ⅩⅢ:質問からの~?
「せんせ~、復習ぷり~ず~」
「……君は真面目に授業を聞いているのか? ……まあいい。 前回のおさらいだ!」
・どれにしようかな神様の言う通りにはあえてしない!
・僕を探してる!?
・報酬:1000万!
・ギルドの中は走っちゃダメぇえええっ!!(ドドドドド)
・少女2人が僕を召喚!?
「今日の復讐はここまで!」
「せんせ~、復習の字が違いま~す」
「……さて。 お2人に質問です」
「「はーい!」」
ギルド内にたくさんあるベンチに3人で座り、僕は笑顔で手を上げるキャルトちゃんとキャロルちゃん(気になったので聞いたところ、金髪ツインテールの方がキャルトで、銀髪ツインテールの方がキャロル、との事)に顔を向ける。
さて、質問その1。
「何で君達は僕を召喚したんだ?」
「え~っと、どうしてだっけ?」
「わかんないですっ……」
「う~ん……。 じゃあ、あそびたかったから!」
「じゃあって何なの!?」
え~、こほん。 ……気を取り直して、質問その2。
「ショボンとは知り合いなのか?」
「「うん! おともだちだよ!」」
「ピュイ♪」
……なるほど。 馴れ初めとか聞いた方が良いかな?
「じゃあ、あっちいこっ♪」
「はいですっ♪」
「ピュイ♪」
「ピャピ♪」
「ピー♪」
「あ、ちょっと!」
僕の質問に飽きたのか、向こうに走り去って行ってしまう2人+3匹。 もっと聞きたいことあったんだが……
「はぁ……ん? あいつは……」
なんとなく辺りを見渡すと、見覚えのあるポニーテールがいた。
することもないので、近寄って声を掛ける。
「よぅ、トウカ」
「えっ? ……あ。 アンタ丁度良いところに来たわね」
そう言って、ホッとしたような表情になるトウカ。 ……あ、なんか厄介ごとに巻き込まれそうな予感。
「実は、今日もシズクと一緒に森に行ってきたんだけど、その時にまたギガントベアーが現れて……1匹だったら何とかなるんだけど、群れだったからどうしようもなくて……」
ギガントベアーの群れって…… 森のボスっぽかったのに、何匹もいたんだ……
「それで、シズクが囮になってくれて助けを呼びに来たら、アンタが話しかけてきたって訳」
なるほど。 ……まぁ、僕が行ったところで【土下座】しかでき無さそうだけど。
「おにーちゃーん! いっしょにあそぼー!」
「キャルトーっ! おいてかないでですーっ!」
「ピュイー!」
「ピャピー!」
「ピー!」
と、謀ったような絶妙のタイミングで僕以外の方々も到着。 どうせ呼びに行こうかと思ってたから丁度いいや。 ……ってか、アンタもロリコンの人を見るような目で僕を見ないで!
「……って、今はそんなことどうでもいい! ショボン、キリー、ネミー! 今すぐ森へ行くぞ!」
「「「ピ?」」」
「うん。 そのスライムが付いてきてくれたら心強いわね」
さいですか。 僕は戦力外ですか。
「ねーねー! わたしたちもつれてってー!」
「ボクもいっしょにいきたいですっ!」
項垂れている僕の隣で、2人娘が元気に騒いでいる。 その元気の1~10%を僕に分けてくれ。
「う~ん…… 気持ちは嬉しいけど、君達が行っても……ねぇ?」
そう言って、トウカは僕に『この子達をどうにかして置いてきて』と目で訴えてくる。
ちくしょー! 僕が言おうとした事を一言一句間違えずに言うなんて! 後でボコボコにしてや……ん? トウカがなにか目で言ってる。
(ボコボコにしてやるですって? アタシの武器が拳なのを忘れてないかしら? ねぇねぇねぇねぇ(以下略))
あいむそぅりぃ。 喧嘩には勝てそうな気がしなくなりました。
まぁ、そんな事は置いといて。
「えーっとねぇ……僕達が今から行くのは遊びじゃないんだぞ? だかr「おっきなくまさんとたたかうんでしょ? そんなのかんたんだよね!」
「うんっ! すらいむさんでもたおせるのに、おにーちゃんとおねーちゃんはたおせないのっ?」
話を聞いてたのかとかそういうツッコミは差し置いて、心にグサッと来ました。
「あ、あぁ! 大っきな熊さんね! よよよ余裕だよななななな! はははははっ!」
「えええええぇ! ああああんな熊、ゆゆゆ指先いい1本で倒せるわよよよ! あはははは!」
まずい。 2人して動揺が隠せてないぜ!
「ははは早く行かないとシズクがヤバいんじゃね!? さぁ行こう、すぐ行こう、即座に行こう!」
無理矢理グダった感を締め括って、いざ行かん<惑いの森>へ!