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あーーはっはっは。by赤峰生徒会長

何気に新キャラが出てきます。今度神姫やユニをまとめた登場人物紹介をしようと思います。

学校の授業が終わって、普通ならゲーム部で過ごす旅館前の大事な休息時間、俺たちは近くの市民グラウンドに来ていた。

瀬名はこれから毎日ここで練習しますよ!とか意気込んでいた。おれにとっちゃ疲れるだけだがな。

「葉!ちょっとはやる気だしなさいよ!」

千尋からの喝が飛んでくる。しかし仕方がない。めんどくさいものはめんどくさいのだ。

「まずはノックからするぞー」

結城に声で練習が始まる。みんな(風花以外)はたんたんとボールを捕まえる。

俺もまぁ一応は真面目にはする。

が、途中でだらけてくる。どうもやる気が起きない。そこで、ユニから(ある意味)もっともな質問が飛び出してきた。

「い、一塁って何ですか!?バックホームってなんなんですかー!?」

そういや、野球のルールを一切説明していなかったな。そこで俺と風花(ベンチに座っていた)で橘、ユニ、神姫に簡単な野球教室を開く。

べ、別にさぼりたくてやってるわけじゃないからな!?風花一人でも大丈夫なのに無理やり入ったとかそんなんじゃないからな!?

「はーい、みんな注目してくださーい」

風花の声が響く。橘たちはベンチに座ってなぜかあった黒板を見ていた。

「簡単なものからいきますねー。まずこれが一塁で・・・」

風花の講義が始まる俺は時々相槌を打ったり、ちょっとした補足を入れる役目だ。






少しして、

「ここら辺で一旦休憩にしますよー」

風花の間延びした声を聞き、俺たちは休憩に入る。

向こうの練習も終わったようだ。まあ後ちょっとで旅館に戻らないといけないしな。

「葉、聞きたかったんだけど、何でそんなにやる気がないの?」

晴人からの唐突な質問。周りのみんなも、そうじゃそうじゃ!とか、.....気になるとか声を上げる。

「まあ何つーか、一番の原因は会長がいることだ」

「会長ってあの?」

千尋が尋ねてくる。

「ああ、その会長だ」

「何がそんなに嫌なんだ?あの会長相当美人じゃないか」

「結城、お前はあの人の事を知らないからそんなことが言えるんだ」

全くあの会長のせいでどんだけ俺が苦労したことか。

会長、副会長より俺に仕事を押し付けてきたからな。たびたび会長と二人っきりで徹夜していたしな。

「でも、まぁ葉ちゃん。会長さんが野球するとは限らないでしょう」

だが、胸のあたりがざわめく。いやな予感がする。

「それより兄さん、早く帰りましょう。間に合わなくなります」

おお、もうそんな時間か、俺達は早々に旅館に引き上げるのであった。





旅館に引き上げる途中、結城たちと別れてから少ししたところで俺は買い物することを思い出し、一人でスーパーに向かっている。

まぁ買うものはだいたい決まっているから早く終わりそうだな。

スーパーにつき、店内を物色していると、突然後ろから声をかけられた。

「あら、深見葉じゃありませんこと」

.....このお嬢様的な話し方。そしておれをフルネームで呼ぶ人は一人しかいない。俺は恐る恐る後ろへ振り向く。

「こっちへ向くのが遅いですわよ」

生徒会長、赤峰瑠花その人だった。

「何してるんですか、会長」

「見てわかりませんの、買い物ですわよ」

会長の家はこのスーパーから遠い。そして会長の家からこのスーパーまでコンビニなどは一切ない。

おおかた、両親がどこかへ出かけてて、ご飯がなかったから買いにきた、あたりだろう。

「それより深見葉、あなた野球で出るらしいですわね」

.....まずい、いやな予感が現実味を帯びてきた。

「え、ええ、それが何か?」

「それは奇遇ですわね、実は私たちも出場するんですの。野球で」

いやな予感、的中。

「ちょうどよかったですわ。貴方、負けたら生徒会へ戻りなさいな」

「いやですよ!旅館だけでも手一杯なのに、これ以上生徒会なんてできますか!」

「だめです。これは命令なのですよ、深見葉。もう決定事項なんですの」

そういって赤峰生徒会長は過ぎ去っていった。

......やっぱり、今年の体育祭は疲れそうだ

生徒会の一存のリリシアさんっぽい新キャラでした。では、感想待ってます。

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