世界など、滅んでしまえ!by神姫
かなり遅くなってしまいましたが、どうぞ
あの後、爆弾発言をした神様を一発殴ってからその場を瀬名と橘に任せ、俺は買い物に出かけた。
あの神様はすごい荒れてたな。「余が人間になるなどありえん!なんでじゃ!」とか結構錯乱してたな。しまいには「余が神でない世界など滅んでしまえ!」とかいってたな。
ああ、これからどうしようかな、と現実逃避になりかけていると、珍しく風花にあった。
「おお風花、こんな所でなにしてるんだ?」
「スーパーに来ているんだから買い物しかないよ」
とくすくす笑いながら返してくる。
「お前がおつかいだなんて珍しいな。」
「今日はお父さんもお母さんもいないからね。それで何かあるかなって見に来たんだよ。」
ああ、だからここにいるのか。
「葉ちゃんは朝ごはんの買い出し?二人分にしちゃ量が多い気がするけど。」
「ああ、ちょっとした事情で5人分作らなきゃいけなくなってな。」
「ふぅん、まあがんばりなよ葉ちゃん。」
何を頑張れというのだろう。たまにこいつは意味のわからない発言をするからな。
「じゃあねー」
そういって風花は駆け出して帰って行った...転ばなきゃいいんだがな。
家に帰ってきた。今から朝ごはんを作るのは異様にだるい。だけど作らないと説教されるしなぁ、朝からテンションがダダ落ちだ。いや、朝だからか。
玄関を開ける。まず真っ先に目に入ってきたのは、満面の笑みの、浴衣を着たユニ(擬人化)だった。
「おかえりなさい、ご主人さま♪」
.....やべぇすごい可愛い。ご主人さまとか言われたの初めてだし。...当り前か。
「えーっと、なんでご主人さま?」
「そりゃぁ私を飼ってくれたんですからご主人さまですよ♪」
...まぁいいか。悪い気はしないし。
靴を脱いで玄関に上がる。そこからリビングにいく。
そこには、瀬名と神様(自称)がいた。
「ああ、兄さんおかえりなさい。」
「遅い!とっとと朝飯の用意をせい!」
相変わらず偉そうだなこいつ。
「橘は?あいつどこいったんだ?」
「橘さんは用事があるっていってどこかにいきました。」
話していると、玄関から音がする。
「ただいま。」
橘のご帰還だな。
とりあえず飯を作るか。
それから30分後....
「おいしいです!ご主人さま!」
「ふ、ふん!及第点といったところじゃな!」
よかった。一応好評みたいだな。反応が対照的だが。
「そういや、お前たちのことをなんてよんだらいいんだ?」
ずっと疑問に思ってたことを聞く。ユニはユニでもいいが神は何と呼べばいいんだろう?
「私はそのままユニでいいですよ。」
「余は神姫じゃ。よく覚えておけ。」
神姫か、よく覚えておこう。
「ユニと神姫さんにも旅館を手伝ってもらうことにしたんです。猫の手も借りたいほどですから。」
それはいい考えだと思う。問題はこいつがちゃんと接客できるかだな...
「む、お主どうしてそこで余をみるのじゃ!余を信用できぬというのか!」
ああ、信用できない。特にその態度が。
「っていうかお前一応神様なんだろ。旅館に人を集めるくらいできんのか。」
「できん!」
言い切りやがった。
「そんなことができておるなら、余はもっと立派な神社でおるわ!」
役に立たねえな、こいつ。
朝飯を食べ終わった俺達は旅館の準備を始めていた。そろそろ旅館を始めないと金がなくなっちまう。
ユニと神姫には瀬名が接客のことを教えていた。ユニはすぐ覚えていった。意外に神姫もすぐおぼえてたな。腐っても鯛、いや神か。
俺は橘に料理を教えている。料理を作れるのが二人もいれば安心できるだろ。
橘は宇宙人だけあってすぐに覚えていった。なにげにこいつら学習能力高いな。
これなら旅館も十分にできるな。旅館経営に向けて、ラストスパートをかけるか。
ごめんなさい!すごく遅れてしまいました!それにいつもより短いです。
できることならこれを読んで感想をいただければ幸いです。