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第4話 エルフの商人現る!! 武具を購入して装備強化

 悲鳴の場所へ向かうと、そこはゴースト系モンスターの巣窟だった。


「なんじゃこりゃあああああああああああああ!?」

「アウレアさん、ここは『恐怖の森』で罠です! ゴーストたちが女性の悲鳴をあげ、助けに来る者を捕食しているようです」


 そういうことだったのか!

 つまり、困っているお嬢さんはいなかったということか。

 いるのはバケモノみたいなゴーストだけ。


 幽霊って初めて見た……怖ぇ!!


 黒い物体がこちらに向かってくる。

 おそらくは女性の幽霊。髪は長く、不健康までな肌。まあ……幽霊だし、当然か。



【ゴースト】【Lv.15】

【詳細】

 幽霊モンスター。



 な、なんか出た……!

 目の前にモンスターの詳細が出てきたぞ。



「こ、これは?」

「それはモンスター情報です。ボクのスキルですよ」

「精霊ってそんなことが出来るのかよ」

「まあ、精霊ですから!」


 えっへんとドヤ顔を決めるニキシー。

 しかし、詳細が分かったところでな……。


「あれ、戦っても平気なのか?」

「止めておいた方がいいでしょうね。幽霊なので多分、物理攻撃は効かないかと」

「やっぱりそうなのか」

「はい。実体がないというのもあります。どうしても攻撃したいのなら属性攻撃でないと」

「属性ね……」

「はい。例えば武器に火属性を付与したり」

「できるかッ!」


 というわけで俺は命が惜しいので早々に撤退した。今はそのレベルに達していないと判断した。

 仕方ないよな。

 そもそも武器を持っていない。

 もらった剣は折れてしまったし。


 そうだ。武具を買い忘れていた……。


 せっかく金貨10枚をゲットしたのにな。


「どうします?」

「先に武具を揃える」

「それがいいでしょう。アウレアさん、無防備すぎです」


 だよなぁ。今のままでは裸で歩いているようなものだ。

 さっさと装備を強化しますか。


 安全地帯を歩いていく。


 多少モンスターがいるので弱いヤツを狩る。だが、経験値がそれほど美味いわけでもないし、ドロップアイテムも地味なものばかり。

 やはり、先にアイテムショップへ行くべきだな。


 恐怖の森を遠回りして川についた。

 橋をゆっくりと歩いていると、声を掛けられた。


「そこのお兄さん」

「……ん?」


 そこにいたのは女の子だった。

 大きなリュックを背負った可愛らしい子だった。しかも、耳がとがっている。エルフか。珍しいな。


「私はエルフ族で商人です。珍しいアイテムを取り揃えておりますよ。なにか買っていきませんか?」

「ああ、そういうこと。いいね、武器か防具があれば欲しい」

「両方ともありますよ~」


 売ってもらえるアイテムを一覧にしてもらった。



【販売アイテム】

①ゴーストキラー 500,000セル

②炎竜の鎧 1,000,000セル

③バスターソード 200,000セル

④エルフの弓 100,000セル

⑤マジックローブ 800,000セル

⑥エンシェントダガー 280,000セル

⑦賢者の杖 300,000セル

⑧-10呪われたシューズ 10セル

⑨スピアー 1000セル

⑩回復の腕輪 50,000セル



 うお……思ったよりレアアイテムが多いな。

 金貨10枚でも買い占めるのは難しいほどだ。


「アウレアさん。テスラ金貨のレートは現在一枚で100,000セルですよ」

「そうなのか」

「知らないんですか……!?」

「知らん」

「そうですか」


 なんか馬鹿にされている気分だが、確かにレートなんて知らなかった。詳しいな、ニキシーのヤツ。おかげで助かってるけど。

 でも、安いのなら買えそうだな。ここはケチるか。


「じゃ、シューズとスピアー…それと回復の腕輪をくれ」

「まいどありー!」


 最初はこんなもんだろ。

 村から旅立った冒険者も最初はボロい武具を使っていたと聞く。俺もこんなんでいいだろ。


「ありがと」

「それにしても、-10呪われたシューズを買う人がいるなんて驚きました」

「まあ、俺はどうせ呪われてるしな」

「そうなのですか?」


 商人の女の子は驚いていた。


「まあね。武具は装備してもどうせ呪われるのさ」

「変な人ですね!!」


 そんな笑顔で……。

 試しにスピアーを装備してみたところ、瞬間で【呪】となった。……なんでだよ! 元から呪われているシューズは変化ないが、ピカピカの靴になって助かった。

 回復の腕輪も呪われたが、体力を回復しやすくしてくれるようなので、ないよりはマシなアクセサリー装備だ。


「これで装備が少し揃いましたね、アウレアさん」

「まあな」


 俺の今の装備をチェックしてみよっと。



【アウレア:Lv.-21】

【頭:上段】なし

【頭:中段】なし

【頭:下段】なし

【鎧】ただのシャツ

【右手】スピアー(呪)

【左手】なし

【外套】なし

【靴】-10呪われたシューズ(呪)


【アクセサリー①】回復の腕輪(呪)

【アクセサリー②】なし


【所持アイテム】

 なし



 こんなところか~。

 少しはまともになったような気がする。



「では、私はこれにて」

「ありがとう、エルフちゃん」



 商人と別れ、俺は再び歩き出す。

 帝国はまだまだ遠いが、少しずつ強くいる。


 さっそく荒野に出てモンスターを狩る。相手はゴブリンだ。こちらに気づくと鈍器で殴りかかってくる。



『キエエエエッ!!』

「うるせぇよ!」



 スピアーで突くと一撃で沈んだ。

 おぉ! いい感じじゃん!


 確かな手応えを感じていると、すぐそばにいた冒険者(?)が話しかけてきた。


「す、すごい! あなた様はあのゴブリンを恐れないのですね!?」

「誰だ、おっさん」

「私はこの近くの村に住むアンドレアと申します。ぜひ村に来ていただき、特殊クエストを受けてもらえませんか!?」


「と、特殊クエスト?」



 なんだそれは。てか、そんなクエストを受けられる村ってなんだ? 気になるじゃないか!

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