18話 エマの実力
皆さん、いつも読んでくださってありがとうございます。
昨日、初めてブックマークを頂けました。
感激のあまり何度も見返してしまいました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
これからも楽しんでいただけるよう精進いたします。
「カルネ様!すごいですわ!!」
姫様がカルネに駆け寄り手を握りしめる。
カルネは笑顔のまま戸惑っている。
「まるで英雄のようです!」
姫様はそのまま踊りだしそうな勢いだ。
いや、踊りだした。
奥様も「すごいですね」と微笑んでいる。
「では、次はエマちゃん頼む」
「どんな魔法を使いましょうか?」
そういえばエマが使う魔法を決めてなかったな。
フライブルグ様の方を見ると、フライブルグ様はふむと少し考えて「ゴブリンを倒した魔法を」とリクエストした。
「はい、ではいきます」
と言った後、ゴンッと空気が揺れ、空中に白い球が現れた。
私がこの白い球を見るのは2度目なので、しっかり観察する事ができた。
白い球の周囲には幾本もの小さな稲妻が蠢いていた。
そのうち一本が球を離れ近くにあった休憩所の屋根の角に落ちた。
おお、と騎士達からどよめきが走る。
その稲妻は名残り惜しそうに休憩所の壁を舐めると、急激に方向を変え何も無い地面に落ちる。
落ちた稲妻は、そのまま地面を走り地面に真一文字の焼けた後を残して消えた。
「すごい!雷が落ちるところを初めて見ました!」姫様が喜んでいる。
「本当に驚いてしまいました」と奥様。
「フェリックスよ、今の稲妻がゴブリンを焼いたのか?一匹焼くのにどれくらいの時間がかかった?」フライブルグ様が私に質問をしてきた。
「今の稲妻で間違いありません。一匹焼くのに瞼を瞬く暇もありません」
「なるほど・・・エマよ、他にも魔法が使えると言っていたな。最強の魔法というのはどんなものだ?」
「最強ですか?うーん、相手や状況で最強というのは変わるので、これってものは言えないですけど・・・さっきの雷でも、もっと強くなりますよ」
「先ほどの稲妻の威力があがるのか?」
「一撃の威力はそれほど変わらないですけど、同時に複数操れば威力が上がったのと同じですよね?」
「あれを・・・複数だと?同時にいくつ操れるのかね?」
「100はやったことがあります。200は難しいかもしれないです」
あれを100?1つで40匹を秒殺したよね。つまり4000匹を秒殺できると?
ごくりと唾をのむ。
ゴースアーティグス王国の戦力は動員兵を含めて10000名程度だ。
その半数を秒で殺せると・・・
「そ、それを今見れるか?」
「うーん、ここだと少し狭いので危ないです」
「出せるだけでいい。やってみてくれないか。」
「じゃあ20個ほどやってみます。皆さん出来るだけ端によってください」
エマがそう言うと空に白い球が現れる。
先ほどより幾分か大きい気がする。
そこから一瞬では数えられない本数の稲妻が地面に向かって降り注ぐ。
稲妻は生きているように、それぞれが地面を焼いていく。
稲妻が消えた後、訓練場の地面いっぱいに1から20の数字が書かれていた。
数字、書けたのか・・・関係の無い感想が浮かんできた。
「上手く書けたと思うのですけど、どうですか?」
エマが笑顔で聞いてくる。
いやいや、人の事は言えないけど上手く書けたとかどうでもいいよね?
「うむ・・・」
フライブルグ様は考え込んでしまった。




