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本格始動!これが深見温泉だ!

すいません!9月はバタバタとしたことが多かったので投稿できませんでした。

これからは頑張っていきたいと思います。

五月の第一日曜日、俺達は、旅館の最後の準備に取り掛かっていた。

「ああ...やっと始まるんだな」

俺は感慨深くそう呟いた。

「ええ、まだ客のめどは立っていませんが、まあ大丈夫でしょう。」

「しっかし、色んなことがあったもんだ。まだ開館前だってのに旅館をする気がなくなるくらいにな..]

本当に色々あった。主に神姫がおこした不祥事だが。

「一度は旅館が物理的に潰れかけてたりもしましたもんね...」

ユニの悲しい愚痴が聞こえてくる。全く、もっと早くに開館できたのにあいつのせいで二週間くらいおくれたしな。

「これ、葉!さぼってないでとっとと働け!」

今までおきた不祥事の半分以上の原因の奴が俺に向かって命令してくる。やれやれ、何様のつもりだあいつは。

「神様じゃ!」

うおっ心を読まれた!?こんな地味なことには本当にスキル高いな、あいつ。

そんなこんなで最後の準備をしていく俺たちだった。







「.....終わった」

ああ、やっとか.....

俺はため息を吐きながらその場に腰を下ろす。

今は昼の十二時を少し回ったところだ。

「これで明日から会館できますね」

「.....お腹すいた」

今日は朝から何も食っていない。腹が減るのも当然だろう。

「葉!とっとと昼飯を作らぬか!」

あいつに命令されるのはしゃくだが、仕方がない。俺だって腹が減っている。

「なにかあるかな...」

冷蔵庫の中はぎりぎり五人分の食材が揃っていた。

「ほいほいっと」

俺は空腹のせいか、いつもより調理時間が短くなっていた。早く食いたいからな。

そうしてできた料理をリビングに並べて、俺達は昼飯を食った。




...翌日。

今日は学校を休んでいる。記念すべき一日目だ。今日くらいは朝から居たって問題ないだろう。

客は昨日の午後、瀬名が見つけてきてくれた。...ネット経由だが。

それでも0よりかはましだろう。三グループほどが来る予定になっている。

全部泊まらずに宴会をしにくる。

しかも一つのグループは昼間っからやるらしい。暇なんだろうか?

まぁいい。俺は宴会で出す料理の仕込みを橘とユニと一緒にやっている。瀬名はこの旅館のホームページ作りと宣伝をしている。神姫はそれを見学している。

二人とも掃除くらいしてくれたらいいのに。っていうかホームページくらい準備の時に作っておけよ。

とりあえず出すのは魚中心のものか、...無難に刺身とかにしておくか。ついでに寿司をちょっとだけつくってだしゃ十分だろ。ふと、橘とユニを見てみる。橘は俺と一緒の魚料理をてきとうにつくってくれと頼んだはずだ。

「...橘、それは何だ」

「...ムニエルと押し寿司」

「和風か洋風かどっちなんだよ...」

橘には和風か洋風どちらかにそろえることを教えた。んでもってムニエルはあきらめて押し寿司にしてもらった。俺和風のだったし。

とりあえずムニエルの他に和風のものをつくってもらって、それからユニの方を覗くことにした。

すごかった。というか、悲惨だった。

ユニには二つ目のグループの要望で肉料理をつくってもらっていた。

それが、何があったらこういうふうになるんだ。

ユニのいるところの周辺だけ赤い液体や緑の液体、果ては得体のしれない動く物体まであった。

それでいて、料理はきちんと完成している。

俺はユニを正座で座らせ説教を開始した。

「ユニ、どうしたらああなるんだ」

「普通に料理をしていたでけですよ」

「だったら何だよあの戦場は!」

液体はまぁいい、いやよくないけど、今はまぁいい。

それよりあの動く物体は何だよ!怖いよ!どうした料理つくってて動くものができるんだよ!

「ぅうう、ご、ごめんなさい...」

うっ、ユニが涙目で俯いている。こっちは非が全くないのにすごい罪悪感がある。

「ま、まぁこれから直していこうな、」

俺はできるだけユニを慰めながら説教するのだった。...なにやってんだ俺。




昼。旅館の玄関が開かれる。瀬名とユニがお出迎えする。橘は無愛想だし、神姫は性格があれだから消去法でこうなった。

俺は一応仕事スマイル100パーセントの顔で挨拶する。

「いらっしゃいませ!」



とりあえず旅館準備は終わりです。次は学校の体育祭編になる予定です。

できることなら感想をください。お待ちしております。

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