■補足事項2 肉の量について
牛肉の食肉部位は、
・700キログラムの個体で、
・300キログラムぐらい。4割相当。
(参考:東京都中央卸売市場ウェブサイト『牛・肉の基礎知識』ページより)
また、シロナガスクジラは、
・体長 30メートル
・体重 200トン
ぐらい。
(ウィキペディア『シロナガスクジラ』より)
ティラノサウルスは推定で、
・身高 6メートル
・体重 7トン
ぐらい。
( 日本大百科全書・岩波 生物学辞典『ティラノサウルス』ウェブサンプルより)
そして、本作の邪竜は、
・頭:首:胴体:尾=1:2:4:3
・城塞都市が直径2500メートル。
・邪竜のサイズは1000メートルぐらいに収まっている(尻尾はやや曲がっている)。
というサイズ。
・首をやや縮め気味にしてティラノサウルスと同じ姿勢を取った場合、600メートルぐらい。
従って、ティラノサウルスを元に考えた場合、
・長さが 100倍
・体積 100万倍
・体重 700万トン
・肉の量 280万トン
シロナガスクジラベースの場合は、
・長さが 20倍
・体積は 8千倍
・体重 160万トン
・肉の量 64万トン
邪竜は恐竜に似るが飛行する。その飛び方は鳥類のように物理法則で飛んでいるというより、魔物の超自然的パワーによる無理矢理なものと考えるべきである。
しかし、ある程度の飛行最適化のための軽量化はされていると考え、比較的軽い方のシロナガスクジラを元に、64万トンと考える。
64万トンのうち、内臓周辺の腐敗で食べられない部分が半分ぐらいは出ると考え、
・食肉 32万トン
・腐った肉 32万トン
とする。
尚、内臓は腐敗・液状化して流出した部分も多く、骨髄についても同時点で処理されていない為、省略する。
ちなみに、農水省によれば、令和3年5月の日本の枝肉生産量は、
・豚肉 10万4千トン
・牛肉 3万6千トン
これはつまり、
・1日当たり 5千トン
ぐらいの肉が動いて(冷凍庫から移動して)いる計算(鶏除く)。
無駄な冷凍庫が存在しない場合、この5千トンが、邪竜肉受け入れの為に他の肉の生産を緊急停止して受け入れ可能な量。
築地市場の年間取り扱い量が2018年で
・40万トンを割り込んだぐらい。
(みなと新聞『データで見る築地・豊洲市場』2019年02月18日 19時00分 配信より)
令和2年度の札幌市の
・ゴミ排出量 59万トン
(札幌市ウェブサイトより)
令和2年度の東京23区の、
・ゴミ排出量250万トン超
(東京都環境局ウェブサイトより)
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つまり、現代社会であれば、総動員態勢なら5千トンは流通に乗せられるかも知れないが、残りの63万5千トンは消費期限切れで、半年ぐらいかけてゴミとして焼却処分する、という辺りでしょう。
ゴミとしては非現実的とまでは言えない量ですが、食肉としてはふざけた量でした。
尚、作品世界では解体後、聖水で祝福されたため、追い聖水がなくても常温放置で半年程度は腐敗しません。祝福は概念なので、(程度はありますが)ひとかたまりの肉のどこかに聖水が触れていれば、全体が祝福されたのと一緒ですし、蒸発しても効果は残ります。
祝福が効果を発揮している間に、死火山地帯にある氷穴や何かに運び込み、食肉業者や魔法道具業者が示し合わせて出荷調整をしながら、人類は数百年に渡り邪竜を、鉱山資源のように消費し続ける事となります。
そして最後の一片が使われる頃には、全ては伝説に埋もれてしまい、次の邪竜に右往左往するのでした。
……城塞都市にすっぽり収まるイメージにした為、正直、大きくし過ぎました。
まあ、それはそれで良し。