム」!!」
緑野がスペルカードを宣言すると、
正方形の固形物(名前からして恐らく固体化した魔力だろう)が
前方に数個放たれ、爆発した。
「……やったか?」
緑野が明らかに死亡フラグの台詞を呟くと、
急に真正面から飛んできたレーザーに被弾してしまった。
「……超光「蠍のアンタレス」」
「いってぇ……油断したぜ……」
「油断しすぎよ、緑野。
今度は私が相手するわ」
緑野は後ろに下がり、霊夢はスペルカードをかまえた。
緑野はスペルカードって先に宣言しなきゃいけなかったよな?と思っていた。
「行くわよ……
霊符「夢想封印」!」
霊夢がスペルカードを宣言すると、カラフルな色の光の玉が
湖季に向かって飛んでいった。湖季は走って避けようとしたが、
「え?これ追尾!?マジ!?って
きゃああああああああああああ!!」
そして、霧雨湖季は被弾した。