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神風書記  作者: はつろな
1/5

プロローグ

初投稿となります

暖かい目で見てやってください










「…姉上の力が…!」




1人の美しい男が言葉を零す




男は少し高めのヒールを鳴らしながら早足でとある部屋へ駆け込んだ

男のいる屋敷には今は誰もおらず、廊下にも他の部屋にも人が見当たらない


…いや、人「は」見当たらない、としておこう



話は戻るが…


男は部屋の中心にあるベッドに視線を向けた

1人の女が眠っていた

その女の体は目で捉えるのが難しいほど透けているが、かろうじて寝ていることは分かる


深く眠っているのだろう

男が騒々しく駆け込んだというのに目を覚まさない

少しばかり桃色がかった、白い髪。美しい瞳を隠す髪と同じ色の睫毛。どれも男の姉、という名に相応しい絶世の美女だった




「姉上…どうか…どうか一刻も早いお戻りを…!」




男はその美しさを輝かせながらベッドの傍に跪き祈りを捧げる

さらりと床に届く白銀の髪の毛は月明かりに照らされ月にも負けないほど美しい


そこに詩人が居れば息を漏らし感嘆して素晴らしい詩を書いたことだろう




「…京。さぁ早く。姉上はお前をお待ちだ」




男がそう告げたと同時に、女の姿が急速に消え始めた


もはや目には見えず、そこに居ると感覚でしか認識できない



女が完全に消えた頃…

男は一筋の涙を流した。例えるなら、そう。



「月の涙」


















言い忘れていはいたが、ここは高天原。




日ノ本の国を治め、守る、神々の住む土地である。


読んでいただきありがとうございました

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