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ハンバーグは豆腐を混ぜるに限る

 帰る途中いろいろあったが無事に家まで帰ることが出来た。


「いやービックリしたの、まさか下水道の所で不良共に待ち伏せされてるとはなぁ」

「百人相手に無双してるお前の方がびっくりだよ」


 一体どうしてかこいつが不良グループのボスになってしまった今日一日だが、取り敢えず俺は晩飯を作ることにする。

 本日のメニューはハンバーグ、ぐちゃぐちゃの肉を固めてフライパンに乗せて焼く。


「今日はハンバーグか、豆腐でかさますなよ?」

「馬鹿め、豆腐が入ってる方がふっくらとして美味しいんだよ」

「ほーん、まずかったらぶっ殺すぞ?」


 風呂上がりで眠たいのか、少しイライラしているサファイア……子供かな?


「パパー? それはでも豆腐でかさましてるのに変わりはないのであるわよね?」

「いや本当にこっちのが美味いんだって、後誰がパパだ」


 言うに事欠いてパパだと……ん?


「おい待て、なぜダイヤモンドがここにおるんじゃ」


 サファイアが座る椅子の正面、机一枚挟んでその対面にまばゆい光を反射するダイヤモンドが座っていた。


「居たら何か都合が悪いであるわよ?」

「悪いじゃろそりゃ、儂はお前の事嫌いなんじゃから」

「パパー!! サファイアが意地悪言うであるのよぉ!?」

「誰がパパだ」


 てか何でパパ?


「ん? だってやってることがサファイアの保護者であるわよ?」

「ぶち殺すぞダイヤモンド、こ奴が儂のパパじゃとぉ?」

「じゃあママ?」

「まず保護者という前提が間違っておるじゃろ、儂の方が年上じゃわ!!」


 ……実年齢が上でも精神年齢はだいぶ下だとは思うがな?


「おい何じゃその表情は……こっちは顔見れば何考えとるか分かんじゃぞ?」

「いえなんでもないです」


 くそったれ。


「……それでダイヤモンド、貴様一体何の用で来たんじゃ?」

「用が無いと姉妹に会いに来ちゃ駄目であるのわよ?」

「貴様用もなしに会いに来るタイプじゃないじゃろ」

「フフ、そうであるわね」


 言いつつダイヤモンドは胸ポケットから一封の白い封筒を取り出し机の上に置く。


「何じゃこれは」

「招待状」

「文字で書いてあるから分かるわ、誰からのという意味じゃ」

「私を信仰している人間の中にある金持ちが居るのであるのよ、そいつが開催する宝探しゲームへの招待状」

「……ほーん、行って来たらいいんじゃないかの?」

「いやいや、これは私宛じゃないのであるのよ」

「貴様が持っていたのにか?」


 変な話だな。


「これは私を信仰する者宛の招待状、それを私が預かっているであるのよ」

「はぁ……おい、まさかとは思うが」

「これ、二人で行ってくれないであるわよ?」

「断る、何故儂がお前の信仰者として行動しないといかん……最大限の侮辱じゃぞ?」

「宝の中にサファイアのパーツがあったとしてもであるわよ?」

「ぐ、クぅ……クソダイヤモンドが!!」


 サファイアは招待状を受け取りポケットの中に入れた。


「素直で助かるであるわよ」

「……本当言えばお前が貰ってきてくれるのが一番何じゃがなぁ!?」

「それは無理であるわよ、面白くないであるし……それに昔からよくなぞ解きで遊んでたであるでしょう?」

「お前が強制的に儂を閉じ込めて解かせてただけじゃろうがカス」

「空間を破ればいいのに律儀に謎を解いていたであるでわないのよ」

「解かんと拗ねるじゃろうがクソガキ」


 ハハハハ、自分も解説聞かないと拗ねるくせにな……客観視とか出来ないんだろうか?


「もう用も済んだじゃろ? ならばとっとと帰らんか」

「うーん、渡したら帰るつもりだっだのであるけれどもね?」

「はぁ?」

「ねぇパパァ? ハンバーグって何人前作るつもりなのであるのよ?」

「え? 明日の晩飯分含めて四人前だけど」

「じゃあ私も食べれるであるわね」


 どうやら晩御飯を食べていくつもりらしい……やめて欲しいんだけど。


「何で儂がお前と一緒の食卓を囲まんと行かんのじゃ!! 今すぐ帰れ!!」

「そう怒らないで欲しいであるのよ、何も問題ないであるわよね?」

「大ありじゃわ!! 儂がお前の事嫌いなんじゃって!!」

「パパァ!! サファイアがいじめるであるわよぉ!!」


 ……まあ一人分増えるぐらいは大した負担じゃないか。

 そこからもずっとサファイアとダイヤモンドが言い合いをしていたが、無視して俺は晩飯の準備を進めた。


「一度人間のひき肉でハンバーグを作ったのであるけれども、壊滅的な料理センスのせいで炭になったのであるのよねぇ」

「は!! ハンバーグ一つ作れんとは大間抜けも居たもんじゃなぁ!!」

「コンロすらつけれない奴には言われたくないであるわよ」

「なんじゃとぉクソダイヤモンドが!!」

「事実であるわよねぇ、パパ? 炭の方がまだましであるわよね?」


 そもそもどっちも終わってるし、食ってるときに人間ハンバーグの話すんのやめて欲しい……ちょっと食べづらくなっただろうが。


「おいなんか答えるんじゃわ!? ダイヤモンドを否定しろ!!」


 そんなこんなで騒がしい食事を終えつつ…………今日が終わった。

ここまで読んでいただきありがとうございます、章終了です。

ブクマやポイント、感想頂けると大変うれしく思います。

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