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僕の、能力

「ありがとうございました。だいぶ整理がつきました」

「今ので全部理解できたの?頭いいんだね、翔君。……そっちの乱暴な光秀君はわかったのかな」

「……たぶん」

とか言いながら頭をひねっている。ぜってーわかってないよ、こいつ。

「あ、先生、質問!」

「何かな、乱暴な光秀君」

「恐竜が破裂した時になったこの血でべっとりの服、親にどう言い訳したらいいですか?」

「それは……あ、誰が能力者になるか決めようか。」

……能力者といえど、親を言いくるめる能力はないらしい。僕は親に絵の具を使う授業だった、とでも言おうかな。

又はケチャップを使う料理を失敗したとでも……下手な言い訳だな。


どっちが能力者になるかは、結局ジャンケンで決め、僕が勝った。

石に触ると、前回のように淡い緑色に僕の体が光った。

「うん、これは……戻す力だ」

「翔、触ったもの全てを戻す、ってことはないよな」

「わかんない。……、試しに触ってみる?」

僕が光秀に触ろうとすると、光秀は

「よ、よ、よ、よせ!」

と言って逃げて言った。う~ん、冗談なのに。

「でも僕、たぶん、能力の制御ができる」

「ははは、まさか、翔君、訓練しないと……」

戒さんはそう言っていたが、僕は出来る気がした。

僕は精神を研ぎ澄ませ、ないものを瞬間的に出すイメージを作った。

すると、僕の手には三角形の盾が握られていた。大人が一人入れるぐらいのでかい盾だ。盾は重く、持ち上げることは出来なかった。僕は身長が小さいので、すっぽり入る。盾の色は透明な薄緑色で、前にいる戒さんが盾を通り越して見える。

これが……能力。僕はただただ圧倒された。どういう風に戻るのか試してみたい衝動にも駆られたが、そこは押さえた。

これで、僕も薫さんや怜君のようにかっこよくなれるだろうか?

「翔君、すごい!」

戒さんはそう言ったが、僕は何がすごいのかわからない。

「え、え、何?」

光秀も、どしたの?という顔で僕と戒さんを交互に見ている。


天使界を出て、僕達はゲンさんの元に向かっていた。戒さんが言うには、一度、どういう能力なのかじいちゃんに見てもらった方がいいよ。

とのことだった。その際に、初めから能力をコントロールできるなんて才能だねー、と言われ、さっきのすごいはそのことか、と初めて気がついた。光秀も驚いていた。

そんなにすごい事なんだろうか?


「ただいまー、おじいちゃん」

「おお、今帰ったのか、お帰り、戒よ。そして翔君達も一緒か、ちょうどいい、美智子ちゃん、修行の成果を……あれ?」

ゲンさんと級長は椅子に座って話をしていたようだ。

「あら?今回、能力は手に入れられなかったの?」

級長もリミットルームを使ったらしいが、僕が能力者だとわからないらしい。それはつまり、僕が能力を使ってないから。

戒さんは説明した。

「それがさぁ~、じいちゃん」


「なんと!初めからコントロール出来ると。若いのにたいしたもんじゃ」

初めにここで驚かれ、外で能力の範囲(盾)を出した時、さらに驚かれた。

ってか、能力のコントロールに歳は関係あるのか?

ゲンさんに今までのことを話した。


「ほぉ、殺し屋デスに会ったか。……あやつ、未だに人を殺しておるのかのぉ」

何かありそうな感じだったが、聞くことは出来なかった。


この小説のキャッチフレーズを考えていたのですが、忘れた頃にやってくる、じゃ、だめですかね。

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