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さぁ、血で血を洗うパーティのはじまりだぜぇ!by結城

すいません.....。パソコンがずっと手元になくて。

やっと最近帰ってきたばっかりなんです。


そんなことは置いといて、次話、どうぞ。

............照明が落とされる。閉めっ切っているカーテンのせいで真っ暗だ。

っざ、という音がして、誰かが壇上に上がる。

スポットライトが壇上に上がった人物を照らす。

壇上の人物、生徒会長赤峰瑠花は一度大きく息を吸い込んで、声高らかに宣言する。

「これから、高原学園体育祭を行います!」

その宣言とほぼ同時に、周りが騒ぎだす。体育館の中が熱気に包まれる.....



葉side

去年も思ったのだが、体育祭の会式の言葉だけで盛り上がりすぎじゃないだろうか。

そして、会式の言葉を言うのにスポットライトまで持ち出すのはやりすぎじゃないだろうか。

まぁ、そんなのはどうでもいい。

それよりも野球と強姦野郎の事を考えなくてはいけない。

ここの体育祭は三日間にわたって行われる。

そのうち、グラウンドの半分で、野球やらサッカーやらが行われる。午前中に野球、午後にサッカーそんな感じで。

で、野球は今回結構な数のチームが参加しているということで最後の一日はずっと野球だ。

つまり、会長と一緒に犯人捜索できるのは、一日目と二日目、要は今日と明日だけだ。

.....しかし、なんで俺は説明口調なんだろうな。








開会式が終わり、俺たちは外に出ていた。みんなちゃんと揃っている。

俺は、ルールの確認ついでにさっきもらったトーナメント表を見てみる。

一回戦、二回戦、準決勝、決勝と優勝まで四回も勝たなければいけない。

ここは外部参加もありだからチーム名がある。

.....にしても、深見温泉旅館はないだろう。宣伝目的でも、もうちょっとましな名前がよかった。

そして、高原生徒会っていうのは会長のチームだろう。

生徒会の人たち、会長に巻き込まれたのだろうか、ご愁傷様、とだけ言っておこう。

「けっこう勝たなくちゃいけないなね」

「まぁ、そんなもんでしょう。それより、そろそろ一回戦です。気を緩めないでいきましょう」

「そうだね、そういや、一回戦ってどこ?」

そういや俺も一回戦の相手を見てなかった。ナイス、晴人。

「ええと、これによると一回戦の相手は高原商店街ってなってるね」

「......まさか、俺たちと全く一緒の考えじゃないだろうな」

「そのまさかじゃろう。まあ良いわ、余らにたてついた事を後悔させてやろう」

「そうです!ぼこぼこにしちゃいましょう♪」

神姫、調子に乗るな、ユニ、物騒なことを言うな。

「......頑張る」

「おう、頑張れ」

橘にエールを送って、俺も集中することにする。





「整列してください。今から高原商店街と深見温泉旅館の試合を始めます!」

互いに一礼して自分のベンチに帰っていく。俺たちは先攻だ。

「では、言ってくるかの」

神姫がバッターボックスに入る。

向こうのチーム、半分くらい大人だ。まぁ大丈夫だろう。橘がいるし。

ボールが投げられる。中くらいのスピード。

「ストライク」

一球目はストライク。次だな。

投げた、ボールはさっきより早い、そのせいでタイミングが狂ったのか、ピッチャーの目の前にゴロがいった。ピッチャーはそれを拾ってファーストに入る。

「アウト」

「くぅぅぅ」

神姫が憎々しげにピッチャーをにらむ。おい、やめろピッチャービビってるじゃないか」

次、晴人がバッターボックスに入る。

投げた、ボールは神姫を打ち取ったのと同じ速さだ。

晴人は打つ....ふりをして、バットにボールを当てて全力でファーストを狙う。

「バント!?」

向こうのチームが驚く。それも当然か。晴人完全に打つモーションに入ってたからな。

意表を突かれた相手はワンテンポ遅れてファーストに投げる。

「セーフ!」

「よし、良くやったわよ晴人!」

千尋が意気揚揚とバッターボックスに入る。

ピッチャーが心なしか緊張しているんのを見ると、千尋のことを知っているんだな。

ピッチャーが、投げる。

それはさっきのボールより遅く......途中で曲がった。

カーブか!!?

しかし、千尋は気にした様子もなく、思いきり打つ。

打たれたボールはフェンスを越えた。ホームランだ。

「よっしゃー!」

次のバッターである結城が盛り上がる。

「千尋、良く打てたな」

「あれくらい打てなかったら助っ人になんていけないからね」

ふうん、そういうもんか。




そこからは、まぁ、何というか、ひたすら相手を可哀そうだと思った。

まず、結城がスリーベースヒット。橘もスリーベースヒット。俺もヒットでこっちは4点とった。

当たり前のようにユニと風花がアウトになり、チェンジになったんだが........

橘の剛球を打てるのなどそうそういない。いたとしても内野を絶対超えない。

そういうわけで、三人で交代。

そして、次は神姫が打ち、晴人が打ち........とずっとそれの繰り返しだ。たまに一回とれるアウトとユニと風花のアウトでチェンジになるが、また三人で交代。

最終五回が終わった時の結果が、

「13対0で深見温泉旅館の勝ち」

本当にかわいそうだった。最後なんか若干泣いてた。




.........こんな、虚しい野球をしたのは、初めてだ。


どうでしたか?

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