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怜君

伝説の石を手にいれたが、妹の病気はよくなる気配をみせない。

じいちゃんに伝説の石について何か知っている人物、紺城さん家

に行けと言われるも、そもそも伝説の石なんかないのではないか

と思いはじめた僕はじいちゃんに、当てにならない、と言い放ち、

その場を逃げ出した。

そんな中、同級生の、紺城怜という名を耳にする。


主な登場人物

翔……小六で主人公である僕 光秀……僕の親友 美智子……学校の級長を務めている 

「とりあえず、怜君に会ってみたい」

「え〜」

びっくりしたような大きな声で二人とも同時に言った。

「何でだよ、俺は会いに行かねぇぞ」

「伝説の石に関係があるかもしれないんだ」

「そうか……」

光秀は少しの間、考えていたが、やがて、

「ならしょうがないな」

「良かった」

「美智子も行くよな!」

級長は間髪いれずに即答した。

「私は遠慮しとくわ。あんた達、怜君の怖さを知らなさすぎる。……ホント、ひどい噂なんだから」

僕が級長の方を見ると、いつもの級長では考えられないくらい青ざめた顔をしていた。

「何だ、美智子、前は危険を承知でついてくっつったのに」

「今回のとそれは別よ。……、とにかく私は行かない。あんた達の幸運を祈ってるわ。じゃあね」

そう言って級長は早足で行ってしまった。

「なんでぇ、あいつ」

「まあ、無理強いは良くないし……」

……そして学校。

「よし、じゃあ怜君を探しに行こう」

「チッチッチッ」

光秀がお前は甘いなといわんばかりの顔で指を振った。

「何だよ〜」

「これだから翔、お前は。いいか、このまま直接会うのは美智子が言っていた通り、危険だ。噂ってのは全くの嘘か、または嘘の入っている本当か、もしくは本当か、のどれかだと俺は思う」

辞書でひいたかのようなことを言い出した。いや、光秀のことだ、かっこつけるため、先に辞書でひいていたのかもしれない。

「それで?」

「だからな、まず俺が今日一日怜について調べてみる。それで明日、会ってみるってのはどーだ?」

「いいけど、それなら僕も一緒に調べるよ?」

「いや、お前は足手まといだ。俺一人で調べる。お前はいろいろ考えたいことがあるだろ?今日は家で休んでろ」

そう言うと光秀は脱兎の如く去って行った。

「はやっ!ちょっ、待っ……。はぁ、まあいいか、僕は僕で調べてみよう」

どこに行こうかな?

そうだ!怜君家に行ってみよう、じいちゃんなら場所がわかるはずだ。

……それにはまず謝らないとな。

そして家。

「じいちゃん、ごめん。僕、やっぱり、希望があるなら、妹を救うことを諦めたくない。紺城さん家、教えて」

「いいんだよ。ワシにはこうなることがわかっとった。お前は優しく、妹思いの子だものな。よし、じゃあ紺城さん家を教えよう」

その後、紺城さん家を教えてもらったが、何度も迷い、何回も人に道を聞き、やっとのことで辿(たど)り着いた。

この辺、迷路みたいだなあ。

「すみませーん、誰かいませんか」

声をかけると、すぐにおじいさんが出てきた。

「はいはい、おや?どなたかな?」

「僕、今河翔といいます。ちょっと、尋ねたいことがあってきました」

「今河、今河……。あっ、もしかして与吉さんのお孫さんかな?」

「あっ、はい」

「これはこれは。この辺り迷路のように入り組んでいてさぞ、大変だったことでしょう。中に入ってお茶でもどうぞ」

「あっ、ありがとうございます」

そうして、中に入らせてもらった。中にはアンティークな時計や、アンティークな椅子等、とにかくアンティークなものがいっぱいあった。アンティークグッズにみとれていると、紺城さんはお茶とお菓子を持ってきてくれた。

「……で、翔君は何について知りたいのかな?」

「伝説の石って知っていますか?」

その言葉を言った途端、紺城さんの目の色が変わったように見えた。

「ふむ、成る程。どこからお話ししたらよいかな。翔君、君はどこまで知っているんだい?」

「えっと、秘霊石で願いが叶うとしか……」

紺城さんはお茶を一口、口に含むと、湯飲みをコトン、とテーブルに置き、話し始めた。



ただいま前書きを頑張っております。

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