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真実、そして僕は

中に入り、階段を下るとひとつの部屋だった。500ヘイホウメートルはあるだろう

か。階段はない。光源は何かはわからないが、部屋は白い光が照らされているよ

うな感じだった。

……何もない。周りはゴツゴツした岩ばかりだ。

とりあえず中心に行くと、頭の中におごそかな声が聞こえてきた。

何者だ?

「今河翔、と言います。秘霊石の力を手に入れる為に来ました」

帰れ。お前には力を与えられない。

「お願いします。魔王を倒す為に必要なんだ!」

魔王を倒す?そうか、回りの奴は教えてくれなかったのだな。

「え?」

魔王は、お前だ。

「え? うそをつくな、僕は僕の世界を壊したりしない!」

未来のお前、という表現が正しいか。未来のお前は、とあることから人類に復讐

を覚え、悪魔の石の中でも最上級の、邪影石を使い、未来の技術や能力者に簡単

には勝てない、とふんだお前は過去を滅ぼすことで、未来を変えることに決めた

のだ。思い出せ、友人等の様子がおかしくはなかったか?

「あ……」

そういえば、通神閣の五階に書いてある、魔王の名前、見るのを忘れていた。怜

君はあそこから、様子がおかしかった。源さんは戒さんの手紙を読んでから、僕

を殺そうと思った?

戒さんや、他のみんなを殺したのは、僕だった?

自然に、涙が流れていた。僕は、

「それでも僕は、僕を倒す。僕がしたことは、僕がケリをつける」

と、大泣きして鼻水をティッシュで拭いながら、言った。

倒したと、してもだ。大人になったお前は過去を必ず襲うだろう。

その時、今のお前に倒されるのだぞ。

「それでもかまわない! 仲間が死ぬよりましだ! そして、怜君を止められな

かった時のような無力感はもうたくさんだ!」

そうか、しかし……ん? その勾玉、特性がついているな。真意は……変化、か

。うむ、試してみる価値はある。

「え?」

ならば、力で示せ。力なきものは結局、想いを達成できん。

いきなり、ドーンと言う音とともに、ドラゴンが現れた。四本足で炎をはいて、

翼がある巨大な爬虫類型モンスターであり、ゲームで大人気のあれだ。ちょうど

、でかいドラゴンの真下にいた僕はこのままじゃ、踏み潰される、と思い、端へ

と走った。

端に行くとわかるのだが、この部屋、ドラゴンが一回りでき、なおかつ人が

一人入れるスペースしかない。つまり、狭いのだ。部屋が狭いのか、ドラ

ゴンがでかいのかは……、いや、ドラゴンがでかいんだな。

ドラゴンは耳の鼓膜が破れる程の咆哮をした。

僕は両手で耳をふさいだ。びりびりと感じるドラゴンの威圧。勝てるのだろうか

?いや、勝たなきゃいけない。

ドラゴンはまず、炎のブレス攻撃。首を大きくしならせての一撃は圧巻の一言に

つきる。もちろん、盾でガード、吸収したが、ドラゴンかっこいい。僕はワクワ

クしていた。カメラがあったら、夢中で撮っていたかもしれない。

ブレスが利かないと思ったのか、ドラゴンは爪での引っ掻き攻撃に変更してきた

。これは盾で防げないので、夢中で右に左に転げ回った。

引っ掻かれた後の岩を見て、ゾーっとした。見事にえぐりとられている。

くらったら、まず死ぬ。

しかし、動作が遅いので、くらうことはない。

ドラゴンはこれも無駄だとわかったのか、尻尾を振り始めた。何をするのか、と

思っていたら、尻尾を振り回すテイルアタックだっ、と気づいた時にはすでに目

の前に尻尾がきており、尻尾の端が足にあたり、勢いよく岩に叩きつけられた。

「ぐはっ」

朝に食べたものをリバースしそうになった。

スピードの速いテイルアタックだと思ったが、尻尾の端、ということと

、部屋が狭い為、尻尾が壁にあたりながらの攻撃、ということで、まだ、何とか

大丈夫のようだ。激痛はするが、もう、弱音は言ってられない、僕は強くなるん

だ!



ドラゴンといえば、もう少しで筆者の待っていたゲームの発売です。

いやー楽しみですな。

楽しみです。

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