表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様のなりかた  作者: フルーツ牛乳
25/28

24話 ボヤ騒ぎ

殿下達が王都に帰って20日程たった ある日、カルネ宛に王都への召喚状が届いた。

内容は次の内容をとり行う旨が記されていた。


・陛下との面談。

・30~60日程度の教育。

・お披露目パーティー。

・保護者の選定。


尚、保護者に引き取られた後、生活が落ち着くまで監察官が付くとの事。


エマについては決めかねているというところか。

とりあえずカルネだけでも取り込んでしまおうと思惑が透けて見えた。

この件についてカルネに王都へ行くか確認したところ、エマと離れたくないので断って欲しいとの事。

召喚については理由を述べ中止または延期して欲しいと返事を返した。


更に20日程過ぎた頃から、カルネ、カルネの姉、カルネの保護者、フライブルグ様、宛に手紙や贈り物が届き始めた。内容は多岐に渡る。

カルネを引き取りたい。姉または保護者含めて面倒をみたい。果ては縁談の申し込み等である。

カルネの姉、保護者というのはエマの事だろう。どうやらエマの事は秘密になっているようだ。

その内容についてエマとカルネに確認をした後、フライブルグ様から丁寧なお断りの返事を出してもらった。

その後、フライブルグ様から「そろそろ動き出すだろう、注意を怠るな」と言われ、姫様を含む3人は外出禁止となった。


「あんまりです!もうすぐ新しい公演が始まるのに!」


「姫様、今は本当に危険なのです。なんとか我慢してください」


「それは分かっています!」


姫様にもエマとカルネの事情については説明済みだ。


「姫様、ごめんなさい」エマとカルネからも謝罪されると「2人のせいではないので謝らないで」と姫様は逆に二人をなだめ始めた。


「できるだけ早く事態が収拾できるように考えていますので3人とも少しの我慢です」


とは言ったものの収拾できる宛などない。

どうしたものか、頭が痛い。

そうしているとカルネとの面会を求めて直接、館を訪れる貴族が出始めた。

相手は貴族である。平民であるカルネが断れるわけもなく面会することになった。

一日、2~3件の面会が行われ、どれもカルネを懐柔する内容だった。

中にはなびかないと知ると激怒し脅しをかけてくる者までいた。

しかし面会には私が付き添っていたので大事にはならなかった。


晩餐の時にはカルネは笑顔のままぐったりしていて見ていて可哀そうだった。

見かねたフライブルグ様は陛下に現状の報告と貴族達に面会を控えるよう通達をお願いする書状をしたためた。

それからしばらくして面会が無くなった頃、厨房でボヤ騒ぎが起きた。

夜中、皆が寝静まった頃に厨房のかまどの周囲が焼けたのだ。

幸い夜番の警備が気が付きすぐに消化したので大事には至らなかった。


3人の護衛はアイリーにまかせボヤの現場を確認しに来たところフライブルグ様も来ていた。

燃えた場所をみるとかまどの前に薪がこぼれ、それが燃えたように見えた。


「不自然ですね。薪がこぼれて燃えたにしては広がりすぎていますし、床が燃えたというより床の上で何かが燃えたように見えます」


「同感だな。油を撒いたように見える」


「つまり、放火という事ですね・・・」


「外部から侵入されたか、内部の者か・・・とりあえず聞き取りだな」


フライブルグ様はヒューゴーに昨夜、館にいた全員に「何か見なかったか、何をしていたか」を聞き取りをするように命じた。


エマの部屋へ行くと姫様が「厨房はどうでした?」と聞いてきた。


「放火の可能性が高いです。まだ犯人のめぼしは立っていないので館の中でも注意するようにしてください。かならず私かアイリーと共に行動するようにお願いします」


姫様の顔色が悪くなっていく。


「犯人が館の中にいるのですか?」


「まだ分かりません。その可能性があるという事です」


その後の調査で使っていない部屋の窓の蝶番が壊れている事が分かった。

前日、確認した時には壊れていなかったので、放火犯は窓を壊し侵入したのだろうとの結論になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ