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ⅩⅤ:懐かしの小屋

「先生☆ 前回のあらすじ聞きたいZE☆」


「ハハハ☆ 任せNA☆」


・フラグ立てんな!


・シズクが倒れている!


・神様テメェ!


・ギガントベアー軍団!?


・キャルトin巨斧&キャロルin巨槌!


・重なる=戦闘モード!


・出す場所色々間違ってる!


・シズクを助けた(ただし迷ってる)!


「こんなもんだZE☆」


「サンキューだZE☆」

 ~~前回のあらすじ~~


 無事、魔王四天王+その他を撃破した(匿名希望)は、ショボン・キリー・ネミー・女子4人を引き連れて、『聖剣:えきゅすきゃりばぁ』を手に、魔王の元へ歩いて行くのだった……


 ~~あらすじ終わり~~



 ****



「ちょっと待て! いきなり別の話が始まってるんだけど!? どうなってるのこれ!?」


「おにーちゃんどーしたの?」


「なんだかへんですよっ?」


 画面の前の皆様! 正しいあらすじは話の初めの先生と生徒のミニコントのヤツだよ! by名無し(仮)。


 ……まぁ、そんな事は横に置いてから空の彼方に蹴り飛ばしまして。


 はてさて、現在地は……『Ⅴ:Let's 自己紹介』~『Ⅶ:月夜の戦い』間に泊まっていた、例の小屋です。 3時間位歩いてたら着きました。


「うぅっ……ここは……?」


「シズク、起きて大丈夫なの?」


「うん……」


 そんな事をしている間に、ギガントベアー軍団を倒してからもずーっと気絶していたシズクが目を覚ます。


「……あれ? 魔物使いさん? 何で?」


「いや、このポニーテールが助けを求めてきたんでな。 ……ちなみに、こっちの金髪ツインテールはキャルトで、こっちの銀髪ツインテールはキャロルだ」


 それぞれ、指で天真爛漫を体現したような2人を指す。 すると、2人共元気に自己紹介。


「キャルトだよ!」


「キャロルですっ! シズクおねーちゃん、よろしくおねがいですっ♪」


「【精霊族(エルフ)】のシズクです。 よろしくね」


 そう言って、互いに握手をする3人。 その時、3人の表情が一瞬ピクッとなったような気がした。


「そういえば、話は変わるが……キャルトとキャロルのアレ(巨斧と巨槌)は何なんだ?」


 皆様の気になっている事を、代表して聞いてみました。


「「えーっと…… おとーさんにもらったの!」」


 ……この子達のお父さんって魔王かなんかなのか?


 その後、様々なフラグを立て、回収に追われる作者の苦労を嘲笑いながら、睡魔と外の闇とトウカの一言によって、僕は眠りについたのでした。


 ……あ、見張り番は誰がやったのかって? ジャンケンで10連敗したトウカがやってくれる事になったぜ♪ ざまーみろ♪



 ****



「……ください。 魔物使いさん、起きてください(ヒソッ)」


「んんっ……シズク……?」


 深夜、月が頭の天辺に昇る頃。 シズクがいきなり僕を揺り起した。


 周りの皆様はぐっすりお休み中。 ……ってか、一部屋しかない小屋っていう設定なのに、皆して布団を敷いて寝れるなんて……随分広い小屋だな(むしろ大屋?)。


 そんな事より、何でシズクが僕を起こすんだ? ……この状況はまさか、(良い子は見ちゃダメッ!)な事をされるのか!?


「あの……1つお願いが……」


 顔を近付けて、そんな事を言ってくるシズク。 僕の心拍数はうなぎ上りです。


「な、何でございましょうか……?」


「あの……その……」


 少しもじもじしながら、僕の耳に口を近付けると、とても小さい声で言った。


「…………私に……魂をください(、、、、、、)……」


「はいっ?」


 え? 何と言いました?


「だから……私に、貴方の魂をくださいっ!」


 シズクが強く言い切ると共に、どんどん力が抜けていく!? しかも抱きついているせいで抜け出せないし!


「なっ……!?」


 僕が困惑していると、急に声色を変えて、シズクが言った。


「……フフッ。 さようなら。 哀れな魔物使いさん♪」


 月明かりに照らされたシズクは、銀髪で真紅の目をしていた。 ……何この展開。

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