退国まで一か月
義務教育の国語で一番ためになったのは、○○を学ぶ意義について学ぶやつだったな。小説とか説明文とか。でも、カメラと人に囲まれながら授業するのはずかったな。
流石に、そんなすぐとはいかないらしい。良かった。まぁ、良くはないけど。
そして、へんな箱が部屋に届いた。ちょうど部屋にこもって調べ物しているからすぐにうけとれたな。
なんだこれパーカーのついたマントと制服っぽいデザインの動きやすそうな服と帽子そして手袋、ブーツが一セットずつ。手紙が入っていた。なになに
「すまない、先に予定している組織の正装を送らせていただいた。いま、立て込んでいて情報の整理が終わっていないためまた後日になる。」っと、ちょっと着てみるか。
お、結構いい感じだ体になじむ、あっと帽子が、、、っと、
創造金に魔力を注いで伸びる腕のように展開して拾い上げる。
なかなか上達してきたんじゃないかな、魔力の扱いにもだいぶ自信がついてきた。
服を着てみて鑑定してみると、暗視効果、身体強化〈中〉、自動再生〈弱〉、隠密効果といろいろついていた。この効果から、夜にこそこそやる感じだねー。性に合わないけどまあ仕方ないかな。
感傷に浸っている場合じゃないのは、わかっているけど、っなー。こんなこと書かれてたらねー。
一冊の本が、人の考えを大きく変えることは義務教育で学んだけど、たった一文でこんな気持ちになるとは思わなかった。「黒の魔力が世代を焼き、苦しみの権現となり、空を生み出す。」 「魔力の歴史」の5章の一小節より。
いかにファンタジー内の文献にありそうな感じだけど、この本は信用できる。魔力についてを自分の体と本で読み比べしてて一番信用ができる。
友達が死ぬのは途方もくれないくらいの闇に葬られるくらいに苦しいと知っている。それがもし、自分のせいだとなるともう立ち直れないよな。ただの国立の中学生に何がわかると思うけどな。
っむっと。ちょっと外の空気吸いに行くかな。ドアを開けようとしたとき、お手伝いさんが来た。頭と胸でごっつんこした。
「イテテ、すいません。何か用ですか。」
「えってて、あ、あの。すみません。藍子様さまからご使命がありました。どうぞこちらに」
おれは、体丈夫だからいいけど、160cmくらいの身長の子供くらいの子だから少し涙目になってるな。
「ちょっと待って、『回復』
指を頭に向けて優しく触れる。すれば、赤くはれたでこが収まっていく。
魔力は、その特質をそのままぶつけるスキルと、エネルギとして空間に回路を流し込むことでできる魔法で用法を分けることができる。今のは回復させる魔法ね。
「すみません本当に、今後は結構ですので、、」
「いや、そうも生きませんせん。ずっと世話してきてくれましたし。ほんの礼です。」
「あっ、|||。ありがとうございます。では、ついてきてください。藍子様の部屋に案内します。」
廊下を歩いて行く。そういえば、名前を聞いてなかったな。
「すいません。お名前は何ですか?」
「エ、エレナです。エレナ・バリーム。って過ぎてしまいました。」
「あっ、ありがとうご、、。いや、ありがとう。エレナさん」
なんか顔赤くなってるけどかいふくまほうかけたほうがいい?だいじょぶそ?
「で、ではごゆっくり~!」
走ってちゃった。まだ名前は早かったかな一週間ぐらいいたからもういいかなと思ったんだけど。
「失礼するよ。藍子さん。」
ノックをしても返事がない。
どうしよう。
藍子さん実は耳がだいぶ悪いです。