ある朝の風景
春休みの最終日_これから高校2年生になろうという俺、深見葉は、
「なにかんがえてんだくそおやじーーーーーーー!!!!!!!」
とりあえずさけんでました。
事の発端は、親父がこんな手紙を残していったからだ。
「葉へ、母さんといっしょに世界中を旅してくる。旅館のほうは頼んだぞ。」
この手紙が朝、リビングに置いてあった。それを見付けた俺はただ、ひたすらに混乱していた。
「バカか!俺の両親はバカか!だいたい明日から学校が始まるのに学費はどうしろってんだばかやろーーー!!」
さらにこんな手紙も落ちてきた。
「PS学費はおくってやるが、生活費は、旅館をついで稼いでくれ。なんせ旅行費でいっぱいいっぱいだ。」
「本格的なばかか!生活費もいっしょにおくってくれよ!」
俺が一人で騒いでると妹の瀬名が起きてきた。
「兄さん、朝っぱらから何騒いでんですか。うっとうしい。」
瀬名は寝むそうに目をこすっていた。
「いやお前も見てみろって!そしたら俺の気持ちもわかるから!」
俺に指示され手紙に目をとおす瀬名。
「ああ、これのことですか、こんなことでいちいち騒ぐんじゃありません。」
諭された。これじゃどっちが上かわかったもんじゃないな。... じゃなくて
「なんでお前反応うすいの!?俺はすごく混乱しているんだが!?」
「あの親の珍行動なんていつものことでしょう。それに、私はこのことしってましたし。」
「えっじゃあ知らないの俺だけ?」
「そうですね」
「いやなんで俺に知らせてくんねーの!?」
「お父さんが、知らせないほうが面白そう、といって知らせませんでした。」
「あのバカおやじーーー!!!!!」
なんだよあのオヤジ!?せめて家空けるくらいはいえよ!俺旅館の経営なんてできないぞ!?
「っとそういや旅館のほうはどうするんだ?おれは何にもできないぞ?」
「そこら辺は私がお母さんから教わりました。私に任せてください。」
「じゃあ、おれはなにをすればいいんだ?」
瀬名に聞くと、
「料理でもしていてください。できるでしょう?」
と言われた。とりあえず俺のやることは決まったな。
「明日の学校の準備があるので、この話はいったん置きましょう。兄さんもどうせ何もしていないんでしょう?それをやってきなさい。」
妹に命令された...でも瀬名の言うとおりだ。なんせおれが通う学校(瀬名がこれから通う学校でもある)は、なぜかたくさんの準備が必要になる。
去年は、準備だけで一日終ってたな。どうせ今日はそれでつぶれるだろうから早めのやっておこうか。
結局一日全部つかっちまった。
俺は、明日からのことについて心の中で溜息をはきながら考えていた
自分にとってこれが初投稿です!
どうか、温かい目で見守ってください。