ゲーム部?なんだそりゃby葉
投稿が遅れてしまいました。すいません。
橘ファンクラブの奴らから逃れてきた俺は、またしてもまずいことになってしまった。
状況を説明しよう。
ファンクラブの奴らから逃げてきた俺達は、手を繋いだままクラスに入ってしまった。
そのせいでクラスの奴ら(特に結城)にすごく質問されていたりする。
「おい葉!お前橘さんとどういう関係なんだ!とっとと答えろ!」
「そうよ!ちゃんと答えなさい葉!」
結城と千尋がうるさい。橘の方もけっこう質問されてんな。ほとんど答えになってない答えを返してるけど。
「別に何でもねえよ。ただの同居人だ。」
ファンクラブの奴らにいったセリフを結城や他の奴らにも言ってやる。
「「死ねぇ!!!!!」」
「なんでだよぉおおお!」
「うるさい!橘さんといっしょに住んでいることが罪なんだ!今から橘朱莉ファンクラブ名誉会員のこの俺が粛清してやる!!!」
「そうよ!葉もなんで橘さんと同棲してるのよ!この女たらし!!!」
あぶねぇえ!こいつらそこら辺にあるもの見境なく投げてきやがる!よけるので精一杯だ。っていうか、結城名誉会員なんだな、ファンクラブの。
その騒動は結局先生がくるまでずっと続いていた。
「部活ぅ?」
「そう、ゲーム部。」
帰りのHRが終わり、とっとと帰ろうとしていた俺に晴人がそんなこと言ってきた。
「今ゲーム部人数が僕一人で困ってるんだよね。だから葉、入ってくれないかな。」
「別にお前一人でもいいだろ。学校で堂々とエロげーができるんだし。」
「葉、知らなかったの?この学校の部活って3人以上いなければ廃部になるんだよ。」
そうなのか、知らなかった。
「で、なんで俺なんだ。ほかの奴らでも誘ってやれ。」
「結城は絶対にさぼるからだめでしょ、千尋も部活の助っ人で忙しいし、風花ちゃんは習い事があるし、消去法で葉しかいなかったんだよ。」
「そうか、すまんな。俺はダメだ。」
「えぇ!そんなまってよ葉!お願いだからはいってよ!」
晴人が本気で俺ににお願いしてくる。珍しい。それほど切羽詰ってんのか、こいつ。
「わかったわかった、だからそんな小動物的な目で俺を見るな。」
「ほんと!?絶対入ってよ葉!」
そう言って、速効で帰っていった。まったく、俺が入ったってどうせ二人なのにな。それともあと一人くらいならあてがあんのかな。
瀬名と橘いっしょに夕飯を食べている時に、そのことを瀬名に話した。だめだろうと思っていたが、案外あっさりOKをもらってしまった。
「瀬名、いいのか?旅館の方はどうするんだ?」
「学校が終わるのがだいたい3時くらいです。そして、私たちが旅館をやりだすのは5時からです。2時間も時間が余りますから、別にいいんです。それにゲーム部には、私も入っていますし。」
驚いた、こいつゲーム部に入っていたのか。俺の知らないとこでいろんなことをしてるな。
「で、橘さんはどうします?ゲーム部にはいりますか?はいらないのだったら、家の鍵をわたしますけど。」
「私もはいる」
なんと、橘もはいるんだな。にぎやかになりそうだ。